劉暁波氏の他界第一声 霊言で語られた、死んでも消えぬ民主化への思い
2017.07.24(liverty web)
劉暁波氏の死を悼み、香港でも追悼式が行われた LO Kin-hei / Shutterstock.com
中国政府の体制を批判した罪で投獄され、服役中の2010年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家の劉暁波氏が今月13日、肝臓がんのために亡くなった。61歳だった。
大川隆法・幸福の科学総裁は劉氏の死から8日後の21日、劉氏の霊を呼び出し、謎に包まれたその死の真相や劉氏の思いを聞くべく、霊言を敢行した。
本記事では、劉氏が霊言で語った他界第一声の内容を一部、紹介する。全内容を収録した書籍『中国民主化運動の旗手 劉暁波の霊言―自由への革命、その火は消えず―』は、29日から全国の書店で発刊が始まる。
最期まで中国国内で闘い続けた民主化運動のリーダー
まず、劉氏が死に至った経緯を振り返りたい。
劉氏は、1989年の天安門事件を主導して投獄された後、当局に繰り返し拘束されながらも、海外に亡命せずに中国国内に留まり、中国共産党の独裁体制を鋭く批判してきた。
2008年には他の300人以上の同志とともに「08憲章」を発表し、中国の一党独裁の終結、三権分立、民主化推進、人権状況の改善などを求めた。
翌年に劉氏は国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受け、再び投獄された。
中国の劉氏への対応に憤る国際世論
今年5月末に末期の肝臓がんと診断され、6月末に仮釈放を認められて中国の病院へ移送された。本人は国外での治療を求め、アメリカとドイツの病院は受け入れることを申し出たが、中国政府はこれを認めず、劉氏は中国の病院で逝去した。
中国側の劉氏への対応をめぐっては、国際的に批判の声が高まっている。22日付産経新聞には、米議員たちの厳しい発言が次のように紹介されている。
「中国当局の獄中での劉氏に対する医療措置の欠落や、彼の最後の願いの外国での治療をも拒む残虐性は私たち全てを憤慨させ、中国政府による人間の自由への恥ずべき蹂躙に対する抗議を決意させる」(ナンシー・ペロシ民主党下院議員)
「劉氏は米国の建国理念と同様の国民の自治や自由を唱えたことで処罰された。中国当局はしかも劉氏夫人を弾圧し、劉氏の遺体の扱いにも介入した。トランプ政権はただちに中国政府の残酷な措置への責任追及を対中政策全体に反映させねばならない」(マルコ・ルビオ共和党上院議員)
劉氏の本心が聞ける貴重な霊言
中国当局に拘束され、外部との接触を厳しく制限されていた劉氏には、長年、自らの考えを世に訴える場が与えられなかった。中国国内では今も厳しい情報統制が敷かれているが、劉氏の死の真相を求める声は広がっている。
今回収録された霊言は、長い間獄中にいた上に、すでに亡くなっている劉氏の本心が語られたという点で、まさに「死人に口なし」の常識を覆す、非常に貴重な霊言といえる。
中国の国家主義的の誤りを指摘
劉氏の霊は冒頭で、次のように霊言に込める思いについて語った。
「(この霊言が)どこまで中国に伝わるかは知らないけども、やつらが葬式を拒み、骨さえ残したくなかった、散骨して消し去りたかった劉暁波が、死んで、霊言を言うっていうことは、キリストの復活にも相当することでもあるんでなあ。(中略