人間が生きられるのは宇宙の営みに比べれば、ほんの一瞬。
個人が経験出来る事と言えば、ごくわずかで星屑にも足りない。
なので本であったり、映画であったり、知り得る他の人の経験であったりで
自分自身の経験を補い思考するプロセスのパターンの幅を広げたり、成長の
助けとしたりする。
昨日の三井住友VISA太平洋マスターズでの松山英樹の優勝を見て「強さ」というものの
体現を見せてもらったような気がする。
そして何よりも心を動かされたのは優勝インタビューでの一問一答を読んでの事だった。
「 期待されて、それに応えられるような選手でいたい。そのプレッシャー、期待がなければ、成長する度合いは変わってくる。
たくさん(自分に)期待してくれている人がいる。それに応えようと必死。そういう意味で、日本では他の選手に比べたら…
あ、リョウ(石川遼)以外の選手に比べたら、恵まれている」
「恵まれている」・・・・・
優勝の後で、この様に考えるのならこれから先も松山英樹という選手はどんどん強くなり偉大な選手になるんだろな
本人が感じている「恵まれている」という思い。私の様なファンからすればこちらこそ「恵まれている」んだけどね。
しかしこのような素晴らしい資質の人間に対して同じゴルフに携わるメディアから発信された記事には
悲しみしかない。
ゴルフ雑誌を創刊しているのにゴルフ熱を削ぎたいのか?としか思えないタイトルで記事を発信していた。
二日目にアイアンを折ってしまった事。
まるで故意にへし折ったかの印象を読者に与える意図的としか思えないようなタイトル。
私は夫と夜の放送を見ていたので、あの状況をその様に捻じ曲げて書く事に驚いた
他の芸能一般を扱うタブロイドならまだしもゴルフを専門とする媒体がですよ・・・
まあしかし一般の目にまでは留まらないだろうと考えていたら、なんと!!!
姪がお嬢にこう言ったんだって「松山英樹が怒ってクラブを折ったんでしょ?」って
あら~案外、一般の人の目にも留まってたのね
だからこそ、せめてゴルフを専門とする媒体は真実を報道してよねと願うよ・・・
しかしわからん・・・ゴルフ専門の媒体があの様な記事を発信することが
もっともっと書く事が一杯溢れていたでしょうにね~あんな素晴らしいプレーだったのだから。
誰が得するの
まあそんなこんなもありましたが、日本のトーナメントであるからかもだけど、このトーナメントに松山君が出場と知っても
「優勝を期待」とか、その手の高揚感は全くなかった。
日本オープンあたりからそうなのだ・・・なんというか勝って当たり前と思っているので
それくらいの実力は明らかなので。
しかし試合を終えてみると完全優勝であり(4日間、トップを譲らない優勝)大会新記録の優勝であり、
日本の試合に2試合でてどちらも優勝という素晴らしい記録を打ち立ててくれた
この勝ち方こそがタイガーの様なスーパースターの証なんだな~と我が子の成長の様に感慨深い。
優勝するのはわかっていたので最終日は日本のツアー新記録を打ち破るか?という視点で見ていた。
日本ツアーの最少記録は28アンダーでの優勝らしい。
出だしの数ホールは順調で期待もかかりRも「2ホールに1つバーディでいいんだから行けるね」
なんて気楽に見ていたら、パー5でアンプレアブル・・・(打つ事がとても難しく1打罰でボールを打てるところに移動できる措置)
その後、池ポチャ・・・
「ヒデキもやっぱり新記録狙ってたんだね~」とRと話した。
試合後のインタビューでもやはり狙っていたと。
いつも「一打一打に集中すれば結果は後からついてくる」と言っている松山君もちょっと欲が出てしまいましたね。
うちではやはり「若いね~」って話に。
その後は一つ一つ伸ばして行こうと思ったとインタビューで話していた。
優勝が絶対な物になった最終18番ホールでは、HSBCチャンピオンズの時と同じ、
セカンドで池ポチャ~
その打ち直しでやはり素晴らしいショットでベタピン。
「えーーー池~」から「ギャーーーすんごい・・・」というエンディング。
そういうドラマを自ら仕立てあげているのかというようなゴルフでした。
優勝の翌日はスポーツ紙を買い漁る事が楽しみでしたが、こう立て続けに優勝されるとその熱も削がれ気味
しかし日本での出場も最後だしとコンビニに行ってみると、やはり大谷だった~
なので一紙だけ購入・・・裏面だけよ・・・
「シン・松山」ってなんのこっちゃい???と思いました。
ビジェイ・シンっていうフィジー出身のレジェンドゴルファーがいるのね、そのシンかとも思ったけど
「シン・ゴジラ」のシンなのよね?わかりずらいわ~
色々な意味で一段高い所に登った松山英樹という選手の来年度からの活躍が楽しみだな~
因みにこの1か月で松山君は賞金だけで3億3千万円ほど稼いだそうです