**壁がなくなった今も天使が見守る街** vol.1
関連映画:『ベルリン・天使の詩』(1990)
愛する映画の舞台を巡る旅Ⅰ ~コペンハーゲン(デンマーク)~その③につづき
コペンハーゲン中央駅発11:12のEC34に乗車。ハンブルク乗り換えで、ベルリンへ向かいます。
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コペン~ベルリンのルート。赤い部分がフェリー区間
(画像はICE公式HPから拝借しました)
(画像はICE公式HPから拝借しました)
旅に出る直前に初めて知った情報。それは、この路線は“渡り鳥ルート(コース)”と呼ばれていて、デンマークとドイツを隔てる海をフェリーで渡るらしい。それも、電車の車両ごとフェリーに乗り込むらしい、、、。マジで??
フェリーに乗るのも楽しみだったんだけど、心配事は、ハンブルクでの乗り換え。14分しか乗り換え時間がない! しかも、この渡り鳥ルートは、フツーに遅延するらしいと知って、え゛~~っ。まあでも、ハンブルクからのベルリン行ICEは1時間に3本くらい運行しているらしいので、乗り遅れたら次の電車に乗るしかないなぁ、でも、せっかく座席指定だから乗り遅れたくないなぁ、、、などと気を揉んでおりました。
電車の座席は前に広いスペースのある2人掛け。対面4人席ではなくて、ちょっとホッとする。だって、前にスーツケースを置いて、思いっきり脚を(スーツケースに乗っけて)伸ばせるもの!
コペンのホテルの朝食ビュッフェに並んでいたハードのゆで卵と、コペン中央駅で買ったでっかいクロワッサンを食べながら、フェリーに乗るのを待ちつつ車窓を眺めておりました。2時間ほど経っていたでしょうか、とある駅ロービュ(Rødby)で止まると、多くのお客さんが降りたんですが、なかなか発車する気配がなく、ドアも開いたまま。皆さん、駅でプラプラされているではないですか。
もしや、ここからフェリー? と思い、私も駅に降りてみたのですが、何だかイマイチよく分からない。でも確かに、進む先には海が見える。そのうち、皆さん、また電車に乗り込み始める。で、私も乗る。
すると、電車が動き出して、ハレ、、、? と思ったら、いきなりすぐ隣にでっかいトラックが急接近してくるではないですか!! あ~~っ、ぶつかる!! と思いきや、それがフェリーに乗り込んだ瞬間だったのでした。そう、電車が駐車場に停まったのでした!
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迫り来るトラック! フェリーに電車が乗り込んだ瞬間
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フェリーに乗ると、電車の乗客は全員手荷物以外を置いたまま車外に出され、電車はロックされます。乗客はゾロゾロと船室の方へ、、、。
船内は、食堂、カフェ、ゲーム(カジノ?)とまあ、一通りが揃っており退屈はしません。とりあえずデッキへ出てみると、、、。さっきまでいたはずのデンマークがあんなに遠くに、、、。
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デッキから。遠くに見えるのがデンマークの陸地。この後大雨に見舞われる
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カモメが時折飛んでくる
実質45分くらいの船旅だったでしょうか。あっという間に電車に戻れというアナウンスが流れて、またゾロゾロと乗客は電車へ戻ります。
そして、海を渡ってきたとは思えないほど、極々フツーにまた電車は走り出しました(まあ、アタリマエなんですが、何だかとってもヘンな感じでした)。
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何事もなかったかのように陸地を走り出す電車、、、
この渡り鳥ルートは、あと数年で廃止になる(?)とか。トンネル掘っているんだって。
……で、心配していたとおり、ハンブルクに電車は遅れて着いたんですが、遅れたと言っても10分程度でした。でも、乗り換えホームを探すには4分では厳しいかも!? と気持ちは焦り、かなり慌ててホームのエスカレーターに乗ってコンコースに上がったら、すぐそこに発車案内画面があって、乗り換える電車は、何と同じホームの向かい側でした。なーんだ。エスカレータ乗らんでも良かったやん、、、。
しかも、乗り換えるべき電車も遅れてきました、約10分。……そんなわけで、コペン出発時の心配事は杞憂に終わり、無事、ベルリン中央駅に着きましたよ。コペンを出発してから、なんと7時間。18:30を回っていました。
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それにしても、ベルリン中央駅、デカすぎ。Sバーンに乗りたいけど、はて、一体どこへ行けば良いのやら。とりあえず、「S」の掲示を辿ってエスカレーターを乗ったり降りたりし、途中、でっかいグロサリーがあったので、夕飯を買い込み(ホテルで食べるため)、両替カウンターにいた親切そうなお兄さんに乗り場を聞いて、券売機はよく分かんなくて使えなかったから、切符売り場でどうにか切符を買って、ようやっと、目指す電車に乗れましたとさ。
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ベルリン中央駅地下ホーム。地上3階まである
ホテルは、ベルリンのオシャレ通りと言われるクーダムにあり、ツォー駅からてくてく15分ほど歩きます。クーダムは、東京で言えば銀座みたいなところだとか。着いたのが夕方だったからか、ショーウィンドウは確かにオサレだったけど、まるで営業している感がなく、???な感じでした。
明日は一日中ベルリンの街歩き。現地オプションに特化したサイトで、現地在住の日本人女性B子さんにアテンドをお願いしているので、大船に乗ったつもりで安心してベッドに潜り込みました。。
どうしてアテンドをお願いしたか、というと、、、。
正直なところ、コペン~ワルシャワの移動は、当初飛行機にしようと考えていたのですが、まあ、電車の旅が好きだし、電車で行ってみてもイイかな、と思っただけで、コペン~ワルシャワまで1日で移動しても良かったのだけれど、せっかくだからドイツのどこかで寄り道しよっかな、、、という程度の考えだったのです。
とはいえ、ドイツは何度か行っているし、どうしてもこの街に行きたい、という所もなかったし、たまたまベルリンになった、という感じ。あまり思い入れがないベルリン、、、。事前にイロイロ調べて計画を立てるエネルギーが湧かず、ここは街を熟知している人に見所を案内してもらう方が良いかも、と考えたのです。
それに、ベルリンと言えば、何を隠そう、私にとってはある意味トラウマ映画の『ベルリン・天使の詩』の舞台じゃないの! まあ、映画の場所にまんま行きたいわけじゃないけど、そっか、ベルリンか、イイかも!! などと気を取り直す。事前のやりとりでB子さんもとっても良さそうな方だし!!
たまたま行くことにしたベルリン。でも、この“たまたま”がアタリだったのです~~
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その②につづく
待ってましたベルリン編(^^♪
渡り鳥ルート、素敵!外国に行ったら、やっぱ世界の車窓からしなきゃですよね。おまけに船旅もできて、一石二鳥じゃないですか!でも、乗り換えとか時間とか、ほんと焦りますよね~。そのスリルもまた海外旅行の醍醐味でしょうか。
ベルリン天使の歌、未見なのですが、トラウマの理由は観れば解かるでしょうか?ベルリンといえば、最狂映画「ポゼッション」を思い出します。
たまたまが当たりだったというベルリンの旅、続きが待ち遠しいです!
そう、船旅までできたのはラッキーでした。やっぱし、電車の旅は良いですよね〜♪
ポゼッション! アジャーニさまの? あれってベルリンが舞台だったんですか? ひょ〜〜、それは見なくては!! 伝説のカルトムービー、見ます!!
天使の詩は、リンク先の感想にも書いたんですが、飽くまで個人的理由でトラウマなのでして、内容はザ・ヴェンダースです。よろしければ見てみてくださいまし❤︎