春風

　頑なな我が身のゆるむ春の風

昨日までの散歩、帽子に手袋で冬のコート着用。今日、暖かい春日和に軽装で歩き、汗ばみパーカーを脱いだ。半袖に素足の若者もいた。厳しい冬に長期に渡る外出制限に身も心も知らず知らず固くなってたような気がする。いつもの散歩コースをいつになくのんびり歩く。



ペンキ塗りのために移民したのかと思うほど、我が家のみならず、あちらこちらと呼ばれ、どれだけの壁を塗ったことだろう。ペンキ塗りは簡単で女でもできる仕事、むしろ下準備や窓枠を塗ったりの細かい作業が多いので女向きと言えるかも。また、老化を図るバロメーター。年ごとに、テンポが落ち、時間がかかるようになった。今日は下準備のみで、物を全て運び出しお掃除、釘を抜いたりテープを張ったりした。残り物のあれこれのペンキを集め塗った部屋を今回は一色にします。キッチンと同様床を貼るつもりでしたが、コンクリート剥き出しにし、お客様が見えたら厚手の絨毯を広げようと思います。それだと職人さんに頼まなくてすみます。



恒例の政府記者会見、首相は考えたいことがあり休みが必要と副首相が会見に臨みました。言葉の選び方に失言があり謝りました。それは州民がこれまで通り素直であれば社会活動再開しても大丈夫という、その「素直」という言葉を「規律ある」というべきだと。素直という表現はあたかも政府に言われるがままに従い、規律あるは自らを律するという意味でニュアンスが違います。ジャーナリストは大したことじゃないと言いました。これ聞いてね、政治家って大変だなと思います。鵜の目鷹の目で一挙一動をいかに叩くか晒されているようなもんだと。タフな精神力が入りますね。もし学校再開で、子供に感染死亡者が出れば新政権の政治生命は終わりかもしれない危険性があります。



モントリオールの病院で院内感染者が出て厚生大臣が説明に当たりました。感染者受け入れ指定病院を万全を期し準備したのに盲点がありました。受け入れ設備のない病院での感染に、大臣は、あらゆる手を尽くしコントロールできると言いました。いつもの如く無表情の厳しい顔つき。ジャーナリストは彼女は信頼感を与えると言いました。副首相、厚生大臣は女性ですが、どちらも評価が高く政治は男、女という性別に関係ないんですね。さすがモントリオール大学病院の総合デイレクターだっただけの方です。



ランチは週に一度のちょっぴり贅沢な日、お魚屋さんでエビとホタテ買いました。焼いて、ニンジンと生姜の炊き込みご飯に乗っけて、残り物のズッキーニのソテーを添えました。デザートはリンゴとプルーンのコンポート。

考えることは同じ

パンが値下がりするとのニュース、何故ってコロナヴァカンスで自宅でパンを焼いたりお菓子を作る人が増え売り上げが減ったから。代わりに小麦粉が値上がりします。スーパーで小麦粉の棚がスカスカ、という私も以前の3倍は消費してます。パンでもクッキーでも美味しく安くできるので買う気しなくなりました。

ボランテイアをしていたホスピスで初めての感染者が出ました。

デプレッションする人、将来が不安で心を病む人、離婚する人が増えてます。自殺増加懸念の防止策としてテレビの画面に悩み事相談電話の番号が表示されました。

5月11日からロックダウン解除、徐々に再開する幼稚園、小学校、商業施設について興味ある記事が目をひきましたタイトルは「本能についての問いかけ』といって首相は臆病になるよりも危険を承知でTAKE A CHANCEを選んだということです。反対やリスクを覚悟で再開にかけてみよう、もしダメだったら後退しようと。人生でも賭けに出る時ってあるじゃないですか、転職したり、帰農したり、離婚したり、周囲があれこれ危険を予知し惨めな先が目に見えてるからやめなと反対しても、本能に従い、やってみなければわからないよ、俺やってみるとアクションに出ることって。それで新たな道が開かれることもママあります。現首相はケベック党を離党し新党を立ち上げ、消滅かもという危機を乗り越え初の新政権を打ち立てその手腕は想像以上で高い評価を得ています。今回のTAKE A CHANCEに首相は本能を選び政治生命を賭けたとジャーナリストはコメントしてます。ざっと新聞を斜め読みしただけですが、完全な再開準備というのは不可能で、この記事が一番訴えました。



