ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

夏寒し緑茶で祝う還暦や

2021-07-28 19:13:39 | 暮す
昨日は8ヶ月ぶりの編み物クラブ 厳しい政府のコロナ対策が功をなし様々な規制解除となり徐々に普通の生活に戻りつつあります。1ヶ月に一度だけのクラブですが いろいろなおしゃべりを通じての情報交換でもあります。今回もありがたいこと教えていただきました。また2人のメンバーが還暦を迎えお誕生日会にもなりました。

ー 皺に効くというNEUTROGENAというジェルの効果がすごいということで明日コストコに買いに行きます。

ー 毛糸のバーゲンで半額以下で在庫品を買い占めた3色の色の中から 婆ちゃんだから薄茶の色で編むというと ダメダメ余計年に見えるからピンクかライトブルーにすると顔が映ていいわよと言われその気になりました。思い切ってこれまで避けていた色を身につけるのも楽しいかもなー。



ー 夫婦共々 電子レンジは要らないと長年使用したことないのですが どんなに便利か説得ある意見に思い切って買おうと思いました。

ー 本の断捨離をしているメンバーから本を譲っていただきました 以前から名前だけは知っていた作家や著作などこれをきっかけに読んでみようと思いました 好きな作家の本を繰り返し繰り返し読む方で読書圏が狭いんです 少し別な世界も覗いてみようと思いました。



 午前10過ぎにレジダンスから急に一人が休むことになったから働いてくれませんかとお電話ありましたが 月一度の日本人会で皆さん集まってるのでとお断りしました。ボスの言葉ではないけれどその日だけをなんとか終えるようにとあちこちの人材を駆り出し動いてる職場 長年のブラック職場。新しいデイレクターのチャレンジは この落ち着きのない職場をどう改善するか 真剣に取り組んでいただきたいです。直属のボスは7月いっぱいで退職することになり今週の金曜日に送別会があります。スタッフは軟弱なボスの代わりにもっと厳しい後任が来て欲しいと望んでます。

夫が昨日から3日間オタワ出張で今日は7月いっぱいだらだら聴いていたCDを疲れのないオツムで静かな環境でゆっくり聴こうと思います。感想は明日書きます。自分なりに決めた月1枚のcd鑑賞 どうでもいいやと言えばどうでもいいのですが老いと共に何をするんでも少しは努力しないと喜びが生まれないというのがわかるんですね。例えば 冷夏で菜園に生えるのは雑草ばかり うんざりするんですが渋々草取りしてると あら いつの間にか百合が繁殖してるとか 死んだと思ってた立葵が別な場所に芽吹いてるとか ここに赤い花を植えるといいかななどと 新しい発見と次はこうしようという夢が生まれるんですね。プールも然り ああ行きたくないなと思ってもひと泳ぎすると血行も良くなり来て良かったと思うんです。時々休み しばらくほったらかしにしてても また戻って再開する これが老後を生きた屍にならないようにするコツなのかなーなんて思ってます。

7月のCD 良かったです。これから丸一日 おやつだお昼ごはんだと食い意地のはった夫がいない留守にたっぷりのお遊びの日 嬉しからずや。








玉の汗アルバイトの子や幼顔

2021-07-19 18:56:14 | 暮す
金土日と15歳のアルバイト学生にFORMATIONと呼ばれる大したことのない研修をしました。FORMATEURと呼ばれる教える側には手当が付き組合が強い職場のメリットに驚きます。ここに勤めてちょうど1年が経ち去年の私と比べたらまたひとまわり図太くなりました。一人でも仕事をこなせるよう詳しい仕事の流れと手順をシナリオの如く書き2日間はつきっきりで一緒に働き3日目には曲がりなりにも一人でこなせるようになりました。 若い子ゆえあっという間に覚え既に一丁前です。今 4人の学生アルバイトがいますが共通した点があり学校でどんな教育を受けているかわかります。一言で言うとどの子も自立心が強く既に目上であろうとどんどん質問し自分の考えを述べることです。ブログに載せるから写真撮るねといったら即OK コラリーちゃんと言ってスポーツ大好き コンテンポラリーダンスを習ってる子で可愛いね なんて思ってるのも束の間 そのうち物忘れの多い婆ちゃんと立場が逆転したりして。記憶力には敵いません。でもお局さん達と働くより学生アルバイト達と働く方が何倍も楽チーン 何しろ口やかましくないし 愚痴らないし 人のマイナス面ばかり見てこき下ろすことしないから。そのお局さん達だって初々しい時があったのよね。老いては子を見習えかも。今日はお休み明日は仕事。これからプールでひと泳ぎ。



ゆっくりと花びらになる蝶々かな

2021-07-16 02:27:45 | 俳句
この句は大学生俳人 小林凛さん小学3年生の時の句です。いじめと俳句で検索して真っ先に出会った俳人です。小学生の時 壮絶ないじめに遭いそこから詠まれた句は俳句界で激賞されたそうです。先週のNHK俳句でも俳句により救われたという今は社会人になった高校生の談話がありました。人はパンのみにて生きるにあらず 心の食べ物がいかに大切か 忙しい日々でも時間を見つけてほんの10分でも芸術に触れる大切さを感じます。疲労で何も手につかない日でも俳句の本を開げ一句でも読むようにしてます 感じようと感じまいと そうしてるとある日感動する一句に出会ったりします。自分でも知らないうちに俳句の魅力がすこーしづつ分かってきてるのが嬉しい。

さて 職場で なんででこうなったのみたいな事の顛末はさておき モラハラを訴えた前後に考えたことなどつらつら書きます。

ー 政治とは何か: ずいぶん昔に読んだアンナハレントの言葉で今もはっきりと思い出せるフレーズが浮かびました。 二人の人間がいればすでに政治であると。政治なんて興味無いわとか 関わりたくないわとか一蹴しようが 実は日々の生活そのものが政治であると思いました。例えば 我儘し放題独裁者の如く職場で猛威を振るったお局様NO1の追放 ( 歴史が教える軍事独裁政権の成れの果てそのもの)。夫婦の間でさえ政治 例えば キッチン改造で意見が対立した夫との交渉( 年なんだからこのまま現状維持で良いとする保守派である夫の考えと 老いればこそ気分刷新と老後の台所仕事が快適であるよう改造すべしとする革新派である私との対立)。  毎日の様々な出来事、人間関係そのものが国内外政治問題にオーヴァーラップするではないか。交渉 駆け引き 策略 譲歩 和解 友好 同盟 エトセトラ。ある本で政治の大決断が首相クラスのお茶のみで面白半分に簡単に決まることがあるという箇所を読み驚愕した記憶があります。思えば政治しかり文化しかり 人間がしてること 政治家のみならずあまりお偉方を偉いと見上げることなかれと今回いわゆるお偉方達とお話しして思いました。 また、意図せずに事件にあれよあれよというまに巻き込まれることがあるんだということ実感しました。私のように無知とナイーヴゆえひと騒動起こすことがあると。

ー 裸の王様は危険: こちらのニュースで今回の日本開催オリンピックへの皮肉をメデイアで耳にすることしばしば。 日本が素晴らしい国とアピールしたかっただろうがお粗末さが目立つばかりと。日本は斜陽しつつある国力に目を向けずいつまでも過去の栄光にしがみついてるように見えなくもない。人としても国としても あんたが一番 日本は世界一とおべんちゃら言われるよりは他人や外からの意見や批評に耳を傾ける謙虚さが大切と思い知らされます。お局さんが周りに少しでも目を配っていたらこうにはならなかっただろうと思います。彼女に あなたと働くと全てがめんどくさく大事件になってしまう(小さなミスを大袈裟にするから)というと 彼女答えました (他の人は誰もそう思ってないし私と働くのが楽しいし私は人気者よ)と。実は大間違い 全員が彼女の追放を願っていたのです。でも陰で散々お局さんを罵倒しながらいざ目の前にするとにこやかに振る舞う役者揃いにはおったまげー。意外なことに二人のコックさんは今思えば彼女と口きかなかった。それが抵抗表示だったのかも。そしてこの二人のコックさんがとりわけ私の訴訟を逃げることなく応援してくれました。

ー 多勢イコール優勢ならず: たった一人の独裁者になぜ人数にすれば多勢が従うのか 辞職するまであるいは殺されるまでの無抵抗の心理は何か 人間の団結力を計算するに1+1+1=3ではない。この問いの答えを探すに2つの記事が目に止まり切り取っておきました。一つは OMERTA沈黙の掟 とでも意訳しておこうか



