心の旅紀行

人生は神と自我の二人三脚 kiko

ハマスをテロリストと断定してもイスラエルのパレスチナ支配が正当化される訳ではない

2023年10月10日 | 世界

アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、フランスが、10月9日、首脳が電話会議を行って、イスラエルとハマスの戦争について「イスラエルへの結束した揺るぎない支持とハマスのテロ行為に対する明白な非難を表明する」との共同声明を発表しました。ハマスの非人間的な攻撃に対する批判はわかるが、依然としてイスラエルびいきであり、パレスチナ人に対する差別を感じます。

特にアメリカが、パレスチナの人々が「イスラエル人と平等に正義と自由を享受できるように支援する」と言っていますが、白々しさを感じます。アメリカなどの支援を受けたイスラエルに軍事力で生活圏を奪われたパレスチナ人の悲哀がまったくわかっていません。

アメリカ(国)はイスラエルびいきですが、現代のアメリカの人々は違うようです。アメリカの人々は自国アメリカの不平等とか、法意識に問題ありと気付いている人が増えているようです。

上記5か国は、イスラエル滅亡を防ぐため支援を続けると言っています。周辺諸国が次第に団結し、イスラエルと対立対決を強めてくると予測しています。イスラム圏諸国は、対イスラエルを利用してイスラム圏の協力繁栄を考えるのではないでしょうか。

よく世界を観察すると、帝国主義で威張ってきたアメリカやヨーロッパ諸国が、支配してきた国々の反抗を受け、次第に支配力を失いつつある傾向がわかります。先進国は実は追い上げられる立場にあります。いわゆる新興国、開発途上国は、無知無力な状態かというとそんなことはありません。結構、向上意欲が高いと思います。

日本は恥ずかしいことに一人当たりGDPは順位を下げる一方で、先進国とは言えない状態です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

唯物主義の中国にとって経済低迷は非常に痛い

2023年10月10日 | 世界

これまでの高度経済成長で、威張り、押せ押せの態度をとってきた中国が、経済低迷を実感してきたようで、押せ押せの態度の限界を感じるようになってきたようです。

特にアメリカが対立から対決の外交に転じたことが中国にとって痛いようで、シーチンピン中国主席は「中国は常に、両国共通の利益は相違点をはるかに上回り、それぞれの成功は相手への挑戦ではなく機会だと考えてきた」と言っており、経済、気候変動、国際・地域問題におけるアメリカとの協力強化に意欲を示しています。

アメリカの属国のような日本に対してもそのことを嘲笑う姿勢はとらず、日本との経済交流縮小を望まない、反対に拡大を望むという言い方をしています。

それならば南シナ海や東シナ海などでの海洋利権追求の姿勢は何なのか理解不能ですが、アメリカとの対決を避けたいという考えは次第に明白になってきたと思います。

しかし、政治の違いからくるアメリカと中国の対立は解消不可能でしょう。共産党一党独裁に対する中国の人々の不満を内政改善(経済発展)でカバーできるかが中国共産党の命運を決めることになりそうです。

ウクライナでは非人間的な悪の帝国を演じているロシアが、イスラエルとパレスチナの戦争については戦争拡大を望まないと述べ、まるで正義の国であるかのような態度を示しているのは矛盾です。

整合性のある政治をできる国などないという現実をよく示しています。

アラブ、イラン、中国、ロシアは、大きな勢力圏を形成してアメリカを中心とする勢力圏とバランスをとりながら、つまり対抗しながら自国の拡大を追及しています。

世界平和実現は簡単ではありませんが、戦争の経験知識を積みながら、国威だ、国権だ、国益だと言いながら、つまり馬鹿を演じながら未来を模索している世界を感じます。

世界平和づくりで一番重要なことは国が賢明になることではありません。人が国より賢明になり、国をこえて平和世界づくりに動くことです。国主義ではなく、人主義が、新世界づくりの突破口を開きます。

個人は自由平等平和の精神に立ち、国をこえて生き生きと生きましょう。短いといえば短い、長いと言えば長い人生を大いに楽しみ、国のために尊い命をささげるなどと馬鹿なことを言わず、自分のため、人々のため、生きる、生かすの精神で自由に生きましょう。幸福になりましょう。

政治家や国家公務員に自分の人生を考えてもらうような生き方はやめましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする