かくれんぼ
嵯峨島の半分を歩き終え、残す所は女岳のみとなりました
「海浜広場・展望広場」を目指して再び歩きはじめた私たちの目の前に、何やら気になるものが…
なんか干してあります。なんだろう?作業をしていたおじさんに声をかけてみました。「こんにちは!何を干してるんですか?」
答えてくれたのはとっても優しそうなコチラのおじさん。キビナゴやミズイカを干しているのだそうです。しかもnaoとおじさんは顔見知りで、私たちがこれから女岳に登ることを告げると、「途中まで乗せていってあげるよ」と言って、自慢のスクーターを持ってきてくれました。最初は「え?どこに??」と思いましたが、よくよく見ると後ろに荷台が付いています。
スクーターの荷台に乗るなんて、初めての経験でした。途中止まりそうになりながらも、おじさんのスクーターはちゃんと坂道を上りきり、女岳山頂の入り口へと私たちを運んでくれました。おじさんの背中が逞しく見えたほんの数分間のツーリング。気持ちよかったなぁ。おじさん、ありがとう
こちらが女岳山頂の様子です。標高は130m。151mの男岳に比べると少し低いですが、眺めは女岳の方がいいですよ!
ここからは男岳や嵯峨島港はもちろん、福江島にある高浜海水浴場や頓泊海水浴場をも臨むことができます。遠くから見ても三井楽の海の美しさは一目瞭然 晴れた日は男女群島も見えるとのことでしたが、どれがそうだったのかは分かりませんでした
女岳山頂でしばらく休憩したあとは、来た道とは違う道を下りました。舗装された道がしばらく続きます。
またまた案内板を見つけました。女岳山頂が最終目的地だと思っていたら、どうやら他にも見所があるようです。それが「女岳火山海食崖」。
とりあえず、山を下りずに矢印に従って「女岳歩道」とやらを歩いてみることにしました。今度はどんな景色に出会えるのかな?
またまた断崖が現れました これを海食崖(かいしょいくがい)というようです。長い年月を経て海に浸食され、奇怪なカタチをした崖がそびえ立っています。
断崖の横を通り、お次は女岳火口へ。火口まではずっと遊歩道が続いています。
こちらが女岳の火口。これまでの断崖とは明らかに違って、岩肌が赤く染まっています。すぐ下が崖になっていて、これ以上近づくことはできませんでした。
遊歩道はここで行き止まり。できれば下の方まで写真を撮りたかったんですけど、落ちたら大変!撮影は断念し、帰路につくことにしました。
行きがけに見た断崖は、反対側から見るとまるでライオンが大きな口を開けているように見えました。よく見ると鼻の頭に鳥がとまっています。怖くないのかな~?
いろいろな花や実の写真を撮りながら舗装された道を歩いていると、お次は二人のおばぁちゃんと遭遇しました 何やらただのお散歩ではない様子。
「お散歩ですか?」声をかけてみると、おばぁちゃんたちはバッグの中に入っているたくさんの実を見せてくれました。これは一体…?
おばちゃんたちが集めていたのは椿の実でした 椿油にするために野生の椿の実を取りに来たんですって。興味津々の私たちにわざわざ実を割って中身を見せてくれました。二人の可愛いおばぁちゃんたち、ありがとう
しばらくすると堤防が見えてきました。テトラポットの隙間には野良ネコちゃんがたくさん住んでいるようです。カメラを向けるとなぜかしっかりカメラ目線(笑)。
ちょうど午後3時を回った頃、スタート地点の嵯峨島港に戻ってきました。最終便が出る4時までには少し時間があったので、案内板にある小野神社を探しに行ったのですが、結局見つけることができませんでした。地元の人に聞くと、港側から入る道は今は草や木に覆われていて人が通れる状態ではないのだそうです。千畳敷方面からの道は開かれているとのことだったのですが、時間がなかったので今回は諦めました。
船が出るまでまだ少し時間があったので、漁港周辺の写真を撮ろうとカメラ片手に歩いていると、最後に可愛いわんちゃんと一人のおばぁちゃんに出逢いました。
このワンちゃん、名前は「ボン」というそうです。側にいたお婆ちゃんが教えてくれました しばらく腰を下ろしておばぁちゃんと話をしていると、漁に出る準備をしていた息子さんもやってきました。
嵯峨島の漁師さんたちは夕方からがお仕事なんです。まさに海の男!っていう感じのかっこいいおじさんでした 旅の記念に写真を一枚撮らせてもらい、再び島を訪れることを約束した後、私たちは帰りの定期船に乗り込みました。
福江島西方に浮かぶ嵯峨島。景色もいいけど人もいい!ここもまた私のお気に入りの場所の一つとなりました。今度は違う季節に訪れたいと思っています。さて、次は何島を探検しようかな!?
kero-keroの島探検はこれからも続きます