シェパード・マーケットはシェパード氏が開発した区画で、メイフェアにある一画ですが、
そのメイフェア(mayfair)とは1700年前後に5月に15日間に渡り牛の売買の為の市場が
開かれていた事に由来し、その市の中心が現在のシェパード・マーケットでした。(リンク先のシェパード・マーケットの歴史より)
その後5月に開かれていたフェアは他所で開かれるようになり、シェパード氏が
商業地として開発したようですね。
現在は大使館、高級ホテル、高級品取扱店はたまた意外にもヘッジファンドが集結しているメイフェアで
シェパード・マーケット一帯はビクトリアン調のパブやレストランが立ち並び昔の様相が偲ばれる地域です。
最寄り駅はグリーンパーク駅。
写真の右すぐ裏手はグリーンパークでバッキンガム宮殿へと続いています。
シェパード・マーケットへはリッツ・ホテルとピカデリー・ストリートを挟んで向かい側、
M&S(マーク&スペンサー)のあるノース・サイドの出口を利用します。
ハイドパーク方面に1,2分ほど歩くとこの看板が~
ここを左折してホワイト・ハウス通りに沿って歩いて行くと辿り着きます。
金曜の夜などは広くはないパブに群衆と言っていいほどの人達が押し寄せていました。
この狭い区画にこれだけのパブが揃っているのもシェパード・マーケットの特徴です。
パブだけではなくビストロや中東料理の店など今ロンドンで人気のお店もあります。
ここの周辺は大使館が多いので各国の高級レストランも多数。
ノブ・ロンドンも近所です。
このメイフェア地区の日本でいう不動産所有権、英国では自由土地保有権の殆どはウエストミンスター伯爵の所有です。
英国では土地の最終的な所有権は政府に属し、実際に所有しているのは王侯貴族で、民間は日本でいう定期借地権を経て
土地や建物を利用しているのだそうです。
建物は不動産には属さないので借りても建物外観の変更は通常認められません。
それが美しい街並みを壊さない理由の一つなのかもしれませんね。