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元練馬区議会議員小川けいこの「ねりまなでしこ日記」

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練馬区内の認可外保育施設における乳幼児死亡事故について

2018年10月11日 18時41分45秒 | 練馬区について
 先日、練馬区東大泉の認可外保育施設で、生後6か月の男の子が睡眠中に亡くなったという、誠に痛ましい事故が起きてしまいました。

 先ずは、男の子のご逝去に、お悔やみを申し上げると共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。


 亡くなった原因などについては、現在、警察で捜査が進められいると聞いていますが、報道では、保育者が睡眠中のチェックを怠っていた可能性も指摘されています。

 そういった中、私ども自民党の会派としても、今後このような痛ましい、悲しすぎる事故が起きないよう、決算委員会において練馬区に対し、村上えつえい議員が代表し、質問と今後の要望を行いました。


 
 【質問】練馬区の立入調査や巡回の体制はどうなっているのか?

 【答弁】認可外保育施設については、東京都に届出をすることになっており、東京都が立入調査や巡回を行っており、可能な限りにおいて、区も同行している。当該施設に対しては、昨年9月に巡回に入っており、その際は区職員が同行している。また、本年1月と2月に立入調査を行っているが、区職員は同行していない。


 【質問】1月と2月の立入調査の結果について、区は把握していたのか?把握していたのであればどのような結果だったのか?

 【答弁】都から立入検査結果についての通知を受けており、結果については把握している。昼寝中の乳幼児突然死症候群の予防の対応を含む8の調査事項において、文書による指摘を行ったと聞いている。


 【質問】その後については、どのような指導を行ったのか?

 【答弁】都に確認したところによると、指導
事項については、期限を設けて改善を求め、3月に事業者から都に対し、乳幼児突然死症候群の予防の対応を含む7項目について改善報告が提出されたと聞いている。


 【質問】東京都に届出がされている認可外保育施設は、企業主導型を除くと、今回の施設を含めて区内に10施設あると聞いている。これらの施設には、区が運営費の補助などを行っておらず、指導権限なども持っていないと聞くが、練馬区の子どもが利用している施設であることから、区としても積極的に保育の状況を確認すべきと考えるがいかがか?

 【答弁】東京都が所管している認可外施設とは言え、区内の保育施設で、今回、このような事案が発生してしまったことを、区として大変重く受け止めている。今後の認可外保育施設への対応については、練馬区の子どもの安全を確保するため、区としては今年度中にすべての施設の保育状況を確認したいと考えている。ついては、指導権限のある東京都とも協議していく考えである。


 【質問】現在、在園している子どもへの対応は、区として何かしているか?


 【答弁】当該園は現在、休園中である。詳細まで把握できているわけではないが、十数人の方が定期的に当該園を利用されていたと聞いており、既にほとんどの方からはご相談いただいている。この方々に対しては、短期特例保育や1歳児1年保育の例外的なご利用のご案内、さらに、本日締切となっている11月入園申請を、特例として延長して受け付け、利用調整を行う際の指数について在園施設が閉園した場合と同様の加点をさせていただくなど、区として、できる限りのことはさせていただく。



 【最後に】認可外保育施設を利用している子どものため、また、今回事故があった施設を利用している子どものため、区としてできる限りの対応をしていただくことを切に要望する。



 区の所管とは、以上のやり取りを行いました。


 質問からもおわかりかと思いますが、認可外保育施設は、申請、権限ともに、練馬区には単独での権限がありません。

 今回のことであらためて思ったことは、練馬区には10施設ですが、東京都全体を合わせるとかなりの数になるはずです。
 それらの施設を、日頃近くにいない東京都が全部把握することは、難しいと考えます。
 また、区としてもそこのところがジレンマです。
 東京都は、人的配置、予算措置も含めて、区への権限の委譲を検討すべきであります。

 
 亡くなられた男の子のこれからの輝く未来を思うと、本当につらいです。
 今後に向けて、自民党としても、練馬区とともに東京都に働きかけてまいります。