聖徳太子讃歌

ウタを楽しみたいのに、いつも歌番組でもスウッチをきる。ウタがなく雑音ばかりでうるさい。
今夜は腰を落ち着けて番組を見た。なぜ拒否感が出てきたのか、考えて見ると
やはり歌詞や曲や振り付けなどに抵抗感がある。
歌の効果を一層深めようとして、音を奪ってしまう様な激しい動作や、
ひやひやするアクロバット、派手な演出が目に飛び込んできて、歌を聴いてる
集中力がそがれて、歌に没頭出来ない。それがいやなのだ。
歌は歌詞に盛られた諸々の思いを、思い浮かべながら、メロデイで一層深い味わい
により、歌の世界に引き込まれていく。そのプロセスが自分にとって、いわゆる歌の世界に
没入する心地よい部分なのである。
とはいえ単なる歌詞、曲、歌、演奏だけに絞っているわけではなく、少しくらいは
落ち着いて歌を聴くのに差し支えない程度の演出や、振り付けは、気分を盛り上げること
に寄与している。
当番組の中では「世界にたった1つの花」の演出も振り付けもこの類いである。良かった。
歌が聴けた。
ハナミズキは伴奏はピアノだけだった。秋川さんの「千の風に乗って」は演出らしいもの
は殆ど無く、歌そのものに没頭出来た。
5年刻みの平成紅白歌合戦だが、5年間のうちには記憶に残る歌があった。
歌がない無いと言われてから久しいが、よい歌も生まれている。こう言う名曲を集めて
自分なりの歌本を作ってみるのも面白いかも。