ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

ウイーン 2

2024-05-13 03:08:33 | 旅する

ただいまウイーン空港前のホテル。明日ケベックに戻る。

ウイーンには6日滞在で、ウイーンは4日、日帰りでザルツブルグとブタペストを各一日づつ観光した。老いると若い時のようにあちこち駆け巡るパワー無し。旅のテーマを決めて二箇所を拠点に観光したい場所を絞り、後は時間が許せばということで諦めることにした。

ウイーン2日目はヴェートーヴェンの旅。

ウイーンは東京にいるようだった。電車から見えたある風景など、中央線の窓から眺める神田川沿いの景色とだぶった。建物も人種も違うのに東京にいる気がするのは何故だろう。

ヴェートヴェン遺書の家として知られるハイリゲンシュタット訪問が目的。グーグルマップで十分行き方を調べてあったのに、たどり着くに時間がかかった。地下鉄が工事中でトラムを勧められて乗ったは良いが迷ってしまいタクシーを使うことにした。運転手さんがヴェートーヴェンミュゼは直ぐそこだよと言って連れて行かれたのは何とヴェートヴェンが晩年住んでいて亡くなったアパートメント。ハイリゲンシュタットは郊外なので新しいミュゼでもできたのかしらと不審に思ったが、おかげでこんなところに住んでたんだなと思いがけない発見だった。

旅の面白さは、どうしても現地の人たちの助けを借りなければならない。その現地の方々も知らない場所があり、スマホで調べてくださり、どれだけたくさんの方々のおせわになったことか。

ハイリゲンシュタットは、トラム、バスを乗り換えやっとこさ辿り着いた。ヴェートヴェンも通った往時のままのレストランで昼食をとった。とても美味しかった。ヴェートヴェンも描かれている絵がレストランに飾ってあった。

モーツアルトの住居もそうだったが、ハイリゲンシュタットの住居も小さな小部屋が多く、音楽が生まれた場所と、壮大な音楽の世界のコントラストは物質的現実と抽象的創造のコントラストそのものだった。

ミュゼはどこもお金がないんだろうなと思った。世界的、歴史的に知られた作曲家ゆかりの建造物でさえ、実に慎ましい展示。


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