ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

作業着で弁当ひろげ5月尽

2021-05-28 08:05:46 | 暮す
春になったらどんなに幸せだろうと待ちわびたその春の真っ只中というよりはすでに初夏にいる なぜ大好きな季節はかくも駆け足で過ぎてゆくのだろう。朝4じ 小鳥の微かな啼き声で目が覚め耳を傾け ゆるゆる起き出すのが5時ごろ。パジャマのまま菜園に出ると3、4年前に小さな苗で買った芍薬が初めて蕾をもった 春の花々は盛りを終え散り 出番を待ち構えていた夏花がいざ咲かんと勢いを増している。毎日時間を見つけては菜園で遊び 傍目にもわかるほど日焼けした。刻々と育ちやがて枯れてゆく植物は時間の流れを手にとるように見せてくれる。

さて お隣さんとの境に新しく置かれたバス停留所が市への陳情が功をなし元の場所に移動 内心ガッカリ 家の前がバス停なんて最高と思ってたので。家の前の歩道の工事が始まり 連日逞しい男たちで賑わっている お昼時ひょいと外を見たら大の男3人がお弁当箱を広げ背中を見せ食べていた それがなんとも可愛らしくてパチリ きっと奥様の手弁当なんでしょうね。職場でも男性たちがお弁当を広げてるのを見るのは何故かほのぼのします。



昨日お休みでしたが 1ヶ月遅れで新デイレクターの正式な挨拶があり行ってきました 1時間のスピーチでした これに参加するだけで3時間分のお手当が出ます。また月曜日はパトリオットの日で祝日でしたが1日分のお給料が出ます ほんと待遇はホワイトです。私もセコくなってしがみついてるのもこれかな。それに最近は声こそ荒げないけど理不尽なことには言い返してます。月曜日 お局NO2が私は正しいと言い張るのでやんわり間違いを指摘したら生理で調子狂ったのよと弁解 笑えます。

新デイレクターは年齢わかりませんが50代前後かな ヘッドハンターのオファーに応えた女性です。自分の経歴を紹介した後 これからのビジョンについて語りました。大切なのの一番目はレジダンスの入居者あってこそ私たちが仕事できること 二番目は従業員あってこそエッセシャルワークが機能すること 最後の3番目に後方として皆さんをサポートするのが私ことデイレクターですと位置付けました。 自分が信とするヴィジョンは いやいや仕事に行くのではなく働くのが楽しいと お互いに助け合い 相手の欠点をこき下ろすのではなく何故そうなのか どうすれば改善できるのかというコミュニュケーションが円滑な建設的な職場を作ること。

1ヶ月 あれこれの噂やすでに揉め事も経験されてるようで次のようなことはっきり言いました。

ー 口であれこれ批判文句垂れても後が残らない 言いたいことがあればきちんと文書にして伝えること 自分は対策を講じるがそれがうまく行かない時は相手によりこの職場向きでないと判断し相応の処置を行う( 仏の顔も三度までとのことかな)
_ 勤務中 私的にスマホを弄る従業員はお給料泥棒とみなす 考えてもごらんなさい 家の修理を頼んだ大工さんが仕事の手を休めてスマホいじってたら頭にくるでしょう 
_ 職場改善 その他レジダンスがより楽しくなるようなアイデアがあればいくらでも提案して欲しい

スピーチ後 良いスピーチだったわねというと スピーチだけでわかるわけないじゃん これからよ とのこと。ほとんどの従業員が受付嬢をはじめとしてスマホ見てるのでビビってるのかも。

最近 根を詰める読み物があり眼精疲労と視力低下が進んで目元がピクピク 眼科予約しました。歯医者さんでの定期検査で2箇所カリエスが見つかり治療します。左耳難聴も進んだようで こうして段々に機能低下しあの世にゆく準備をゆるゆると始めるんだなーと思ってます。そしてよく働きよく遊んだ父親のように 晩年になって生きるのに飽きてきたなーという日が来るのかも。87歳になる叔母さんが初めて夫に生きるのに張り合いを無くしたと漏らしたと驚いてました。認知症もなくいつでも若々しい活発なおばさんなので私も驚きました。その年になってみないとわからない心境ってありますねー。