医学的保証はあるかとの質問に首相は感染状況グラフを見せて説明しました。ケベックの感染者の97パーセントは60才以上、残りの3パーセントは若くてもすでに疾病があった患者さん、さらに大半が老人介護施設内での感染、死亡であること、それ以外はコントロールされていると。つまり二つの社会が存在する所以です。テレビの画面を撮ったのですが、上は施設内での感染グラフ（クラスターによる爆発的状況）、下の横ばいの線は施設以外のグラフでクラスターはありません。ウイルスが完全に消えることはなく免疫力をつけウイルスと共に生活してゆかなければならないというのです。それに親御さんの自由意志で子供を休ませても構いません。再開後危ないとわかれば即刻後戻りするといってます。ワクチン開発までロックダウンを続ける訳に行かないとも言いました。今回、厚生大臣が引っ込み経済大臣が会見にのぞみ、これからの経済活動のプロセスについて説明しました。徐々に再開です。




今日のランチは冷やし中華、忙しい時は30分でできるので楽チーン。東欧旅行キャンセルになった予算で半地下の部屋全部をペンキ塗りしようと思ってます。それでしばらく肉体労働の日々。夫も7月から新しい仕事が決まりラインで引き継ぎのあれやこれや、ズーム会議などで忙しい。来月の15日にはすでに出張が入りロックダウンが解除されればオタワに行きます。



夜、手編みのショールをかけてお家コンサートと思って音楽かけながら眠ってました。いっぱい間違った襟飾り兼ショールだけど、穴が多い編み物なので目立ちません。次は何編もうかな。

社会再活動か

午後1時からの政府の社会活動再開についての記者会見がありソファに座って待っていました、が、放送が始まって10分もたたづに船を漕いでました。それもぐっすりで気がついたら終わってました。去年ぐらいからこういうこと度々あって自分が老人になってることを実感します。

会見ですが、まづ、老人介護施設はおよそ時給2000円の政府提示額に応募が相次ぎ人手不足は解消に向かいコントロール下にあると言いました。首相がこうした困難な時期に勇気ある志願者に感謝します「メルシー、メルシー、メルシー」と3回御礼を述べました。これから先どうなるかわからない世の中、公務員（正社員）として職を得られるまたとないチャンス、私も若ければ応募してます。医療崩壊を防ぐため用意された8000床のうち1500床ほどの患者さんで済み十分余裕があります。ついで、幼稚園、小学校をモントリオール市を除き来月11日から開くと発表しましたが親の自由意志にまかされます。中、高、大学は8月いっぱいまで休校となりました。オンライン授業が可能ゆえと。ここまでテレビ見てて後は爆睡。詳しいことは明日の新聞読みます。首相会見の後、必ず政治分析という番組があり、あれこれ批評するのですが、授業再開するに安全対策は十分なのかという意見が交わされてました。もし感染第二波を引き起こしたら、これまでの努力が水の泡になるのではないかと。疫病神コロナウイルス は実にインテリジェントで老獪で、これまでのウイルスとは性格が全く違うそうです。とはいえ、いつまでも有給ヴァカンスでいられないし商業施設を徐々にオープンします。

さて、今日もパン焼きました。昨日と同様、今一つ膨らまない、で、気がつきました。イースト菌賞味期限が2年前に切れてました。それでかなりまえにパン作りに手をつけて食パンやバターロールなど作ってたのを思い出しました。すっかり忘れてたとこ見るとすぐに飽きちゃってやめたんでしょうね。なんで家にイースト菌があるんだろうと不思議には思ってたんですけど、ほんと物忘れすごいです。昨日と今日のパン作り、実はどちらも2倍に膨らむはずでした。あれつ、こんなはずではとなかったと。いまあるのを食べきったら新しいイースト菌で再チャレンジです。経済的なのはわかったし、美味しいです。



