プラハ最後の日
6日間利用したバスに乗るのも最後
トラムに乗るのも最後
年を取ると感動するということが激減するのですが、プラハ城の聖ヴィート大聖堂は圧巻だった。思わず息をのんだ。大体が写真で見たのと現実の落差に戸惑うことの方がままあるけど、この聖堂は逆だった。想像を超えて迫るものがあった。現実の迫力。
ついで、ミッシャ美術館、カフカ博物館を訪問したが、長居してじっくり観る気持ちが湧かなかった。
絵画鑑賞に関しては、吉田健一の見解と同じ。実物の絵かどうかではなく、複製画でも自分の好きな絵を壁に掛け、毎日付き合うことで絵画の中に自分が遊ぶような、あるいは絵画が自分の暮らしに溶け込んでくるような、、、親しむとはそういう事であるというようなことを書いていた。こちらで西洋美術史を学んだりもしたけれど、だんだん日本美術が面白くなってくるというか、日本画を眺めていると日本の情景や生活の匂いまで絵からたちのぼってくるし、さまざまな思い出がよみがえってくる。数年前から広重が何故か良くて複製画を買い季節ごとに部屋に飾っている。
荘厳で華麗で巨大な西洋建築や絵画彫刻を見ながら、これは私の世界ではないというか馴染めないものを感じる。全てではないにしても。
さて、今このブログをウイーンで書いている。今朝9時15分の汽車に乗り、午後1時45分に到着。駅すぐそばの奮発して四つ星ホテルにした。これからの6日間は自炊なし、少し贅沢しようと思う。帰ったら又仕事に戻る婆ちゃん、稼げるうちは稼ぎ遊べるうちは遊ぼう。プラハもウイーンもコーヒーとケーキがとっても美味しい。
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