**シュピルマンが生き、愛した街** vol.3
関連映画:『戦場のピアニスト』(2002)
その②につづき
トラムを強制途中下車させられ、ここはどこ??状態。地図を見ても、イマイチ駅名も分からず、、、。まあ、でも、余裕で歩ける距離だという確信はあったので、そのまま歩くことにしました。
風が強くて、時折、サーッと雲が広がったり、また青空になったりしながら、てくてく歩くと、途中にあの人魚の像が。
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一瞬曇が、、、
さらに数分歩くと、見えてきました、広場的なものが。そして、見覚えのある光景。おぉ、これぞ写真で見ていた王宮前広場ではないか!!
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右側のオレンジ色っぽい塔のある建物が旧王宮
確か、この広場は、キェシロフスキの『殺人に関する短いフィルム』にも背景で映っていたはず。殺人を犯す若者ヤチェックが獲物を物色するあたりのシーンだったはず。あの映画が撮影されたときは、まだ民主化前だったとはいえ、とても同じ場所とは思えない……。
とにかく美しい。落ち着いた色合いの建物が並び、ああ、ヨーロッパだなぁ、、、なんて思う。この場所、帰国後に見たBS特集「玉木宏 音楽サスペンス紀行~マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎~」で、玉木も歩いてたわぁ。番組のロケは4月頃だったみたい。奇しくも、この番組内で、シュピルマンのことも紹介され、マエストロ・ヒデマロ(近衛秀麿)とシュピルマンはワルシャワで出会って親交があったことが分かり、これも少し感激でした。
……と、余談はさておき。旧王宮の向かいには、聖アンナ教会が。地味ながらもキレイな建物。中にも入れました。
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聖アンナ教会
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聖アンナ教会の内部
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朝からほとんど歩き詰めで、気がついたら、もう3時近く。お腹も空くはずだわ、、、。というわけで、事前に入手していた情報で、王宮前広場に、とっても美味しいレストランがあるということだったので、探してみたら、、、ありました!! Restauracja przy zamku(レスタラウツィア・プシェ・ザムク)。
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お店の中(画像は公式HPからお借りしました)
ここで、鴨肉(だったと思う)の乗ったボリューミィなサラダをいただきました。……が、なんと私、写真を撮り忘れたのです! がーん、、、。途中しばらくしてお皿が美しくない状態になってから、「……ハレ? 写真撮ってないじゃん?」と。……ううむ、かえすがえすも残念。
多分、1,000円くらいだったと思います。かなりお安いと思いましたが、ポーランドのレストランではむしろお高めなのかも。お店のリンク張っときますので、ご興味おありでしたらメニューはそちらでご覧ください。
お腹が空いていたはずなのに、しかもとても美味しいのに、食べ始めたらなぜか急にお腹が一杯になり、、、。何と、完食できませんでした。不覚だわ~。食欲だけはどんなときも衰えないのに。デザートどころか、コーヒーをいただく余裕もなく、、、、。ううむ、再び残念。
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お店の外。テラス席もある
人気店らしく、外のテラス席も賑わっていました。また行く機会があったら、今度は万全の腹の調子で是非リベンジしたいわ。
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お店を出たら4時過ぎ。ぷらぷら歩きながら、宿へ戻ることにしてクラクフ郊外通りへ。この通りは、結構、観光名所の建物が並んでいるのでした。
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大統領官邸(旧ラジヴィウ宮殿)
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クラクフ郊外通りから聖十字架教会を臨む(奥の塔が教会)
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ワルシャワ大学
戦争で8割が破壊された街が復元されて、このような美しさを取り戻したわけです。ここまでに復元したワルシャワ市民の情熱、愛着、執念、、、そんな思いを感じながら、美しさに心奪われて歩きました。
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そして、近付いてきました。聖十字架教会。あの像は……!!
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奥に見えるドームののった建物はポーランド科学アカデミー。その前に小さくコペルニクスの像が見える
そう、『戦場のピアニスト』の冒頭と終盤に、街が破壊される前と後のワルシャワの光景に、シンボリック映し出されたあの十字架を背負うキリスト像。
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正面から見るとこんな感じ。大分印象が違う、、、
教会内は撮影禁止でした。でもね、それにもかかわらず、自撮り棒で、ショパンの心臓が埋められている石柱前でポーズ取って撮影している人たちがいました。驚いてよく見ると、、、ああ、ちうごくの方たちでした、、、。
こう言ってはナンだけれども、ヨーロッパの人たちから見たら、中国人も日本人も韓国人も、多分みんな同じに見えると思うわけね。ああいうことをしているのが、みんな同じ国の人たちだと思われるのは、正直言って、少々イヤだなぁ、と思いました。いくら観光名所とはいえ、教会。中ではお祈りを捧げている人もいて、厳粛な雰囲気でありました。それでもヘーキで自撮りできるその神経、、、。嗚呼。
でも、教会内はとても美しかったですよ。画像はネット上に溢れているので、まあ別にムリして撮影することもないわけですよ、マジで。雰囲気をしみじみ味わいたかったのに。
そんなわけで、雰囲気ぶち壊されて、少々ゲンナリして教会を出て来ました。
その後は、かなりグッタリ疲れていたので、途中のスーパーで買い物をして、さらにモールに寄っておみやげを物色して、どうにか宿まで戻ってきました。あーー、疲れた!! でも楽しかった!!! サイコー!!!!
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ホテルの前から文化科学宮殿(スターリンからの贈りもの)を臨む。手前に走るのはトラム
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これで、旅の日程は全て終了。とにかく、順調すぎるくらいに、ほぼノートラブルで最終日まで過ごすことが出来ました。あー、いよいよ明日は帰国の途につくのか、、、。荷物の整理せねば、、、と思って、バーバパパのバナナシロップを手に取ったら……!!!
「バーバパパのバナナシロップ事件」については、本編で書くほどじゃないこぼれ話と併せて“こぼれ話編”で詳細を書きます。
長々と本編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
“こぼれ話”につづく
「殺人に関する短いフィルム」は未見なのですが、「ふたりのベロニカ」でのデモシーンも、王宮広場でのロケだったのかしらん。
聖アンナ教会も、美しくて趣ありますね!でも、海外旅行といえば避けられない、あの超大国の方々…ほんと、どうかしてる~…としか思えない傍若無人さですよね~。ポーランドでも御多分に漏れずだったんですね。プラハでも酷かったわ~。日本人と一緒くたにされたくないわ!
レストランも素敵!またいつか海外に行けたら、私ももうちょっとグルメを充実させたいです。
シュピルマンと出会う旅も、とうとう終わってしまって寂しいです。すねこすりさんが次はどこへ旅されるか、楽しみにしてます。バーバパパのバナナシロップの末路も(笑)。
「ふたりのベロニカ」を、私は見ていないのです、、、が。ワルシャワが舞台ならロケしていてもおかしくないですよね。
ちうごくの方々は、マジで、どこに行っても大勢おいでになりまして、、、。ううむ。
プラハでもでしたか。もう、彼らがいないところは世界中にはないんでしょうね。
旅行記、何だかんだとダラダラ続けてしまいました。
こぼれ話、大した話じゃないですが、なるべく早く書きます
次に旅するのはいつになるやら。
たけ子さんの、ミャンマー旅行記拝読して、楽しませていただきます~♪