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《本記事のポイント》
- 宇宙人が地球人に寄生するウォーク・イン
- 地球に手を伸ばす宇宙の邪神の狙い
- 宇宙人と地球人の絆の奥にあるもの
マーベル・コミックの悪役キャラクター、ヴェノムを主人公とした人気映画シリーズの3作目。完結編の本作は、宇宙の邪神ヌルとの決戦を描いた本格的な宇宙人映画にもなっている。
宇宙人が地球人に憑依して生活するウォーク・インの実態や、宇宙人を捕獲・研究しているともされる謎の空軍基地エリア51、宇宙の邪神との戦いなど、宇宙人情報が盛りだくさんのSF映画であるとともに、地球人と宇宙人との間に芽生える"魂の絆"を描いたヒューマンドラマでもある。
宇宙人が地球人に寄生するウォーク・イン
ヴェノムとは、宇宙からやってきた黒いアメーバのような寄生生物(シンビオート)。人間や動物に寄生し、その肉体を変化させることができる。地球人のエディ・ブロックに寄生して、ヴェノムと名乗り、鋭い牙と爪を持ち、怪物のような外見で、怪力、かつほぼ不死身というマーベル・コミックの悪役である。
エディはシンビオートと奇妙な共同生活を続けているわけだが、このようなケースとして"地球人に宇宙人が憑依して地上生活を味わう"ということは実際にあるようだ。大川隆法総裁は著書『ザ・コンタクト』の中で、ウォーク・インについて次のように指摘している。
「肉体を持ったままで地球に飛来するのではなく、魂のレベルで、霊体として地球に移住してきている人たちも、すでにかなりいます。しかし、いきなり地球人の肉体に宿って生まれることは難しいので、まず、『生きている人間の肉体に霊体として宿る』というスタイルをとります。これを『ウォーク・イン』といいます。地獄霊が人間の肉体に入ることを『憑依』と呼んでいますが、それと似たようなかたちで、『霊体としてやってきて、人間の肉体だけを借りて生活する』というスタイルがあるのです」
民族が入り乱れて混乱しているような地域では、このようなウォーク・インが頻繁に行われているという。また、交通事故などで意識を失った場合、宇宙人がウォーク・インしてその体を借りることもあるという。
同書によると「このようなウォーク・インによって『人間としての経験や記憶が得られるので、それをもとにして、次に、人間として転生する計画を持ち、母胎に宿って生まれてくる』ということもしている」とされている。
地球に手を伸ばす宇宙の邪神の狙い
また、今回の映画では、宇宙の邪神で、シンビオートたちを創造した暗黒の王ヌルが登場する。彼方の宇宙から地球に魔の手を伸ばすヌルが放つ恐るべきハンター、ゼノファージとの壮絶な戦いがクライマックスだ。
映画の中では、宇宙の邪神ヌルは遥か彼方の宇宙にある惑星プリンターに幽閉されている。かつて全宇宙を闇に染めようとしたのだが、創造したシンビオートたちに反乱を起こされ、囚われの身となっているのだ。ヌルが自由になるためには、宇宙に散ったシンビオートたちの持つコーデックスが必要で、ヌルはシンビオートを捕食する恐怖の生命体ゼノファージたちを宇宙に放ち、コーデックスを捜索させているという設定になっている。
こうした宇宙の邪神としては、ゾロアスター教で説かれている闇の神アーリマンがよく知られている。大川隆法総裁の霊査によると、"宇宙の邪神"は確かに実在するとされる。そして現在も地球文明に影響を与えており、特に唯物論の全体主義国家・中国に足場を築こうとしているという。
『地球を見守る宇宙存在の眼』のあとがきの中で、大川隆法総裁は「宇宙情報は、宏大無辺で、そう簡単には全容は明らかにできないが、地球を守ろうとしている主流勢力に対し、闇宇宙のアーリマンの勢力が、中国をベースとして広がろうとしている」とした上で、「アーリマンは、AIによる人類管理と、独裁の効率化を押し進めようとしている」と指摘している。
そして『小説 地球万華鏡』の中では、宇宙の邪神が「先進国へのサイバー攻撃や、人工衛星を破壊する方法、人工通貨を使った大恐慌の起こし方、宇宙人とのハイブリッドの作り方、地震兵器の作り方、米国カリフォルニアの山火事やオーストラリアの山火事の起こし方も指導しているようだ。カーボン・ニュートラルというCO2排出ゼロ目標を先進国に押しつけて、文明を退化させる計画もある」とされている。
ここ20年で急激に"世界の脅威"となった中国だが、その影には、宇宙の闇の力が働いているという指摘には驚かざるを得ない。
宇宙人と地球人の絆の奥にあるもの
映画のラストでは、ヴェノムが自己犠牲の精神を発揮し、自らの命と引き換えに、宇宙の邪神が放ったゼノファージたちを道連れに地球を守る姿が感動的に描かれている。
そこにあるのは、地球人エディと宇宙人ヴェノムとの、かくも美しき友情の絆である。そして、その友情の奥にあるのは、地球人のみならず宇宙人をも創造された、宇宙の光の神、愛の神の創造の力でもあるだろう。
「『人々は光の線で結ばれ、お互いにつながっている存在であるのだ』ということを知ってほしいのです。もう一段、言うとしたら、『地球は地球だけのものではない。地球人のためだけのものでもない。あるいは地球の生物のためだけのものでもない。動物や植物のためだけでもない。地球というものにも、やはり、他の惑星からも魂修行のために数多くの人が来ているのだ』と。なかなか信じがたいことではあろうけれども、そうした、魂の修行場としての地球を護り続けることも、非常に大切な愛なのだということを、知っておいていただきたいと思います」(『メシアの法』より)
決して絵空事ではない、宇宙人との接近遭遇の真実を描いた本作品は、宇宙人との間にも生まれ得る友情の美しさを通じて、人種や民族、国の違いを超えて、共にこの地球に在ることを喜び合える可能性について考えるきっかけを与えてくれる。