ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

DR250Sのキャブ交換(その4)

2010年06月13日 16時13分43秒 | バイクカスタム
DR250Sのキャブレター取替え もいよいよ佳境に入ってまいりました。
前回までは純正品を含めて3種類のキャブを試した訳ですが、最終工程はキャブ交換のみならずエアクリボックスまで自作してしまおう と言う大胆な工作です。
今回の作業にあたり、用意した部材は次のようなもの。



50Aサイズの塩ビパイプ、雨樋用エルボ(曲がりのこと)、K&Nのパワーフィルター、プラスチック製の漬物保存容器、ゴム板(T2.0、幅40mmの物)、配管用吊りバンドそれに塩ビ用接着剤、パンク修理用ゴム糊等である。

幸いにもキャブのエアクリの外径とパワーフィルターの接続ゴムの径が同じであった。(BST40用としてグース350についてた物を流用したのであるから。)

パワーフィルターの設置場所を決め、そこまでのエアーダクトを考えればよいのである。当初、金属製パイプやゴムパイプなども検討したのだが、リヤサスの上部に干渉するので、それらの部材はNG。
加工が簡単で安く手に入る物としては塩ビパイプが候補に残った。塩ビならば加工が簡単、それに安い。ーーーーーー決定。
外径60mmと言うパイプがありました。


50Aサイズの塩ビ管の外径は約60mm、これを使わない手はない。リヤサスとの干渉部はどうするか。干渉する部分を切り取り、同素材の板で切り貼りしようか、などとも考えたが、それも少し面倒だ。そこで思いついたのが、ガスバーナーでパイプをあぶり柔らかくしておいて、へこませると言う方法である。
一作めは失敗。塩ビパイプは柔らかくはすぐなるのだが、整形がいまいち。つぶれたりするのである。
2作目は次の方法をとった。鉄パイプをバーナーで熱くしておいて、その鉄パイプに、塩ビパイプを押し当てて、整形するというやり方である。この方法は大成功。
こうして整形した塩ビ管に雨樋用エルボを接着して完成したのが、次の画像。



さあて、次の段階はキャブとこの塩ビ製エアダクトとの接合方法である。塩ビ製ソケットと言う手もあるが、何せ取付け部分のスペースが極めて狭い。薄いもので、しかもある程度の変形も可能なものとしてはゴムしかないわけである。
お金と時間を掛ければ見栄えの良いゴム製ジョイントパイプもあるだろうが、ここは金も力もないやつは頭をひねろ、と言うことなので、ゴム板で自作になった。

巾40mm厚さ2mmのゴム板を、重なりシロを考慮して切断。これを円筒状に巻き、ゴム糊で接着するのであるが、ここで慌ててはいかん。
切断したままで接着してしまうと、バンドで締め付けたにしても、円筒形の重なり部分にどうしてもゴム板の段差による隙間ができてしまう。
重なりシロを20mmほどにして、ゴム板の両端を斜めにヤスリなどで丁寧に削ぎ落とすように加工した。これにより、接着面積も大きくとれ、段差も少なくすることが出来た。
こうして円筒状に完成したジョイントパイプが次の画像である。



これをキャブに装着すると、このようになる。

ゴムジョイントを介してキャブ本体とエアダクトを取り付けたのが、次の画像である。
ダクトパイプは配管用吊りバンドを2種類使用してシートレールのフレームパイプに固定してある。



完成までもう一息の所まできましたな。パワーフィルターを付ければ完成なのだが、まだ片付けねばならない課題が2つほどあった。

その1、パワーフィルター本体の防水対策の件。
その2、純正エアボックスを取り去った事による 後輪が巻き上げる泥水や土ぼこりの対策。

パワーフィルター本体の防水対策はカバーを被せることにした。
カバーの素材として選んだのはプラスチック製の半透明の容器である。 家庭用としてどこにでも売っている「漬物保存容器」です。
この容器の底に50Φの穴をホルソーであけて、空気取り入れ口とします。これをカバーとしてエアフィルターに被せるのですが、少し隙間が空きますので、ゴム板をフィルターの底に巻きつけ少しきついぐらいにします。被せたあとは外れないように外周4ヶ所をビス留め。





これで防水対策は万全。漬物容器なのでこれ以上の防水対策は無いであろう。
さて次は、後輪が巻き上げる泥水対策。これには次のように処理した。
リヤフェンダーから下にゴム製のフラップを下げたのである。手元にあった物で、表が塩ビ、裏がゴム板と言うマットで製作。
ステンレス板の端材でおさえ板を切り出し、これをフェンダーに共締め。



だが、ひとつ問題が発生。ゴムフラップが後輪タイヤに接触してしまいました。
この課題には、フラットバーでステーを製作し、タイヤより前方にゴムフラップを拘束する事で解決。
このステーは後ろ用ステップを取り外した穴を利用してフレームに固定。
ついでながら、本来付いていた後輪用泥除けもこのステーに取り付け、再利用となりました。

おまけ。この画像の物は、走行中に巻き上げる雨水など直接吸い込まないようにする為、エアクリボックスの開口部に取り付けたハーフカバーです。
素材は、ゼリーの空容器を半割に加工し接着剤で開口部の外周に接着しています。振動や衝撃にも耐えしばらく付いています。

本日は、長い間お付き合いいただき、有難うございました。
これらの改造を通じてのインプレッションなどは、後日まとめて簡潔に行いたいと思います。


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