伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

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一目ぼれ・・・猫の譲渡会

2018-07-31 23:47:03 | 二代目キキ
 28日に札幌に行き今日の夜帰ってきた。

 札幌は暑かった。今日は32度

 29日白石区の猫シェルターに行き

 猫の譲渡をしていただいた。

 

 


 娘がキキにそっくりと譲渡していただいたニャンコ

 眼がオット、アイ

 


 数万円を払いちょこっと寄付をして手続きをして

 さて

 キャリーバッグにスタッフの方が入れようとしたらスルリと逃げて


 高い窓の隙間から外に出ようとして逃げ回りそれから大変だった

 何人かのスタッフの方がかまれたりして腕に傷を負った。


 

 スタッフのかたに「こんな暴れ猫ですが良いですか」と言われたが

 娘は

 頑張ると返事

 私も不安があったがもう手続きしたし

 これも縁と承諾。

 


 バックの中では動きまわっていたが「ゆき」と呼ばれていたニャンコは

 地下鉄の中でも鳴き声一つ発しなかった。


 多頭飼いのニャンコで保護されてから半年

 大食いとのこと

 でも

 まだ抱っこは無理とのこと・・・

 馴れるのに一年位かかるかも知れない・・・と言われた。

 無事我が家に到着

 しばらくこの狭い所に隠れ

 震えていた。

 


 神経質で臆病なニャンコのようデス。

 名前は「キキ」と付けるそう、二代目キキ

 早く馴れてくれるといいにゃー

 前途多難の予感

 続きは明日へ・・・。
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ジャコシカ61

2018-07-31 11:50:06 | ジャコシカ・・・小説

「で、どうして今は一人なんですか」

 再び鉄さんは長い間合いに入った。

 しかし、今度の質問は最初のよりも言葉が見つかりにくいようだ。

 茶を飲み、飲み終わった後も湯呑を両手で包んで膝の上に置き、見るともない瞳をストーブの鉄

瓶から昇る湯気に泳がせている。

 やがてその湯気に、そっと乗せるように言った。

 「亡くなったよ。夫婦一緒にこの眼の前の海に呑まれてしまった。子供が10歳の時だ。

 わしがころがりこんで4年目だった。

 それから6年間はその子と二人暮らしになった。

 その子がな・・・・娘だがね・・・・伯母さんを頼って札幌に出て、そこで高校に入って、それ

からずっと一人だ。そうよなあ・・・・あれからもう10年になる」

 「そうなんですか」

 高志にはその後の言葉が見つからない。

 何か言うには鉄さんの20年は途方もなく永いものに思えたが、彼の話しはあまりにも簡単で短

かった。

 人生なんて言葉で表わせばそんなものだろう。その短さが彼から言葉を奪った。

 いつの間にか今度は彼が、湯気の上で視線を泳がせていた。

 そんな彼の口から、また何の考えもなく、ぽろんと言葉がこぼれ落ちた。

 「娘さんは今はどうしているのですか。25,6歳に成ると思うのですが、もう結婚しましたか」

 「まだたと思う」

 「えっ」
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