ストックで死ぬなんてと思うだろうが、実際に起こっているんだから
恐ろしい。
「転んでケガ」などは日常茶飯に起こっているに違いない。
実際に俺自身が怪我をしたことがある。
山をやり出して2年目くらいにシロヤシオで有名な西丹沢の檜洞丸からの下山時にやらかした。
箒沢橋へ下山したのだが、結構急な段差が多く、降ろしたストックの先が滑って見事に転んでしまった。
あやうく大怪我をするところだったが、幸いにも手首を傷めた位ですんだ。
しかしこれが5-6メートルも転げ落ちる所だったらとんでもない事に
なっていた訳だ。
岩っぽいところでは登り下り関係なくストックは仕舞ったほうが良い。
ストックによる死亡事故とは前にも書いたが、奥多摩の天祖山で起きた。
あの林道直前の急な下りで、ダブルストックで降りていた女性が滑落した。
ダブルだから山側と谷側にストックを突く訳だが、どうしても足よりも
外側に置くから、運悪くその谷側のが空を切ってしまったらしい。
一瞬バランスを崩して空中に飛び出してしまったのだ。
自分の足の前方にストックの先端を置く歩き方をしていればいいが、
外に置く人は狭いトラバース道では山側だけのシングルストックで
降りるようにすべし。
とにかくリスクを消すようにしないと駄目な遊びなんだから。
それと前回の「山のトラブル対処法」で大事な事を忘れていた。
「山岳保険」だ。
俺も保険無しで今まで遊んできたが、昨今の事故やら先日の腰痛やら
何となくいやな感じになってきたので入ることにした。
万一ヘリでも飛ばすことになったら家族に大迷惑をかけてしまう。
保険代は交渉して家計から出してもらう。当然OKするだろう。
ヘリ代金などとんでもない金額だから。
確率的には山の事故の方がガンなどよりも相当に高いはずだ。
最近山をやりだした人は殆どがダブルストックだろう。
ダブルでも危険がないか良く考えてから歩き出すこと。
一歩間違うととんでもない事になってしまうんだから。