前回はZZR250が我が家に来るまでのいきさつであった。今日は乗り出してみることにする。
車両の状態
まずこの車両ははバイク販売店で整備したものを購入したものではない。一応は走ることができるという程度の個体である。ZZR250の年式を外装のデカールや配色などにより判断できるように整理した方のサイトによると私の入手した個体は1993年型であるらしい。そしてそのサイトには車体番号による年式の区分も載っていた。これによるとやはり1993年に間違いないようである。なんと22年もの歳月を経たバイクなのである。中古車の場合、傷みやすい外装関係は部品の交換がされていたりしたりするものだが、この個体は販売当時のままということになる。総走行距離数は32000キロメートル台であった。年間の平均走行距離数は1500キロ程度ということになる。中古バイクを選ぶ場合、年式が新しくて走行距離数の少ない個体が、状態が良くて部品の痛みも少ない良い車体であるとは限らない。それまでの走り方とメンテナンスをどのようにしたかで車体の状態の良し悪しは大きく変わってくる。リヤのスプロケットの歯の減り方とドライブチェーンの伸びの状態を見てみよう。
スプロケットの歯の山の頂点は平の部分が少なく尖ってきている。そしてチェーンの引き代も残り少なくなってきている。スプロケットとチェーンはそろそろ替え時に近付いていることがわかる。タイヤの残り溝は前後とも減りが少なくまだまだ使えそうであった。
馬には乗ってみよ
車重やエンジン出力がどうの、見た目がどうだと言ってみても、バイクの良しあしは結局は乗ってみなければわからない。
なので早速走らせてみることにする。本日(8月9日)、向かった先は鳥海山麓の由利原高原である。
無料の高速道(日沿道)を仁賀保インターまで走り、そこから仁賀保高原、南由利原高原、そして矢島へと抜けるコースである。このコースは高速道路の走行もあり、鳥海山麓高原では適度なコーナーとアップダウンが続く。走る、曲がる、止まるのバイクの基本性能を見るにはうってつけのコースなのである。
ZZR250のインプレッション
高速道を100キロ+αで走行してみた。日沿道は普段から交通量はそんなに多くはないが当日は出発時刻が早かったこと(自宅を5時半)もあり休日にも関わらず路上を走行する車両はちらほら。
時速100キロから120キロで走行するぶんにはエンジン回転もそんなに高回転にならずエンジンが発する音も我慢できる範囲である。エンジンの回転をさらに上まで回してみた。
ZZR250のエンジン回転の上限はタコメーターの目盛上では16000RPM以上ががレッドゾーンとなっているが、とてもそこまで回す気にはなれない。
12000RPMを超えたあたりからのエンジンが発する音はもはや悲鳴である。
制限速度+40キロまでスピードを出してみた。その状態ではエンジンの悲鳴をライダーが我慢できるならば巡行可能と思われるが、わたくしにはエンジンが可哀そうな気がしてスピードを下げてしまった。
250CCの2気筒エンジン、それも20数年前の設計になるものなのでこの辺りが妥協点なのであろう。
鳥海山麓の道路ではきついコーナーの登りがかなりある。一度エンジンの回転を落してしまうと、コーナーを回りながら登っていくときなどは高回転型エンジンのトルク不足を感じてしまう。
この道は以前にKLE400で何度となく走ったことがあるが、400CCのトルクに比べるとZZR250は力不足である。ピークパワーの差は2馬力しかないのだが、いかんせんトルクが低いのはどうにもならない。
アクセルグリップをひねってやってもバイクは前に進んでくれないのでギヤを下げてやらなければならない。
曲がる、に関しては一般道を普通に走ってるぶんには不足はない。前輪のタイヤ幅は100mmという今どきのバイクと比べると細身なタイヤなのだが、そのぶん、旋回は素直に行える。前輪の接地感が少し軽すぎる気もする。
ホイールを変更して110mm幅のタイヤを履かせたらどうなるのだろうと興味もわく。
さて、駐車時などの車両の取り回しは重量が軽いことと、ハンドル位置が低いことと相まってKLE400に比べるとかなり楽に行える。ただ、ハンドルの切れ角はKLEに比べると少ないのでその点を気に留めておかなければならない。車両を押し歩くとき最小回転半径はオフ系バイクよりは大きくなるのである。
さらに気づいた点を挙げるとハンドルの位置はわたくしの場合はもう少しライダーに近いほうが良い。そして高さも少し上がると理想のポジションに近くなる気がした。
いずれにしてもZZR250にはもっと多く乗ってやらないとその良し悪しはわからない。馬には乗ってみよ、なのである。
何度となく見慣れた鳥海山であるが、当日は晴れ渡った青空にくっきりと雄姿を見せてくれました。
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車両の状態