ランチはアホヘンオイルで炒めた豚肉をリンゴ、セロリ、玉ねぎ、プルーンで煮込んだもの。ポークと果物は相性が良いのでリンゴのみでなくパインアップルや洋梨、モモなどで煮ても良いかも。白ワインを入れたり、豚肉を取り出し煮詰め濾して生クリームを加えたら濃厚ソースで来客用にもなりますね。



老人は朝が早いので、起きてすぐ育苗のキューリの鉢替えしました。支柱に焼き鳥用の竹を使ったら楽しくなって家の中でミニ菜園してるみたいです。

労働の日

朝、昨日仕込んだパンを焼く。皮が硬く歯の弱い老人向きじゃないかも、時間が経つと柔らかくなりますが朝食向きじゃない。でも美味しいです。コロナヴァカンス中いくつか試してみます。朝食後、半地下のペンキ塗りに入る。リノベーションし秋から学生さんに貸そうかと思ってたのですが改装に手をつけたばかりでコロナ騒ぎ、中途半端でストップしてたのが考え変わりました。幸に、新しいキッチンも床材も買ってなかったので助かりました。これからどうなるかわからない世の中、家へ投資するのはミニマムにしようということになりました。キッチンの代わりに倉庫にします。お隣の小さな部屋のみ来客用に綺麗にするつもり。ペンキも年々進化し、乾きも早く、朝から取りかかれば1日で終わります。朝食後すぐ塗り始め、やれやれと思ったら夜8時。こうして働けることありがたく思います。散歩もできる、お料理もできる、ホスピスでボランテイアして良かったのは、身体が自由に動けるってそれだけで幸せなのよ。



ランチはオール残り物。最後の冷凍ワンタンを焼き、グリーンピースはトーフと白和え、大根の酢の物、ワカメスープ。おやつは自家製パン、そのまま齧っても美味しいです。



少し前から、10時半就寝、5時半起床になってきました。。今夜は早く床につきそう。おやすみなさい。

咲いた

胸がドキドキするほど感激した日、記念日にしたいほど。去年の夏、捨て売り300円で買ったジャスミンが花開いたのです。ウッソー、信じられない。毎日水やり、声がけ、剪定はしてたけどまさか花咲くとは思ってませんでした。5年目になるランの花も咲きました。肥料も与えず水とカーテン越しの光だけは守ってたけど感激。いつも話しかけてたの、「人間もあなた達みたいに水とお日様の光だけで生きれたらどんないいいかしら、あなたたちほど質素で美しい存在はないのよ」と。



今日の散歩は2時間、午前8時に30分、午後3時に1時間、夕食後に30分。水泳と同じで行きたくないなーと思っても行った後は血行も良くなり行って良かったと思います。だから、毎回、行きたくねー、でも行くぞーとか叫んで散歩してます。プラス、ラジオ体操とか、筋肉体操とかしてます。年齢に関係なく筋肉体操は裏切らないという名文句に乗ってスクアットしたけど筋肉痛になりました。年寄りの冷や水でないのか、先生。

去年からの大麻解禁で政府直轄の販売所に人が並んでました。これも政府直轄の酒屋さんで人が並んでました。派遣社員もアーチストも月20万円4ヶ月の保証がありますが、そのお金が酒、麻薬に流れてる面があるかも。私は大学生にまでの助成金は家賃のみでしたら賛成ですがちと多すぎると思います。農業も老人看護も人手不足なので若いんだから働けよなと思います。私みたいな婆ちゃんでも雇ってくれるならどこでも行きますよ。どんな仕事でも得るものは必ずあり無駄な経験というのはないと思います。

今日のランチは残り物のご飯をお粥にし、冷凍しておいたワンタンの残り具で作った中華味ハンバーグに残り物のホットチキンソースかけました。食材を無駄にしないようにすると残り物料理が多くなりますが、これまでいかに無駄が多かったかなと反省させられます。今夜は明日のためにパンを仕込みました。パンも結構高くなって、家で作ると2斤で100円というレシピを見たからです。何年前かな、アビチビという北の街の知人のお宅に泊まった時、奥様が1週間分のパンを焼いてたんですね。とても経済的とおっしゃてたのを思い出しました。それで作ってみようかと。失敗なんて当たり前、いつか上手くなるって。結果は明日わかります。