◇エコ検定ワンポイント受験講座は、授業終了に合わせて本年度分を終了しましたが・・・。
◇ところが、COP24に関連しての新聞記事が多彩になってきました。
◇そこで、新聞記事を、エコ検定の必要知識でフォローする追加講座を掲載したいと思います。
◇早速、今朝の新聞ですが、日本がフロン対策でJCM(二国間クレジット制度)を展開との記事。
◇「フロン」と「JCM(二国間クレジット制度)」を整理してみます。
◇ポイント①:JCM(二国間クレジット制度)とは
・途上国への優れた低炭素技術等の普及を通じ,地球規模での温暖化対策に貢献する制度。
・日本からの温室効果ガス排出削減等への貢献を評価して我が国の削減目標達成に活用する。
・今朝の新聞記事にある「タイ」だけでなく、既にモンゴル、エチオピアなど16カ国と締結。
・日本の高い技術が評価されることにより成り立つ、信用貸しみたいなものと解釈しています。
◇ポイント②:「フロン」と「地球温暖化」の関係
・代替フロンの地球温暖化係数は、数千倍から数万倍と言われています。
・地球温暖化係数とは、CO2を「1」とした地球温暖化への影響係数です。
・新聞記事では、代替フロンの「HFC(ハイドロフルオロカーボン)」は、1万倍以上とのことです。
・「HFC」というのは、冷媒、エアゾール噴射剤、発泡剤などに含まれています。
◇ポイント③:「フロン」は、地球温暖化対策というよりオゾン層保護対策として推進
・南極上空で観測され始めたオゾンホールが、有害な紫外線(UV-B)を吸収しなくなる。
・その影響は、皮膚癌や白内障の増加、感染症の免疫作用抑制、動植物の育成障害があります。
・地球温暖化への影響もありますが、オゾン層保護の意味合いの方が強いと思います。
◇ポイント④:オゾン層保護への国際動向
・1985年に「オゾン層保護のためのウィーン条約」採択。
・1987年に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」採択。
・先進国では特定フロンのCFC生産を1996年までに全廃(途上国は2010年)を定める。
・また、HCFCも2020年に全廃(途上国は2030年)を定める。
◇ポイント⑤:代替フロン「HFC(ハイドロフルオロカーボン)」対策
・オゾン層保護対策として、塩素を含まない代替フロンが開発されたが地球温暖化係数が高い。
・モントリオール議定書を改正し、先進国は2019年から削減を開始した。
◇ポイント⑥:日本におけるフロン類の規制
・1996年以降、日本はオゾン層破壊性の大きい「特定フロン(CFC,HCFC)」を生産全廃。
・ただ、既に家電製品等に含まれており、これらの回収・処理が課題となっていた。
・2013年のフロン排出抑制法で、ライフサイクル全体の包括的対策を導入。
・家電は「家電リサイクル法」でカーエアコンは「自動車リサイクル法」でフロン回収を展開。
2018年12月7日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
◇ところが、COP24に関連しての新聞記事が多彩になってきました。
◇そこで、新聞記事を、エコ検定の必要知識でフォローする追加講座を掲載したいと思います。
◇早速、今朝の新聞ですが、日本がフロン対策でJCM(二国間クレジット制度)を展開との記事。
◇「フロン」と「JCM(二国間クレジット制度)」を整理してみます。
◇ポイント①:JCM(二国間クレジット制度)とは
・途上国への優れた低炭素技術等の普及を通じ,地球規模での温暖化対策に貢献する制度。
・日本からの温室効果ガス排出削減等への貢献を評価して我が国の削減目標達成に活用する。
・今朝の新聞記事にある「タイ」だけでなく、既にモンゴル、エチオピアなど16カ国と締結。
・日本の高い技術が評価されることにより成り立つ、信用貸しみたいなものと解釈しています。
◇ポイント②:「フロン」と「地球温暖化」の関係
・代替フロンの地球温暖化係数は、数千倍から数万倍と言われています。
・地球温暖化係数とは、CO2を「1」とした地球温暖化への影響係数です。
・新聞記事では、代替フロンの「HFC(ハイドロフルオロカーボン)」は、1万倍以上とのことです。
・「HFC」というのは、冷媒、エアゾール噴射剤、発泡剤などに含まれています。
◇ポイント③:「フロン」は、地球温暖化対策というよりオゾン層保護対策として推進
・南極上空で観測され始めたオゾンホールが、有害な紫外線(UV-B)を吸収しなくなる。
・その影響は、皮膚癌や白内障の増加、感染症の免疫作用抑制、動植物の育成障害があります。
・地球温暖化への影響もありますが、オゾン層保護の意味合いの方が強いと思います。
◇ポイント④:オゾン層保護への国際動向
・1985年に「オゾン層保護のためのウィーン条約」採択。
・1987年に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」採択。
・先進国では特定フロンのCFC生産を1996年までに全廃(途上国は2010年)を定める。
・また、HCFCも2020年に全廃(途上国は2030年)を定める。
◇ポイント⑤:代替フロン「HFC(ハイドロフルオロカーボン)」対策
・オゾン層保護対策として、塩素を含まない代替フロンが開発されたが地球温暖化係数が高い。
・モントリオール議定書を改正し、先進国は2019年から削減を開始した。
◇ポイント⑥:日本におけるフロン類の規制
・1996年以降、日本はオゾン層破壊性の大きい「特定フロン(CFC,HCFC)」を生産全廃。
・ただ、既に家電製品等に含まれており、これらの回収・処理が課題となっていた。
・2013年のフロン排出抑制法で、ライフサイクル全体の包括的対策を導入。
・家電は「家電リサイクル法」でカーエアコンは「自動車リサイクル法」でフロン回収を展開。
2018年12月7日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」