まずこの車両ははバイク販売店で整備したものを購入したものではない。一応は走ることができるという程度の個体である。ZZR250の年式を外装のデカールや配色などにより判断できるように整理した方のサイトによると私の入手した個体は1993年型であるらしい。そしてそのサイトには車体番号による年式の区分も載っていた。これによるとやはり1993年に間違いないようである。なんと22年もの歳月を経たバイクなのである。中古車の場合、傷みやすい外装関係は部品の交換がされていたりしたりするものだが、この個体は販売当時のままということになる。総走行距離数は32000キロメートル台であった。年間の平均走行距離数は1500キロ程度ということになる。中古バイクを選ぶ場合、年式が新しくて走行距離数の少ない個体が、状態が良くて部品の痛みも少ない良い車体であるとは限らない。それまでの走り方とメンテナンスをどのようにしたかで車体の状態の良し悪しは大きく変わってくる。リヤのスプロケットの歯の減り方とドライブチェーンの伸びの状態を見てみよう。
スプロケットの歯の山の頂点は平の部分が少なく尖ってきている。そしてチェーンの引き代も残り少なくなってきている。スプロケットとチェーンはそろそろ替え時に近付いていることがわかる。タイヤの残り溝は前後とも減りが少なくまだまだ使えそうであった。
馬には乗ってみよ
車重やエンジン出力がどうの、見た目がどうだと言ってみても、バイクの良しあしは結局は乗ってみなければわからない。
なので早速走らせてみることにする。本日(8月9日)、向かった先は鳥海山麓の由利原高原である。
無料の高速道(日沿道)を仁賀保インターまで走り、そこから仁賀保高原、南由利原高原、そして矢島へと抜けるコースである。このコースは高速道路の走行もあり、鳥海山麓高原では適度なコーナーとアップダウンが続く。走る、曲がる、止まるのバイクの基本性能を見るにはうってつけのコースなのである。
ZZR250のインプレッション
高速道を100キロ+αで走行してみた。日沿道は普段から交通量はそんなに多くはないが当日は出発時刻が早かったこと(自宅を5時半)もあり休日にも関わらず路上を走行する車両はちらほら。
時速100キロから120キロで走行するぶんにはエンジン回転もそんなに高回転にならずエンジンが発する音も我慢できる範囲である。エンジンの回転をさらに上まで回してみた。
ZZR250のエンジン回転の上限はタコメーターの目盛上では16000RPM以上ががレッドゾーンとなっているが、とてもそこまで回す気にはなれない。
12000RPMを超えたあたりからのエンジンが発する音はもはや悲鳴である。
制限速度+40キロまでスピードを出してみた。その状態ではエンジンの悲鳴をライダーが我慢できるならば巡行可能と思われるが、わたくしにはエンジンが可哀そうな気がしてスピードを下げてしまった。
250CCの2気筒エンジン、それも20数年前の設計になるものなのでこの辺りが妥協点なのであろう。
鳥海山麓の道路ではきついコーナーの登りがかなりある。一度エンジンの回転を落してしまうと、コーナーを回りながら登っていくときなどは高回転型エンジンのトルク不足を感じてしまう。
この道は以前にKLE400で何度となく走ったことがあるが、400CCのトルクに比べるとZZR250は力不足である。ピークパワーの差は2馬力しかないのだが、いかんせんトルクが低いのはどうにもならない。
アクセルグリップをひねってやってもバイクは前に進んでくれないのでギヤを下げてやらなければならない。
曲がる、に関しては一般道を普通に走ってるぶんには不足はない。前輪のタイヤ幅は100mmという今どきのバイクと比べると細身なタイヤなのだが、そのぶん、旋回は素直に行える。前輪の接地感が少し軽すぎる気もする。
ホイールを変更して110mm幅のタイヤを履かせたらどうなるのだろうと興味もわく。
さて、駐車時などの車両の取り回しは重量が軽いことと、ハンドル位置が低いことと相まってKLE400に比べるとかなり楽に行える。ただ、ハンドルの切れ角はKLEに比べると少ないのでその点を気に留めておかなければならない。車両を押し歩くとき最小回転半径はオフ系バイクよりは大きくなるのである。
さらに気づいた点を挙げるとハンドルの位置はわたくしの場合はもう少しライダーに近いほうが良い。そして高さも少し上がると理想のポジションに近くなる気がした。
いずれにしてもZZR250にはもっと多く乗ってやらないとその良し悪しはわからない。馬には乗ってみよ、なのである。
何度となく見慣れた鳥海山であるが、当日は晴れ渡った青空にくっきりと雄姿を見せてくれました。
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