暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

平成30年「1級建築士試験問題」ブログ解説 「No.6」

2018-11-07 09:00:59 | ビジネス・教育学習
◇今年(平成30年)の「1級建築士試験・建築法規」の問題解説の続きです。
◇問題文については、公益財団法人 建築技術教育普及センターのH.P.をご参照ください。
◇二級建築士試験、木造建築士試験と同様に、問題文と正答肢表が公開されています。
◇参考までに、該当アドレスを下記に記載します。

〔No.11 〕構造計算に関する問題です。
正答 3
1.正しい。令83条1項、同2項:条文通り。
2.正しい。令86条4項:条文通り。
3.誤り。令85条2項表、同1項表(3)項:ささえる床の数が3のとき、乗ずる数値は、0.9
     教室の柱の垂直荷重による圧縮力の計算の数値は、表より2,100 N/㎡
     従って、2,100×0.9=1,890 N/㎡必要なので、1,800 N/㎡では小さい。
4.正しい。令87条3項:条文通り。

講評:法令集の条文との参照で確認できる問題ですので、法令集の政令索引から、該当する事項の条文を見つければいい問題です。唯一、簡単な計算
 を必要とする設問が正答になっていますので、日頃から過去問を勉強してれば、易しい問題だと思います。

〔No.12〕
正答 1
1.誤り。令80条の3:当該自然現象により想定される衝撃が作用した場合において、破壊を生じないものとして国土交通大臣が定めた構造方法を用い
   るものは、居室を有する建築物の外壁、及び構造耐力上主要な部分である。
2.正しい。令37条:条文通り。
3.正しい。令79条の3第1項:条文通り。
4.正しい。令79条の2、令79条の4、令75条:鉄筋コンクリート造と鉄骨造とを併用する建築物の鉄筋コンクリート造の構造部分は、令65条、令70
   条、令77条四号を除いて、第6節の鉄筋コンクリート造の規定を適用するので、設問は、令75条の条文通り。

講評:前問同様に、政令索引から該当条文を見つければ、易しい問題だと思います。あと、正答では、条文の一部に誤記を交えるやり方の問題で、よ
 く読み込んで、間違いに気づくことかと思います。日頃の受験勉強で、構造関連の政令と向き合っていれば、時間的にもあまり要しない問題のよう
 な気がします。

学科Ⅲ「建築法規」問題集
http://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-mondai.files/1k-mondai-h30-gakka3.pdf
学科の正答肢
http://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-mondai.files/1k-gakka-gokakukijyun-h30.pdf

2018年11月7日 by SHRS(シュルズ)「1級建築士、建築基準適合判定資格者」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする