丹沢の大倉尾根などはオーバーユースその物だから、
まるで4本爪の軽アイゼンに付いた雪ダンゴ状態に
なってしまう。
先日の大山北尾根へ入って直ぐも泥道で、靴が汚れるし
滑るしで、表尾根状態の道だった。
道が土だと冬場は綺麗な靴での歩きは無理。
朝の霜柱や雪が融けてしまうからで、北側の道なら
パリンパリンに凍ってるから歩き易い。
その代わりに滑り易くて転倒・滑落の危険が増すが。
今までで最悪の道は勿論上に書いた大倉尾根だが、
反対に最良の道はと言えば、山ではないがあの
甲斐駒ケ岳神社の二つの前宮、「竹宇駒ケ岳神社」と
「横手駒ケ岳神社」とを結ぶ道だった。
Y氏・K氏・I氏と4人で歩いたんだが、途中で
激しい雨に降られて、Y氏のツェルトで雨宿りしたり
したんだった。
そんな状況の歩きだったのに、最後の尾白川近くになるまで
落ち葉の絨毯を歩き通して、まったく靴を汚さなかった。
甲斐駒ケ岳の麓だからか植林が無く、自然林ばかりで
落ち葉が多く、歩く山屋が少ないからだろうが、あんな道は
今まで経験した事が無い。
冬場に快適な歩きをしたいなら、こんな穴場の道か
バリエーションルートを歩くしかなかろう。
バリエーションと言っても本に書かれたルートは
結構道形が付いてしまっているのが多いかも。
中央線沿線では笹子駅から先の北側の山は落ち葉の絨毯の道が多い。
滝子山は人気があるが、その他は歩く人間が激減してる気がする。
この落ち葉ふわふわの道を歩くか、いっそ雪山を歩くかしか
泥を避ける方法は無かろう。