伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

小説を発信中

  
  
  
  

  

やる気充分ですが・・・

2021-03-26 22:53:38 | 家族

退院してから一層散歩しなくなった

家で歩いているから良いんだって・・・

家と外では違いますよ・・・とうるさく言うと

先日家の前の通りをちょこっと歩いてきた。

痛みはなかったそう・・・

マイナンバーの更新に行こうかなー

と言うと

僕も行く・・・

タクシー・・・?

ゆっくり歩いて行く

その足では30分以上はかかるよネ

途中でエンスト起こしたら怖い

その時はおぶってもらう・・・

ガーンそんな力はないわょー

先日電動自転車でイオンに行って反対側の脚が痛み

自転車には怖くて乗れないとのこと

それは良いのだが

天気の良い日位

少しはマイペースで散歩してほしいものです。

普段歩かないのに

急に市役所まで歩ける筈がない、

気持は分かりますがネ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャコシカ186

2021-03-26 13:22:22 | ジャコシカ・・・小説

受け取った高志は袋の中に顔を近付け、香ばしい匂いを吸いこみ眼を細めて言った。

 

 「で、その心は」

 

 「千恵、お願いするならまず鉄さんでしょう」

 

 清子がたしなめるように言った。

 

 慌てて千恵が鉄さんに向き直った。

 

 「やあ千恵ちゃん、足はもう大丈夫かい」

 

 鉄さんは滅多に見せない笑顔で言った。

 

 「その折はご迷惑をおかけしました。おかげ様ですっかり治りました」

 

 千恵は急に改まって、ペコリと頭を下げた。

 

 高志は先刻あいさつは済んでいる。

 

 「今日は二人そろって、何か用かな」

 

 「それなのよ小父さん、これ食べませんか」

 

 千恵は高志に差し出していた、アンパンの紙袋を鉄五郎に向けた。

 

 「嬉しいね。これは鼻に効くね」

 

 先ほどの会話を受けた鉄さんは、少こしとぼけ顔で言って、アンパンを一つつまみ出した。

 

 続いて高志も手を伸ばす。

 

 高志と鉄さんがアンパンを頬張ったのを見届けてから、千恵が明るく大きな声で言った。

 

 

「釣りに連れて行って下さい。清子姉さんと二人、今度の日曜日にお願いします」

 

 鉄さんの顔がくしゃりと崩れた。

 

 「いいよ」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする