村上春樹の「ノルウェーの森」が映画化され、そのプロモーションで主演俳優等が
TVのバラエティーなどにまめに出演している。
小説が話題になっていた頃読み「村上春樹なかなかやるじゃん!」と思った記憶が
あるが、内容がどうしても思い出せない。ネットで内容を確認したが、それでも記憶が
蘇って来ないこれじゃあまずいな。私は多少なりとも村上春樹には恩義があるのだ
から。このブログの名前「Y'sクロニクル」は彼の小説「ねじまき鳥クロニクル」からの
パクリなのだその小説でも「なかなか面白い作家だ」等と上から目線で評価を
与えた。ノーベル文学賞に一番近い日本の作家とか言われていたものね。
そうそう彼のデビュー作「風の歌を聴け」の初版本持っているのよ!もしノーベル賞
を取れば高い値がつくかしら?昔の若者は(私を含め)少々背伸びをして読書を
していたな。芥川賞作品が文芸春秋に掲載されれば誰かしら買っていてよく
借りたりしていた。彼も何かの新人賞を受賞したので取りあえずその頃購入し
別に将来大物作家になるであろう等と言う感想も持たなかった気がする。
しかし上に書いている様に後に期待する作家となった。思えば、文の雰囲気にやられた
のだな。私の世代は無条件に村上春樹のような学生闘争をちょっとでも味わった人を
多少の憧れをもって眺めていたと思う。そう雰囲気よ!その時代の・・・
だから庄司薫の「僕の大好きな青髭」はだいだい大好きな小説だった。
あの時代の音楽が好きな息子に最近読ませたら彼もまた感動したらしいが・・・
村上春樹に話を戻せば、今、私は彼がノーベル文学賞を獲る等ととても思えない。
感動したのは「アンダ―グラウンド」までだ。あれを読みショックでその当時は
陶磁器を集めるのが楽しみだったが、そんな結局は壊れてしまう物を買ってもしょうが
あるまいとまで思わせた小説だった。(阪神大震災を思えば今でもそう思うが。あの当時
関西を新幹線で通ると見えた神戸あたりのブルーシートはまだ目に焼き付いている)
その後、期待して読んだ「海辺のカフカ」で見事、落胆させられた。好みの問題では
なく、本当にやっつけ仕事の小説だったからだ。その頃大江健三郎がノーベル文学賞
を受賞したが、大江の小説の力量とは大きな隔たりがある。大江健三郎の小説は
「物語る」とはどういう事か?と言う実にシンプルな事に気付かせてくれる。
カフカ賞を獲ったらノーベルに近いと言われているらしいが、村上春樹はカフカまで
でしょう。
と、恩義ある春樹さんを取り上げたところで、おいしいパンケーキの話題。
「食べた―い」と思っていた「デイビット・マイヤーズカフェ」のキャラメル・パンケーキ。
以前にも書いたが私はアメリカンなパンケーキがだーい好き。このLAから
やって来たパンケーキと聞いては食べない訳にはいかない。
ただ意外だった事はこの写真を見て頂いてお分かりのように、日本のホットケーキに
近い厚さなのだ。食べてみるとそこはアメリカンなパンケーキ。日本のような甘さはない。
しっとり感には欠けていたが、わりと軽く頂けました
甘くないのでキャラメルソースでもくどくはならない。ベリーともマッチして美味しい。
それにここのカフェのコーヒーはとても美味しいかったですよ。