◇エコ検定受験講座における、気になるポイント整理「その8」です。
◇今回は、地球環境問題における「オゾン層保護」と「酸性雨」を整理します。
◇ポイント①:オゾン層保護に関する課題(=オゾン層を破壊するフロン等への規制)
・太陽光線には、有害な紫外線「UV-B」が含まれていて、その影響が懸念されている。
・オゾン層で吸収されずに地表への照射量が増加し、DNAに大きなダメージを与えるからです。
・その結果として影響が懸念されるのは、
①皮膚癌や白内障が増加する。
②感染症に対する免疫作用が抑制され、疾病にかかりやすくなる。
③動植物の生育阻害により、生態系に影響し、農作物の収穫が減少する。
◇ポイント②:オゾン層保護への国際的な取組み
・オゾン層の保護のため1985年にウィーン条約採択
・1987年にはモントリオール議定書採択
・先進国では特定フロンの特定フロンCFCの生産を1996年に全廃
・特定フロンHCFCも2020年に全廃
・支援を多国間基金により行う
◇ポイント③:国内でのこれらの物質の製造の規制や排出の抑制措置等の取組み
・オゾン層保護法が1988年制定
・フロン回収・破壊法が2001年制定
・フ口ン排出抑制法(2013年)に改正される
⇒使用済みフロン類の回収・破壊を含む製造から廃棄まで、ライフサイクル全体を対象とした包括的な対策の導入
・家庭用の電気冷蔵庫、エアコンなどは「家電リサイクル法」によってフロンを回収
・カーエアコンは「自動車リサイクル法」によってフロンを回収
◇ポイント④:長距離越境移動大気汚染としての課題解決を必要とする「酸性雨」とは何か?
・「酸性雨」とは、一般的に、水素イオン濃度「pH5.6」以下の雨のことをいう。
・工場の排煙や自動車の排出ガス等には、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)等が含まれている。
・大気中で太陽光や炭化水素、水などの働きにより硫酸・硝酸に化学変化する。
・それが、雨・雪に溶け込んだ湿性降下物や、塵となって地表に降ってくる乾性降下物がある。
・それらを総称して酸性雨という。
◇ポイント③:酸性雨(pH5.6以下の雨)に関する課題事項
・湖沼での生物の生息環境の悪化や森林の衰退
・土壌が酸性化して土中の栄養分が溶け出し、植物に有害な成分が溶け出し木々が枯れたりする。
・日本では、環境省が酸性雨長期モニタリング計画を策定して測定を行っている。
・その結果、2011 ~ 2014年の地点別平均値はpH4.60 ~pH5.23(一般的な酸性雨)の範囲にある。
・2014年の全国平均値はpH4.78と依然として酸性雨が観測されている。
2018年11月2日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
◇今回は、地球環境問題における「オゾン層保護」と「酸性雨」を整理します。
◇ポイント①:オゾン層保護に関する課題(=オゾン層を破壊するフロン等への規制)
・太陽光線には、有害な紫外線「UV-B」が含まれていて、その影響が懸念されている。
・オゾン層で吸収されずに地表への照射量が増加し、DNAに大きなダメージを与えるからです。
・その結果として影響が懸念されるのは、
①皮膚癌や白内障が増加する。
②感染症に対する免疫作用が抑制され、疾病にかかりやすくなる。
③動植物の生育阻害により、生態系に影響し、農作物の収穫が減少する。
◇ポイント②:オゾン層保護への国際的な取組み
・オゾン層の保護のため1985年にウィーン条約採択
・1987年にはモントリオール議定書採択
・先進国では特定フロンの特定フロンCFCの生産を1996年に全廃
・特定フロンHCFCも2020年に全廃
・支援を多国間基金により行う
◇ポイント③:国内でのこれらの物質の製造の規制や排出の抑制措置等の取組み
・オゾン層保護法が1988年制定
・フロン回収・破壊法が2001年制定
・フ口ン排出抑制法(2013年)に改正される
⇒使用済みフロン類の回収・破壊を含む製造から廃棄まで、ライフサイクル全体を対象とした包括的な対策の導入
・家庭用の電気冷蔵庫、エアコンなどは「家電リサイクル法」によってフロンを回収
・カーエアコンは「自動車リサイクル法」によってフロンを回収
◇ポイント④:長距離越境移動大気汚染としての課題解決を必要とする「酸性雨」とは何か?
・「酸性雨」とは、一般的に、水素イオン濃度「pH5.6」以下の雨のことをいう。
・工場の排煙や自動車の排出ガス等には、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)等が含まれている。
・大気中で太陽光や炭化水素、水などの働きにより硫酸・硝酸に化学変化する。
・それが、雨・雪に溶け込んだ湿性降下物や、塵となって地表に降ってくる乾性降下物がある。
・それらを総称して酸性雨という。
◇ポイント③:酸性雨(pH5.6以下の雨)に関する課題事項
・湖沼での生物の生息環境の悪化や森林の衰退
・土壌が酸性化して土中の栄養分が溶け出し、植物に有害な成分が溶け出し木々が枯れたりする。
・日本では、環境省が酸性雨長期モニタリング計画を策定して測定を行っている。
・その結果、2011 ~ 2014年の地点別平均値はpH4.60 ~pH5.23(一般的な酸性雨)の範囲にある。
・2014年の全国平均値はpH4.78と依然として酸性雨が観測されている。
2018年11月2日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」