大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

ビバーグ講座 実践編

2017年08月08日 | 山技術

1.奥秩父ミズヒ沢での遭難ビバーグ
2.大峯奥駆道でのビバーグ
3.中ア・三の沢岳でのビバーグ
4.合戦尾根でのビバーグ
5.聖岳でのビバーグ

が実際にやったと書いたが屋久島でもやっていた。
沖縄の女性の介護登山?で時間切れになり、同行のM氏と投石平で寝たんだった。
これが最初のビバーグ経験だったみたいだ。


ビバーグを積極的に使うのは知床縦走の下山で出遭った中年カップルに教わった。
降りる途中で出遭ったが今から登るのか?と訊いたらビバーグすると返ってきたんだ。
そんな手があるのかと感心したんだが、それから後での屋久島だったんだろうと思う。


1.はI氏との笛吹川東沢釜の沢の遡行をやっていて、途中のミズヒ沢へ引き込まれての日没ビバーグ。
正しいルートでの日没とばかり思っていたから、遭難なんて思いもしてなかったが実際は遭難という恥ずかしい落ちだった。

2.これは最初から機会があればやろうとグランドシート・フライを持参していた。

避難小屋泊まりでエアマット・シュラフは持っていたから負荷的には問題無かった。
弥山の小屋に4時ごろ着いたが混雑していて、泊まるのが嫌で良い場所があればやろうと歩いた。
歩き出して30分ほどで良い場所があったから寝た。
縦走路脇のベストポジションだったし、寝ながら星を見て気持ち良い最高の野営だった。

3.これはロープウェイの混雑を避けるのが目的でやった。
待ち時間が2時間以上なんて耐えられないから夕方の上りでビバーグにした。

実際は三の沢岳ではなく極楽平から降りた鞍部の道の上に寝た。
この時はフライも使わずグランドシートとシュラフカバーで寝たと思う。

4.これが最初からビバーグすると決めての初山行。
合戦尾根の途中のベンチで寝ようと決めて青春18キップで穂高駅まで行ったと思う。
出発が3時過ぎだったから上りは俺一人。
第一ベンチの水場で水を確保してノンビリ登った。
富士見ベンチで丁度良い時刻になったから食事をしてベンチで寝たが、道で寝た方が楽だったかもだ。
恐らく熟睡などしてなかったろうが、翌日の歩きには全く支障が無かった。

翌朝は30分もかからずに着いた合戦小屋のトイレを使い、合戦沢の頭で烏帽子みたいな槍の穂先を見た。
北燕岳先の東沢乗越から中房川沿いのルートで中房温泉に戻った。

5.これは予定外のビバーグだった。
聖平小屋で幕営した翌日の登りで足が全く上がらず、頂上で夜露に濡れたテントを乾かしたりしてノンビリした。
大休止で体調は少しは戻るかと思ったが駄目で、ひょっとすると熱中症気味なのかと思いビバーグ決定。
7割方下った所で道にシートを敷き、フライをどうにかして張って寝たんだった。
そう言えばこの時は行き遭うのが一人もいなかったなあ。
夜に遠くに百間洞山の家の明かりが見えて、トンカツを喰えたのにと残念がったのを覚えている。

以上実際の俺の例を書いてみたが、一番やってみたいのは裏銀座や表銀座などの長期縦走で激混みの時だな。
小屋の外食を使えば食料も朝だけで良いし、激混みのテント場も利用しないでノンビリできる。
梅雨明け十日の晴れが続く時だったら最高だ。
今度の三連休などは持って来いなんだがもうそんな体力が無いのがなあ。

山をやりだした40代に身に付けていたら、随分と楽な歩きができたろうにと思う。


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