ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

夜のとばり百合の香りに胸ふさぎ

2022-07-31 10:22:44 | 暮す

菜園は百合の花が咲いたり散ったり その芳香はむせかえるばかりで邪気を払うと言われる所以も納得。

9月からの授業準備をしているがアートセラピーは心理学者達が立役者でユング的アプローチとかゲシュタルト的アプローチとか心理学がベースとしてあり 老いてこそ具体的な自分の人生経験を通して理解できるという面白みがあります。また書かれていることは現在進行形でもあります。

例えばユングのL'inconscient collectif(集合的無意識)というテーマ

今日こんなことありました。

お隣さんが私の職場が最低最悪で有名だよと教えてくれました。夫の同僚の母親が私が働くレジダンスに居たのですがこんな最低なとこと喧嘩し退去したとのこと 夫からやめたらと言われました。次から次と退職者が相次いでいます。先週は大好きなコックさんも辞めました。何かと私を庇ってくれたおじさんです。でも私はこの仕事が好き。きついけれど仕事にゆきたくないと思ったことないです。こんな些細な日常生活からも 集合的心から個性を解放するというle processus d'individuation(個性化へのプロセス)を体験しています。最低の職場だからと言って なぜ私も不平不満愚痴らなけらばならないの❓。世の中が暗いならなんで私まで暗くならなきゃなんないの❓。社畜とか言われ馬鹿みたいに働く人はそれこそ能無しアホと思われてるけど馬鹿で結構です。一人一人違うんです。

ただし週2日勤務も束の間 週3日勤務に戻りました。今はだいじょうぶですが8月末から始まる社会人学生のための連日講習会や9月からの授業が始まると週3日勤務は無理かもしれない。その時はその時考えよう。

授業予習に時間をかけるようになりブログ更新激減です。

 


塵取りは白髪とホコリ時計草

2022-07-09 23:29:00 | 食べる

ニュースは辛いことばかり タイトルだけ読みテレビを消す。

短い夏 初秋のような爽やかな天気が続き心地よい 草取りも捗る。

お掃除しながら塵取りは白髪と埃がいっぱい どちらもフワフワ軽やか。鏡を見れば皺皺とシミが増え直視に耐えられなくなり朝からお化粧するようになった。おばさんからお婆さんへ移行した。まだ40代だった頃 70代のご夫婦のお宅を訪問した時 壁に今日することリストが貼ってあった 備忘録とか。私も真似てる。例えば今日することリストを挙げると日課である掃除、ベッドメーキングは除いて

 1 冷凍用餃子と冷凍用味付け豚を作る

 2 仕事用エプロンのアイロンかけ

 3 次回の編み物クラブまでに 出来上がったかぎ針編みモチーフを同じ大きさに揃える。教えていただいた通りに霧吹きとまち針で4角に整える。

 4 額の絵を取り替える

 5 窓拭き一箇所

ただいま10時過ぎで終えたのは1のみ。ブログ書き終えたらすぐお昼の準備。物価高騰でこれまであまりしなかった冷凍食品作りに励むようになった。豚肉骨つきロースは6枚入り900円だった。1食分(2人)300円ですむ 3食分ゲット。またボトル水も値上げで水道水にレモンを入れ水道味を消し出かける時は水筒に入れて持ってゆく。これまでいろんなこと無駄なことしてたなーと思う。もっと前から気合い入れてたら随分節約できてたなーなんて後悔しても何にもならないからこれからだ。どうせ節約するなら楽しくしよう。餃子の残りの皮は夕食に餃子ピザにする レシピは知っていたけど作るのは今回初めて。

豚肉は生姜焼き風味 味噌味 ベトナム味( レモンとニョクマムで味付け ベトナム人のお友達から教わりました )餃子はすりごまを入れて健康によし。

明日は仕事だ 今週の月曜日一人辞めた あと2人が辞める予定 求人ネットを見たら またまた募集していた。どうなってるのか明日わかる。素晴らしきブラック職場 自慢したりして。

 


昨日まで蕾の花の今朝咲ける

2022-07-07 21:55:10 | 菜園

今年の菜園で嬉しいのは去年掘り起こし半地下で保存していた球根が芽吹き育ってること それと100円ショップで買った球根もぐんぐん成長してること。買えば1000円はするカラーを200円で手に入れ鉢植えしたが今朝開いた 黄色のカラー。種や球根から育つ植物は強い。2株から始めたラベンダーが株分けと共に年々増え続け菜園の再編成を考えなければラベンダー園になってしまう。。3年かかってやっと花開くようになった芍薬はあっという間に散る。紫陽花に撫子 マーガレット 百合も咲いている。嬉しいなー。蜂や小鳥がたくさん遊びにきて お隣さんが囀りがうるさいと小言を言った。私じゃなくて小鳥さんたちに文句言ってね。赤ちゃんリスが横切ったり あら楽し。

今週は月火が仕事で水木金土と4日休み。短い夏ゆえ 思いっきり戸外で遊ばなくちゃ と言っても毎日草取りに追われる。 雑草が一番元気で丈夫で2、3日ほっとくと既に根を張り簡単には引き抜けなかったりする。

ジャングル化してる私の菜園を誰もほめない 統一感なくセンスなく雑然と映るらしい 私の脳内とおんなじなだと思う。でもね私にはパラダイス。ほら誰かが言ったでしょう ( 自分の子供は天使だが他人にとってはただのガキだ)と。


新しきジャズと鳴り合う琵琶のバチ

2022-07-04 08:14:15 | 聴く
モントリールジャズ祭が再開された。
 
日本の友達がジャズ好きでリタイアしたら是非遊びにきて思う存分満喫してもらいたい。という私はなんとかジャズを楽しめるようになりたいと折に触れてテレビで観たり聴いたりしてるがよくわからないというかピンとこない。聴いてる時はいいなと思ってもすぐ忘れてしまう。頭に何にも残らない。ある日 仕事が終わりヘロヘロになってソファに座りテレビにスイッチを入れたらチャンネルMEZZOでジャズを流していた。目を閉じて聴くともなしに聴いていたらあら不思議身体中に音が染み渡ってくる。最後まで聞き惚れた。
 
再放送があり録画し繰り返し聴いている。こんなこと今まで一度もなかったがアーチストの名前を調べ 紹介されたOUDと呼ばれる楽器について調べた。
 
紅一点 ソフィー アルール( SOPHIE ALOUR )というサックスとフルート奏者は47歳のフランス人。淡々と演奏してるけどなんでだろ聴いていて心地よい。そしてアラブ人らしき男性が奏でるOUDと言う楽器はシルクロードを通じて中国の北魏のPIPAと日本の琵琶とも関連があるという。そうかそうなのかと納得がいった。OUDは琵琶の弦を弾くバチの音を思わせるアラブ的なアジア的なテイストがある それで私のようなジャズ音痴も魅了したんだ。このOUDという楽器はヨーロッパでリュートとなりバロック音楽として全盛期を迎える。
 
 
音楽でも読書でも古典芸能でも わかりたい楽しめるようになりたいと意気込んで努力しても如何せん 良さがちっともわからないということがままある。それがある日 自然にすーっと未知の扉が開かれるような瞬間がおとづれる事がある。仏像がそうだったように。開眼以来 里帰りの度に見仏する仏像ラブになりました。
 
これがジャズへの開眼になるかどうかわからない。ただ このような瞬間に出会うと生きてるって楽しいなーと思う。人生は死ぬまで未知との遭遇。
明日は仕事 何に遭遇するんだろう。職場は毎回未知との遭遇だよ。