コノハナサクヤヒメは奈留神社の祭神。
伝説によると、妊娠したコノハナサクヤヒメが相手の貴人に
自分の子供でないのではと疑われた事に怒り、笠沙の岬から小舟に乗って流され、前回に書いた鳴神鼻に漂着した。
何とかよじ登り小屋を作り子供を産んだ。
洗い物をしに海辺に降りた時に後産があり、あの地層の帯になった。
その後また降りた時に滑落して溺れ死んでしまった。
その遺体が流れ着いた所に後に社殿を建てて祀ったというのが概略。
色々と細かい事があって、祭りの行事にも関係しているので、詳細は奈留神社関連で検索されたし。
古事記や日本書紀とは違う話になっているが、あくまで伝説だからなあ。
それにしてもよくもまあこんな話を創ったものだ。
この話の一番の肝はコノハナサクヤヒメの死体が漂着して
近くに葬ったという最後の部分ではなかろうか。
実際に何かが漂着して大騒ぎになったのではないか?
それが何だったかは分からないが、尋常ではない何かだったのだろう。
恐れから神と崇め奉るというパターンだろう。
それを鳴動する海蝕洞窟とコノハナサクヤヒメとで物語にしたのは秀逸だなあ、
と考えるがどうだろうか。
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