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失恋したアラフォー女とゲイの男の間にハプニングで子どもが出来てしまい・・・。ラジー賞候補にもなったみたいだけど、そんなに悪くないでしょ、これ。前半と後半で雰囲気がガラリと変わる、一粒で2つの味わいのある作品。
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またヴァルタン目当てで見ました。中身についての予備知識は全くナシでして、、、。
それが良かったのか、まぁ面白かったと思います。ヴァルタンの演じるケヴィンはなんだかなぁ、って感じでしたけれど。それは別に良いのです。あの美顔を拝みたいだけなんで。
さて、素朴な疑問として、いくら酔っぱらっていたからと言って、ゲイの男性は女性とセックスできちゃうものなんですかね? バイセクシャルじゃなくて、ゲイですよ? 私(女)はお酒あんまし飲めませんけど、仮に酔っぱらっても、女性とセックスの真似事は絶対にできません。相手の女性がレズビアンでしつこく迫られたら、、、100%自信ありますね、拒絶する。
でもまあ、これは映画だし、そういうこともあるのか!? くらいで、とりあえずスルーしました。
本作の見どころは、やっぱり後半でしょう。マドンナ演ずるところのアビーにベンという恋人ができ、その人と結婚する、という話になってから、アビーとゲイのロバート、2人の息子のサムという3人の関係が変わってしまう。おまけに、我が子だと信じていたサムが、アビーの元彼(ケヴィンね)の子だと判明したり、それでもサムを手放せないロバートが親権を求めて裁判起こしたりと、一気にシリアスモードになるのです。
正直、結構泣けました。サムの気持ちを考えるとね、たまりませんよ、これは。6歳になるまでパパと信じていた人が実は本当のパパじゃないなんて言われてもね・・・。
結局、本作は、大人のエゴを描いているのです。アビーは恋人ベンが現れるまでは確かに良い母親だったし、ベンと婚約した後も良い母親だったのだけれど、自分の幸せも手に入れたいと欲した以上、振り回されるのはどうしたって親しか頼る存在がない幼い息子です。
アビーを自己チュー女と責める人もいるだろうけど、それは違うと思う。シングルマザーだって幸せを求めて良いに決まってる。
でも、アビーは大きな間違いを犯したと思います。それは、サムを連れてロバートがいない間に家を出てしまったこと。こんなことされたら、誰だって感情的になりますよ。
アビーは焦っていたのでしょうねぇ。ベンが一人でNYに帰っちゃって結婚がご破算になるのが怖かったんだと思います。その気持ちも分かるけれど、やはりロバートの気持ちも大切にするべきでした。そうすれば、裁判という最悪の泥仕合を防げたかも知れないのですからね。
両親が裁判で争っているなんて、息子にしてみたら胸が張り裂けそうでしょ、きっと。挙句、あったこともない実父が親権を主張し出したりして・・・。ケヴィンが法廷に入ってきたシーンは、正直引きました。いや、ヴァルタンの顔は食い入るように見ていたんだけど、、、。
私には子どもはいませんが、選択的に子どもを持ちませんでした。まあ、実の両親にそのことを聞くに堪えない下品な言葉で罵られたことはあるものの、世間の風当たりは間接的にはそれなりにあるという程度で済んでいます。確かに、子どもを持たない、次世代を残さない、そのための努力をしない、エネルギーもお金も費やさない、非生産的という指摘はその通りだし、犠牲的精神の欠けたエゴ丸出し人間、と言われてもその通りですとしか言いようがないですし。
しかし、子どもを持つことがエゴじゃないと、どーして言えるのか、これが不思議です。親たちは、子どもに頼まれたわけでもなく、自分たちが欲して(とは限らないかもだけど)「勝手に」産んでいるのであって、その行為のどこがエゴじゃないのでしょうか。世のため国のために産みました、なんて人が一体いかほどいらっしゃるのか。仮に世のため国のためであっても、産み落とされた子にとっては与り知らぬ話でして。
本作でも、アビーとロバートは互いの傷を癒すかのように酔った勢いで欲望のままに行動し、サムはその結果ではないけれども、アビーとケヴィンという冷え切った関係のセックスで出来た子どもで、2人の間に子づくりの合意さえなかったという、、、まさにエゴの結果。
が、産んだ以上、子どもが最優先にならざるを得ないわけで、だからこそ、親が自分自身のために人生を歩もうとすると、子にしわ寄せが行くわけで、でもそれは決して全部が悪いことではなく、母親なんだから子のためにひたすら我慢して犠牲的に生きる必要なんてないわけで。
子は、しわ寄せを喰らっても、親の真摯な生き様と愛情を感じられれば、乗り越えていけますよ。他力本願な生き方をしている親に、「あなたのために何もかも私は我慢してきたのよ」などと言われ続ける方が、比べ物にならないくらいキツイし腹立たしいですね。
結局、人が一人生きていくってことは、いろいろ周囲との軋轢を生み、それをいろんなやり方で解消し、、、ってことを繰り返していくようなものなのではないかしらん。誰も傷付けず生きていくことなんて出来ませんからね、絶対に。
本作の監督さんは、あの『日曜日は別れの時』の方なのですねぇ。あれもゲイ映画。もしやこの監督さんも・・・? と思ったら、その通りのようですね。やはり、セクシャルマイノリティの人にとっては、生きにくい世の中なのでしょうね・・・。想像しかできませんが。
マドンナの演技はそれほどヒドいとは思いませんでしたが。作品も。なぜにラジー賞候補? 確かに、素晴らしい作品とまでは言わないけど、悪くないと思いますよ。単にマドンナが嫌いなだけじゃないの?
前半はコミカル、後半はシリアス、な作品。
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