色とりどりのコスモスたち
10月に入り、秋の気配が深まり始める頃、毎年恋しくなるのがこのコスモスの花。私のふるさと長崎県諫早市には、この時期になるといくつものコスモス畑が現れます。中でも白木峰高原・山茶花高原のコスモス畑は規模が大きく有名なのですが、諫早市高来町にあるこの自然干拓地フラワーゾーンのコスモス畑は、ここ数年の間に作られたもので、高来町の新しい観光スポットとして人々の憩いの場所となっています
諫早方面から国道207号線にのり鹿島方面に向かう途中にある自然公園フラワーゾーン。何かと批判の多い諫早湾干拓によってできた干拓地の一部は、こんな風に利用されているのです
こちらは同じ日に撮った白木峰高原の写真です 今年は雨が少なく、山間部の土地が乾いてしまい、白木峰高原や山茶花高原のコスモスは例年より元気がなかったようです いろんな色があってきれいではあるんですけどね。
一方高来町のコスモス畑は、もともと水分をたっぷりと含んだ干拓地にあるため、とっても元気がよく、今もなお瑞々しい姿を保っています。しかもこちらのコスモスは花が大きく、みんな私の手のひらほどの大きさがあります
この日は風がとても強く、雲が次から次へと流れ、太陽の光が突然パーッと差したかと思うと、いつの間にか曇ってしまったり。その度ごとに、コスモスたちの表情も変わっていきます
コスモスたちはみんな太陽の方向を向いていますよ やっぱり太陽が好きなんですね!
中にはこんな変わったコスモスも!季節はずれのヒマワリも咲いていました
人々の心を癒すコスモス畑。背景には島原半島にそびえ立つ雲仙岳を臨むこともできるとってもステキな場所です
その一方で、畑の横の小川に目をやると、水が濁っていてとてもきれいとは言えない状態でした。それでも何か生き物がいないかと小川を観察していた私の横で、一人のおじいさんがひと言「これじゃあメダカも住めないな…」とつぶやきました。やはり諫早湾を締め切ったことで生き物たちの住環境に少なからず影響が出ているようです。
美しいコスモス畑の陰で、住む場所を無くした生き物たちがたくさんいることも考えなければいけないなと思いました。kero-keroはこれからも干拓地の様子を見つめていきたいと思います