アマサギ(Bubulcus ibis) Cattle Egret
この写真、何か違和感を感じないだろうか。そう、アマサギが妙に近く感じる。
それもそのハズ、マクロレンズによるものなのだから。
―ラデンキンカメムシを見た後、一旦コンビニにに寄ってテレホンカードを買い、公衆電話に向った。台風の影響でかき回された計画のために、これから泊まる宿の予約をし直さなければならなかったからだ。
日が傾き始めた午後、私達が次に向ったのは関渡自然公園。ここは干潟や汽水池、低木林が点在する野鳥公園のような場所である。
多くの鳥は木陰で活動を休止しているであろう日照りの午後。
1羽、淡水池で採餌していたのはこのアマサギだった。なんてことはない、アマサギなのだけれど、見た瞬間になんと言うか、なんとなく“とてもお近づきになれそうな”気がした。
そこで、人に近づく猫のようにおもむろにアマサギに近づいた私は、ごろんと横になって攻撃の意志がないことをアマサギに伝えた。一方アマサギは、“なんだこの妙に馴れ馴れしい人間は”とばかりに私を一瞥した後、私の横を素通りした。
その後このアマサギは、私に目を合わせないように集中して池を見ていたけれど、それを見つめる私との距離はわずか1メートルほどであった。
オニフスベの仲間
てっきりオニフスベと思いきや、オニフスベは日本固有種のようだ。では
Langermannia gigantea あたりだろうか。
タイワンシロガシラ(Pycnonotus sinensis formosae) Chinese Bulbul
自然公園に入ってすぐの林を抜けると、開けた場所に出た。
タイワンシロガシラとインドハッカがガヤガヤと騒いでいて、特にタイワンシロガシラは星の数ほどもいた。インドハッカの群れの中に1羽だけジャワハッカが混ざっていたのを友人が見つけた。キジバト、オウチュウ、タイワンオナガはここにもいる。
汽水池の方を見ると、カイツブリ、カルガモ、セイタカシギ、イソシギ、ヨシゴイ、バン、シマキンパラ、カワセミ....
アフリカクロトキ(Threskiornis aethiopicus)
そして辛うじてアフリカクロトキが見られた。
クビワムクドリ(Sturnus nigricollis) Black-collared Starling
林床で採餌していて、すぐに飛んだクビワムクドリ。台湾の本島ではまだ少ない鳥。
【2010/09/21/台湾、台北 Taipei,Taiwan】