明日は仕事だ お局NO2と組みます
 


道沿いに群れて増えてアヤメ咲く

2021-05-17 08:14:52 | 菜園
アヤメのそばに植えた白いチューリップが花開きコントラストがどちらの花も引き立てる 紫色のアヤメだけだと暗く汚くさえ見えてたのが白のおかげで救われてます。植物が日毎にぐんぐん育つとすれば雑草も然り 昨日草取りしたのに今日もすでに生えている。



理想の菜園がどんなか漠然としたイメージがあっても具体案はなく これまで気になっていたアヤメのそばに白いチューリップを植えることで一つイメージに近づいたようで嬉しかった。きっと何でもかんでも一回で理想が実現する魔法の杖なんて無いのよね たくさん失敗し ああでもないこうでもない ここをこうしてああしてと毎年試行錯誤しながら 調整したり矯正したり植え替えたりして 年数をかけて 理想とした菜園がなんだったのかわかるんでしょうね。今日は2本あるりんごの木の残り一本が開花。菜園は甘やかな匂いがします。



自分の子供は天使だけど他人にとってはただのガキとある映画監督さんが仰ってましたが菜園とて同じ 自分のはパラダイスだけど他人にはどうってことない菜園。一人で芝生を引っ剥がし開墾し あれこれ植えては死なせたくさん失敗もしたけれど これからも失敗するだろうけど ここは自分が主人公で好きなようにできる世界。考えれば個人が大将で自由な世界って 物作りとか畑づくりとか 作る造る創るの世界かも。絵を描いたり文章を書いたりも自分が主人公 もっとレヴェルアップしたければ公募に応じれば良いしたんまり批評も受け入れれば良いし でも一人で自己満足に楽しむにはこれほど自由な世界はなし。

さてケベックでのコロナワクチンは青少年対象まで進んでます。ラインの授業に疲れ お友達とも会いたいということで若者たちが積極的にワクチン接種を受けてます。



明日は仕事 これまで2人の学生と28歳の若い主婦(エステシシヤンですがコロナで閉店)と働きました。残ってくれるのを願うばかりです。

満開の林檎の花に風やみぬ

2021-05-14 08:55:19 | 暮す
鑑賞用リンゴの木が満開の花を咲かせた 私の小さな楽園 日が暮れるまで小鳥の囀りも聴こえ春惜しむ日々。 朱色のチューリップが咲いた 白いのはまだ 来年はもっともっと植えよう オタワのチューリップ祭りのように菜園一面が色とりどりになるように。 ムスカリも咲いた  4月から10月まで花の絶えない園にしたい。



録画しておいたMETのLA TRAVIATA 椿姫を観た ケベックが誇るモントリオールっ子 ヤニクネゼセガン指揮 彼はいつも音楽する喜びに溢れ幸せな表情をする。婆ちゃんになるとメロドラマには泣かないだろうと高くくってたけど それに主演二人とも50間近のおばちゃんおじちゃんだし飽きるかもと思ってたけど泣きました。 観客も総立ちでブラボーの喝采。ヴィオレッタ 可哀想だったけど恋を諦めアルフレッドから身を引いて正解だったと思うよ。アルフレッドの父が説得したように 燃え上がれば燃え上がるほどに時間と共に情熱も美貌も衰え 現実に社会の中で生活して行くことになれば立ちはだかる障害の壁はあまりにも厳しい アンナカレニーナの最期を見れば良い 身を引いてこそ浮かぶ瀬もあり。



最近の傾向として舞台を現代に置き換え今風の衣装での製作が多いけれど個人的に時代がかったゴージャスな舞台が好き 今回は色彩豊かで華美で視覚的にもたっぷり楽しませていただきました。最初から最後まで舞台中央にベッドが置かれ ヴィオレッタに死の影を投影していました。泣けたのはアルフレッドの妹が死の床に伏すヴィオレッタの後方を婚礼衣装で幻のごとく横切る場面です。それは少女の時から男に弄ばれ売られ高級娼婦として名を馳せた実在のモデルの叶わぬ夢だったのでしょうか。

二つの音楽番組 MEZZOとCLASSICAを契約してますが2つで月2千円しません。24時間 コンサート ジャズ ダンス 音楽家や演奏者のドキュメント流してます。

明日は仕事 慣れて来たとも言えるしいつまでも慣れないとも言えるし ともあれ 「今日は何月何日何曜日 メニューはこれこれ」と職場に着くなりしっかり記憶に叩き込まないとならないのでボケ防止には良いかも。



風青しだれに手向けん白き花

2021-05-11 05:20:02 | 暮す
3日連チャン仕事後の休日は ひと泳ぎしてから日課のトイレ掃除をいつもより丁寧にし 大好きだった祖母の写真を飾ったミニ額を拭き たまった洗濯やお掃除 庭の草取りと雑用であっという間に夕方になる。5年にもなろうか お友達から頂いた胡蝶蘭が今年も花ひらき 300円で3年前に買ったジャスミンも小花ながら甘い芳香を放っている 一本のリンゴの木も開花。白という色は白装束を想起させ 真正面に向き合うのを避けたいような清浄な魔力を感じさせる。



一昨日 新人さんと働く キュートで可愛い高校生アルバイト 土日働く予定が日曜日欠勤。来週から夏のヴァカンスに向けて学生アルバイトが次々にやって来る 中には根性ありでジェロームのような若者もいるだろうと見込んでのことだろうか。ジェロームはここ1ヶ月ほどで急速に少年から青年とも言えるほどに成長し驚くばかり ほんの数日で樹々や花々の蕾があっという間に開花するよう。逞しくなり 大きな缶詰缶を開けるのにヒーコラしてたらさっとやって来てさっと開けてくれた。ありがとうね。

今年も春がやって来て ただそれだけで奇跡のように思われる。

春雨の養毛剤に芝生萌ゆ

2021-05-06 08:46:27 | 暮す
一日中しとしと雨降り 前庭の芝生が生き生きとしてきた。バス停が家から10メートル離れてあるのが一晩で我が家とお隣さんとの境目に移動していた びっくり いつか車なしの生活になったら目の前がバス停なんて最高と思っていたらお隣さんがカンカンに怒り 夏になればバスを待ちながら芝生に座す若者が出るだろう 芝生が傷む許せない訴訟に出ると息巻いている。



今日 日本年金機構から振り込み銀行の件で郵送通知があり午前中かかりっきり ああしちめんどくさいと呟きながらふと反省することありました というのも微々たる金額ながらすでに働いていた時の掛け金以上の年金頂いてます もしあと20年生きるとしたら女一人では到底貯金できないほどの金額を受け取ることになります。姉も年金生活ですが あんなに働いたのに月たったの10万よとボヤいてます スキーに山登りと頑健な姉が後20年年金を貰うとして2400万受給です 働いてる時は結構遊んでました 日本人一般庶民の生活そのもの旅行したり美味しいもの食べたり安物買いの銭失いはたんまりしてたし。 年金はどこから出るかと言えば今働いてる方々の掛け金なんですよね。 受給額計算したら文句言ってるのが恥ずかしくなりますよ。

今の時代 なんてゆうか あれこれ批判したり文句言ったり愚痴ったりしないとお馬鹿さんみたいに思われますが 実は考え方一つで感謝に変えることだってできるんですね。私が毎日訪問する50代ブログに平岡びょうさんという介護施設で働く女性と月6万円そこそこの年金で暮らす楽しい貧乏暮らしというブログがあります。彼女たちを貧しいとか可哀想とかこれっぽっちも思わないしむしろ心豊かな方達 見習いたいくらいです。平岡びょうさんは 今ある暮らしは自由奔放に生きてきた結果と言いますが後悔することなくむしろ豊かな人生だったと肯定します たまに弱音を吐くことがあっても気を取り直し前向きに幸せに暮らそうと生活を立たせる姿に感動します。

お休み2日目 わざわざ丁寧な文面で書類を郵送してくださった年金機構に愚痴ったことを恥ずかしく思った日でした。