戦後、日本はソ連や中国に対する防衛や、経済回復でアメリカに大いに助けてもらったので、アメリカの言うことをよく聞く立場に追い込まれてしまいました。
自衛隊を設けた時が日本がアメリカから自立するチャンスでしたが、自信がなかったようで、在日アメリカ軍ありの防衛体制に入ってしまいました。アメリカから自由になる、自立する、独立する気概がなかったようです。
ソ連の崩壊、中国の改革開放が次のチャンスでしたが、これも日本側に相変わらず弱気が作動して在日アメリカ軍ありの体制を変えようとはしませんでした。
21世紀に入るとアメリカがアフガニスタンやイラクと戦争を始め、アメリカは日本に参戦を求めてきました。日本は憲法を盾に参戦を断り、後方支援でアメリカに納得してもらいました。アメリカは、次第に口うるさく、これまで安保にただ乗りしてきたくせにアメリカの戦争に協力しないと露骨に言うようになりました。
優柔不断はこれ以上できないと思うようになって日本は憲法改正の努力を始めたが、国民は戦争に駆り出されることを嫌い、戦争放棄の憲法を捨てることができません。そこで日本は、戦争する事態に追い込まれ、否応なしに国民が憲法を無視することになるシナリオを書きました。これが台湾有事は日本有事です。
日本は国民を誘導することに成功し、国民は、日本が自衛隊を使って強固な防衛体制を構築することに賛成するようになりました。
しかし、まだ自分が防衛費を負担することや、自分、あるいは家族から自衛隊員を出すことは嫌なようで、増税や、自衛隊応募には消極的です。
こうなると日本は依然として在日アメリカ軍なしの防衛を考える勇気はありません。(できる範囲で)アメリカとの同盟を強化する、在日アメリカ軍維持に協力する、日本に不利な地位協定に我慢する、沖縄県には泣いてもらう、武器は応分量アメリカから買う、日本の防衛よろしくという態度になっています。
戦争しない方法を考える自由思考力がなく、アメリカの顔色を見ながら保守で行く。これはもう腐れ縁ですね。改善改革の気概なき保守日本がどうして世界平和づくりグループに入る勇気が湧くでしょうか。アメリカとの同盟も中途半端で、日本にはいいところがないように思います。
日本は混乱します。国民は各自よく考えて自分の事業・仕事を大切にし、保守政治勢力無力化をはかる、無力化の時を待つ、それまで無駄なエネルギーを使わない、無駄死にしないなどの忍耐力と賢明さを持っているべきと思います。国のために尊い命をささげるなどという権力者政治家の言葉にほだされてはいけません。無知無能の権力者政治家には命をささげるのは嫌だと考えるのが正解です。