モラハラにあった介護福祉の女性が身体にまで及んだ虐め( 背中をどつかれ 痛みのためお医者様の診断を受け休養を言い渡される)に耐えられずに組合 ボス デイレクターに訴えたが何一つ反応がないばかりか解雇された。こういった虐めの結末パターンが日常茶飯事になってるとラジオでも流されていた。これらのSOSに応えるにある組合長は( 残念なことに彼女のような不幸なケースはあることですが上手く職場に適応してる人もいるのです)。まあ いじめられたら ああやんなっちゃったと辞職するもんね。裁判沙汰など迷惑な話でお金も時間もかかるからボスもデイレクターも組合も上の方は関わり合いたくないのが本音で従業員同士の内輪揉めととらえ真剣に訴えても耳を貸すつもりが無いどころか迷惑でしかないと分かった。この記事でもいくら訴えても上の方は動かなかったと書いてある。そのうちに諦めムードが蔓延しブラックが日常と化す。人はいつしかブラックにも慣れる資質があると思う。どこにも行けずここしか無いとなったらブラックも受け入れ朱に交われば赤くなるを通り越してドス黒くなったりもする。こういった環境でストレス解消にいじめは助長し団結など生まれるずはない。

ー 二つ目はBRITISH MEDICAL JOURNALに掲載された南オーストラリア大学の研究結果。ブラックな職場でのデプレッションは通常より300パーセント増加してるとの報告です。世界では300万人がデプレッションとのこと。この記事で目を引いたのは:

( 職場の雰囲気が悪化すればするほどお互いが疑心暗鬼に陥る Plus le climat de travail se détruit, plus les gens se méfient les uns des autres )という箇所です。多分ブラックな職場で人は生き残るための人間の表裏を見せられ誰も信じられなくなるのかもしれません。最後の晩餐でのユダの裏切り、または革命運動のみならず農民運動ですら仲間や隣人を裏切る心理が人間にはあるということを歴史は語っています。家族を盾に あるいは買収金を積まれたり 脅かされたり 私とて断じて友を裏切らないと言えようか。これで思い出したのは関ヶ原の戦いに駆り出された雑兵達の現実 豊臣 徳川両軍の旗を持ち 情勢次第でかわりばんこに旗を上げたという。彼らにとって忠誠も武士魂もへのかっぱ なんとしてでも生きのびてやるが本音。今 若い学生数人と働いてるがすでに職場の力関係を見極め誰につくかしっかり観察している。私につかないのだけは100パーセント確実。メリットゼロだもんね。



上手く伝えられたかどうか怪しいけれどこの頃思うことを書き連ねました。 世の中とはなんぞやと聞かれたら

娑婆ダバダバダー娑婆ダバダバダーとなぜか男と女の映画のメロデイーの替え歌が浮かびました。
そうなんです 世の中とは娑婆なり 娑婆とは かくなりやと思ったんです。

購読雑誌や注文しておいたCDや本が次々と届いてるけどほったらかし。明日からは娑婆で3日間連チャンの仕事 これはこれで楽しからずや。

雑草や抜かずにおけば花が咲き

2021-07-11 09:32:31 | 暮す
今の職場で働きながら我も雑草なりと思うようになり 庭の雑草を抜くに忍びず一角を放っておいたら色々な花が咲きよく見れば可憐な風情がなくもない。

7月に入ったと思ったらもう10日 私は何をしてるんだろう。7月に入るや否や学生アルバイトの一人がコロナ陽性者と接触があったとわかり即隔離 仕事を始めて1時間後に連絡があり帰宅した。 彼女が触れた全てが消毒され食べ物は廃棄された ラッキーなことにカフェテリアオープン前で大事に至らずに済んだ。学生を除いてスタッフ全員が2回目のワクチン接種が済んでおりいつもの通り仕事を続けた。 週2日のみに勤務日数を減らされたお局さんは二人のコックさんと一悶着ありキッチンスタッフから完全に外され清掃員に移動となった。お局NO1がいなくなり雰囲気が格段に和やかになったけど二人が欠けいつものごとく人手不足 夏休みに入ったジェローム君は連続8日勤務 という私もオーヴァーワーク 働いて寝るだけの暮らし あっという間に日が過ぎて行く。月曜日に新しい学生アルバイトが来ることになっており 新人が教えては去り教えては去るの繰り返しに嫌気がさしたお局NO2に 今度はあんたが教えてよと押し付けられた。このお局NO2は指の強張りの手術を受けることになりもうすぐ1ヶ月の休職。人が変わり職場の雰囲気が変わり各人の身体が変わり全てが変化してゆく。

ここ1ヶ月 色々なことがぐるぐる頭に浮かび思うこと感じたことなど書きたいがまとまらない。今日明日とお休みで プールでひと泳ぎした後ほったらかしの菜園で1時間ばかり働いた 疲れが溜まっていたのか何もする気が起こらず寝てばかりの1日だった。こういう日もあるさ。寝てオツムを空っぽにして翌日は新しい1日の始まり。