ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

やっと一息

2019-12-30 09:31:38 | 暮す
 クリスマス明けにレストランから急用の電話があり連ちゃんで3日働く。思いがけない繁盛ぶりに冷凍食品ストックが底をつく寸前。31日大晦日と年明け元日も営業するとのこと、いくらなんでも大晦日や元日は働きたくないのでフル回転で働いた。夕方6時に店を出る時すでにお客さんが外で待っていた。席数300が埋まり、オーナーマダムが休暇をとってる学生アルバイトや家族に召集をかけ14才のお孫さんもかりだされていた。次から次と予約が入った。

 ラジオで昔からの伝統的なクリスマスヴァカンスの過ごし方は総世帯の11パーセントに落ちたと話していた。すなわち大家族が集まり、連ちゃんで今日はおじさんち、今日はおばさんちと訪問し、クリスマス料理を食べて飲んで歌って踊ってのお祭り気分はすでに過去のものになりつつあると。共働き社会になり女性は疲れ果てている。それでヴァカンスは家でゆっくり休むか家族旅行にでかける。クリスマス料理は時間がかかり用意したくないので身内すら家に招くことなくレストランでお祝いする。また一人暮らしが増えレストランで済ませる人が増えたとも。

 けど、クリスマスにカンボジア料理とはとオーナーマダムに考えられないと言うと、ターキーにもパイにも飽きちゃって別な料理食べたいのよとのこと。また、こうも言いました、少子高齢化社会になって、でっかいターキー焼いても余っちゃうじゃない。

 今年中に書き残しておきたいことあるけど、疲れが出ておつむも回らない。それでも支離滅裂ながらイクゾー。

 まづは恋のお話。ボランテイア忘年会で、お隣に座った女性が婚約指輪見せてくれました。乙女のように幸せオーラがキラキラ。彼女いくつと思います。75才です。夫となる男性と二人が知り合ったのは私もメンバーであるボランテイア仲間。彼女60才の時です。離婚したばかりでお友達の誘いでボランテイアを始めたとのこと。そのときお相手の男性は妻を亡くしたばかり。15年の交際を経て、というのもお互いに子供さんやお孫さんがおり、癌で失くした娘さんの子供を世話したりと、いろいろな事情で一緒に暮らせなかったんですね。やっとやっと色んなことから解放されて、二方とも家を売りマンション買いました。残りの人生あと10年としても幸あれと願わづにはいられません。彼女が私に言いました。人生で最高の贈り物で、こんな幸せが待っているとは夢にも思わなかったと。

 はからずしもキューピットの役割をした70才の女性はこう言いました。私も誰かいい人と出会いたいなー。

プラハ

2019-12-24 15:26:45 | 旅する

 今夜はクリスマスイヴ、私の担当はチキンのプチパンオフレ36個とカットフルーツ盛り合わせ。24人分。作りながらモーツアルトの交響曲「プラハ」を聴く。何故プラハかというと、実はあれよあれよという間に、ここ3日間で義妹と二人5月末から6月にかけて東欧3か国を旅行することが決まりました。今日の午後1時に飛行機の切符買いました。電光石火のごとく決まりました。

 来年も母に会いに行こうと思ってたのですが、里帰りの折、60歳過ぎの近親者や知人たちが、病気や思いがけない事情などでいろんなこと諦めてる。それで、ふと、「いつかね」というその「いつの日か」は年齢的にあまりないと気が付き夫にこう漏らした。モーツアルトが生まれ育ったザルツブルグや彼がお仕事してたウイーンやプラハに行ってみたい。来年はベートーベン生誕250年記念の年でもあるし。すると夫から日本人経営宿に泊まるという条件でOKでました。空港からは迎えに来ていただくことも約束。何しろ風船頭のピーマン頭だから、いろいろ心配すんのよ。3日前、旅行会社に相談にアポをとったすぐそのあとに用事で義妹から電話があり何してるのときくから、これから旅行会社に東欧一人旅の相談に行くけどもしよかったら一緒に行くと気軽に声かけると、びっくり、OKの返事。貧乏学生みたいな旅行よ、へとへとになるまで歩き回る旅行よ(自称フーテンの野良猫)、お昼なんかスーパーでサンドイッチ買って公園で食べる旅行よ、裏道などふらふら目的もなくほっつきまわる旅行よ、それでもOKだって。あれよあれよという間に手元には飛行機の切符が。

 今年はCDあんまり買わなかったしコンサートにも行かなかった。でも、音楽の聴き方に変化があった年。今日もプラハを聴きながら、ああ自分の耳に変化が起きたなと思った。それは、これまで作曲家に男だの女だのが頭になかったが、変な話だが、モーツアルトにもヴェートーベンにも、マーラーにも男を感じるようになった。女は男の愛の深さや、秘めた哀しみを知らないなと思うようになった。プラハを聴いても、モーツアルトも男だったんだなと、男のもつ激しさ、心の乱れなど感じた。

 こんな風にとんとん拍子に決まって、これはきっと行きなさいという印ねと勝手に解釈。夫が心配するのは義妹が私の風船頭についてゆけるか否かという事。お前のピーマン頭についてゆくのは大変だぜと。夫は学生時代にヨーロッパを回っており全く興味なし。行く気がしないと拒否。初めての義妹との二人旅。準備にたっぷり時間があるのでワクワクしてます。

これからフルーツカットして、6時パーテイーに出発。


嵯峨野

2019-12-20 05:32:34 | 旅する
 里帰り中、令和天皇即位記念に開催されてた上野での正倉院展や嵯峨野に新規オープンした福田美術館など数か所訪れた。よほど印象に残ったのか今でも思い浮かぶのは福田美術館で見た若冲の軍鶏図。あの感動をどう表現して良いのかずっと頭にあった。というのも、絵を前に自ずとしゃんとさせられる経験というのは初めてだったから。たまたま禅の番組で、禅とは「呼吸を正し、身を正し、意を正すこと」とあった。若冲の絵はこれだと思った。。若冲の絵は時空を超えて観るものに身を律しよと思わせる波動があった。驚くほどに自由でびのびしていながらその姿態はすっくとしていて媚や邪念といった俗物根性とは100パーセント無縁、品格があり、しなやかに力強くスッキリ晴れ晴れ佇んでいる。

 同じ館内に丸山応挙の芭蕉童子図もあり、複製画で感じたのと同じだった。無邪気に遊ぶ子供絵図と言われているが、個人的に子供の絵のみならず応挙の絵に仄暗いのを感じる。長く観ていると哀しみが湧いてくる。どうしてかわからない。題材も色彩も明るいのに何故そう感じるのか、

 嵯峨野は庭園やお寺など見どころたくさんで入場料だけで軽く1万円超す。これを高いとみるか。それとも、世が世ならお目にかかることすらありえない嵯峨天皇ゆかりの別邸などに足を踏み入れ,狩野派の作品を見れるなど(つまらなかったけど)、只みたいに安いもんだと思えるかはお財布と体力次第。あれもこれもと思ってた私もいい加減に疲れて大覚寺など外観だけみて入館しなかった。

 さて、来週はクリスマスイヴ、来年1月3日までよほどのことがないかぎり仕事もボランテイアもすべてお休み。クリスマスヴァカンスに入りました。ちんたらちんたら暮れのお掃除が始まりました。ぱっぱと動けないので、今日はキッチンの引き出しとか換気扇とか、だらだら働いてる。年内に終わらなくてもいいやとだらしなくなってきた。クリスマス用のお菓子焼いたり、冷凍食品作ったり、1年で一番お祭り気分がする。

師走

2019-12-02 07:47:29 | 観る
 小銭手にコンサート切符買う師走かな

 昨日のバザー、私個人としては満足する売り上げでした。1万円近い。翌日の今朝、新聞を見て嬉しさに胸がドキドキ高鳴りました。リュカドウバルグが来月モントリオールで演奏します。バザー売り上げ小銭を握りしめ即切符買いました。一番前の席です。

 年金生活になり、生活が苦しくなりコンサート行かなくなりました。夫はめったに行くわけでもなし、あまりけちけちしないで楽しみなと言うけれど、なんかせこくなっちゃってね。それがいきなり目の前にリュカさんの顔が、こりゃ行かなくちゃ。ついでに久々に美術館にも足向けてみよう。同じ週に大好きなイアンボストリッジリサイタルもあり行きたいのはやまやまだけど二つのコンサートは金銭的に渋ります。

 


 さて、バザーの準備しながら、リサイクルアクセサリーに目覚めちゃって、リサイクル大好きなのに何故いままで気が付かなかったんだろうと不思議な気がしました。リサイクルアクセサリーのみでなく人生のあれやこれや人間目覚めるにすんごく時間がかかることってあるんですね。材料費なんて100円ショップで200円ぐらい買い、後は手持ちの古い安物のアクセサリーをばらし、手持ちのアクリル塗って作りました。これがね売れたんですよ。うっそーてなもん。


 お菓子は、ドーナツ、チーズケーキ、カレオダット完売、一番手間暇かかるマドレーヌは6個しか売れませんでした。甥姪のクリスマスプレゼント用に編んだ3点の帽子のうち1点が売れました。来年も参加するかどうかは編み物クラブメンバーと相談して決めます。手作り物は労多くして益ほとんどなしで、そこんとこ受け入れないとやってられません。月火と2日間、レストランオーナーに急用があり不在で一日10時間労働でしたが、たった2日でバザー売り上げ2倍の収入があります。これ考えるとね躊躇する気持ちわかります。でもバザーにお出しするということになると少し気合が入り副産物があるんですね。リサイクルアクセサリに目覚めたことと、自分なりのお菓子レシピができたこと。