亭主は忙しかった。
通常業務のほかに
儲からない仕事を請け負っていて
義母のところへ出かけ
義父のところへ出かけ
葬儀の後も
さまざまな手続きのために
それから 整理・整頓のために
頻繁に実家に帰っていた。
四十九日の準備や打ち合わせ。
それらが終わって 落ち着いた後
きっと来るなあ、と思っていた。
がっくりとする日が。
そろそろアブナイ、と思っていた時に
亭主にとって大きな事件があった。
原稿が届いたのだった。
亭主は原稿を書く、という仕事をたまにする。
そしてたまには締め切りがある。
これは大学院生時代から続けていることだった。
「原稿を頑張れば
それで月に20万くらいは稼げる。」
と 亭主はいつも言っていた。
私は騙されてケッコンしたのだった。
学生でなくなってからは
さすがに時間がとれないでいた。
それでも締め切りがあると
決して遅れまいと睡眠を削り
家族との触れ合いもなくして
原稿を提出するのが亭主だった。
締め切りに間に合わなかったことはない、と
いつも言っていた。
そういう性格のヤツだった。
それが今回
義母の事があったので
締め切りを延ばしてもらう、という方法をとった。
そしたら・・・
上司(と、呼ぶのかなあ?)が
忙しい亭主に代わって
原稿を書き上げてくれた。
その原稿を送ってよこして
「これでいいか?」
と聞いてきた。
なかなか良く書けていたのだそうだ。
自分の他には
その人でなければ書けなかっただろう、
と思うくらい 良くできた原稿だったそうだ。
けれど
自分で書けなかった悔しさやら
自分でなんとかできなかった情けなさやら
いろんな感情が交錯して?
亭主は ウツっぽくなった。
確かにいろんなことがありすぎて
いろんなことを頑張りすぎて
疲れが出たんだね。
そして何よりも 母親の死。
だから ガックリきて不思議はない。
亭主は義母の死による精神的ショックは否定していたけど
ちょうどアブナイ時期だったのは確か。
二、三日で なんとか立ち直ったからよかったけど
こんなこともあった。
どうやって立ち直ったか?
忙しくて 余計なことを考えている暇がなかった(笑)。
通常業務のほかに
儲からない仕事を請け負っていて
義母のところへ出かけ
義父のところへ出かけ
葬儀の後も
さまざまな手続きのために
それから 整理・整頓のために
頻繁に実家に帰っていた。
四十九日の準備や打ち合わせ。
それらが終わって 落ち着いた後
きっと来るなあ、と思っていた。
がっくりとする日が。
そろそろアブナイ、と思っていた時に
亭主にとって大きな事件があった。
原稿が届いたのだった。
亭主は原稿を書く、という仕事をたまにする。
そしてたまには締め切りがある。
これは大学院生時代から続けていることだった。
「原稿を頑張れば
それで月に20万くらいは稼げる。」
と 亭主はいつも言っていた。
私は騙されてケッコンしたのだった。
学生でなくなってからは
さすがに時間がとれないでいた。
それでも締め切りがあると
決して遅れまいと睡眠を削り
家族との触れ合いもなくして
原稿を提出するのが亭主だった。
締め切りに間に合わなかったことはない、と
いつも言っていた。
そういう性格のヤツだった。
それが今回
義母の事があったので
締め切りを延ばしてもらう、という方法をとった。
そしたら・・・
上司(と、呼ぶのかなあ?)が
忙しい亭主に代わって
原稿を書き上げてくれた。
その原稿を送ってよこして
「これでいいか?」
と聞いてきた。
なかなか良く書けていたのだそうだ。
自分の他には
その人でなければ書けなかっただろう、
と思うくらい 良くできた原稿だったそうだ。
けれど
自分で書けなかった悔しさやら
自分でなんとかできなかった情けなさやら
いろんな感情が交錯して?
亭主は ウツっぽくなった。
確かにいろんなことがありすぎて
いろんなことを頑張りすぎて
疲れが出たんだね。
そして何よりも 母親の死。
だから ガックリきて不思議はない。
亭主は義母の死による精神的ショックは否定していたけど
ちょうどアブナイ時期だったのは確か。
二、三日で なんとか立ち直ったからよかったけど
こんなこともあった。
どうやって立ち直ったか?
忙しくて 余計なことを考えている暇がなかった(笑)。