キャブの分解整備はDR250Sのものを行ってからですので3年ぐらいはやっていませんでした。
やったことがある人はご存知かと思いますが、キャブのオーバーホールはキャブレター本体を車体から取り出すまでがまず第一に面倒です。しかも今回はキャブが2個あります。最近は根気が続かなくて連続した作業は苦手なんですが乗りかかった船ですので、やってみることにしました。
キャブを取り出すためには車体についてる色んな部品を取り外す必要があります。
シート、燃料タンク、これらはすぐに撤去できました。次に左右別々のエアークリーナーボックスを取り外しますが、その前にバッテリーも邪魔になりますのでこれも撤去。
いよいよエアクリボックスの取り外しなんですが、これが中々やっかい。
ボックスからキャブに接続されているゴム製のインシュレーターがキャブから外れない。いや、外れないと言うよりは外すだけの隙間がないのである。
そこで、インシュレーターをボックス内部に引き込む事に作戦を変更する。
この方法はうまくいった。
キャブに接続されているチョークワイヤーとピストンバルブをスロットルワイヤーごとキャブ本体より外す。
ほどなくキャブ本体もエンジンより分離されました。
キャブの状態
外観はとにかく汚れていました。特にロアーボデイがひどく汚れている。アッパーボデイとの境目よりガソリンのにじみ出たと思われるシミがこびりついている状態。
とりあえずは洗浄のため、全バラすることに。ばらして洗浄液に漬け込みブラシでおおよその汚れを取った状態の物が次の画像です。
次は洗浄後の各パーツの点検をしてみた。
まず、目に付いた大きな不具合はフロート室となっているロアーボデイのゴムパッキンが経年変化によりつぶれ過ぎて本来のゴムの弾力はナシ。カチカチに硬化している。これではガソリンが漏れ出るのもうなづける。
前所有者もそれの対策とおもわれる処置をしていた痕跡があった。シール材を塗布したようである。
が、そのシール材ももはやその役目を果たしていない状態になっていた。
次に点検したのはジェット類の詰まりを見てみた。
メインジェットは異常なし。光にすかしてみるとちゃんと穴が貫通している。
スロージェットはと見ると、これはいかん。全く穴が貫通している様子がない。
洗浄液にしばらく漬け込んでみるが詰まりが溶け落ちる様子がみられない。
そこで、荒療治をしてみることに。
荷札の細い針金で穴を突いてみることにした。サービスマニュアルなどではしてはいけない事になっているようだが(穴を傷つける為)、背に腹は替えられない、実行あるのみ。
何度か試みるうち、やっと貫通しました。
それを再度、こびりついた物を洗浄液で溶かし圧縮エアーを吹き込み穴の貫通を確認。
上記の画像、左よりスロージェット、中がメインジェット、右のものがパイロットスクリュー。
パイロットスクリューのニードルにも段付き磨耗が見られなかったので、それらの部品は再使用ということにする。
各パーツを組上げればキャブのオーバーホールは完成なのであるがここで大きな壁に突き当たってしまった。
このパッキンをどうするかである。
再使用が無理なのは明らかである。
以下、次ページに続く。
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やったことがある人はご存知かと思いますが、キャブのオーバーホールはキャブレター本体を車体から取り出すまでがまず第一に面倒です。しかも今回はキャブが2個あります。最近は根気が続かなくて連続した作業は苦手なんですが乗りかかった船ですので、やってみることにしました。
キャブを取り出すためには車体についてる色んな部品を取り外す必要があります。
シート、燃料タンク、これらはすぐに撤去できました。次に左右別々のエアークリーナーボックスを取り外しますが、その前にバッテリーも邪魔になりますのでこれも撤去。
いよいよエアクリボックスの取り外しなんですが、これが中々やっかい。
ボックスからキャブに接続されているゴム製のインシュレーターがキャブから外れない。いや、外れないと言うよりは外すだけの隙間がないのである。
そこで、インシュレーターをボックス内部に引き込む事に作戦を変更する。
この方法はうまくいった。
キャブに接続されているチョークワイヤーとピストンバルブをスロットルワイヤーごとキャブ本体より外す。
ほどなくキャブ本体もエンジンより分離されました。
キャブの状態
外観はとにかく汚れていました。特にロアーボデイがひどく汚れている。アッパーボデイとの境目よりガソリンのにじみ出たと思われるシミがこびりついている状態。
とりあえずは洗浄のため、全バラすることに。ばらして洗浄液に漬け込みブラシでおおよその汚れを取った状態の物が次の画像です。
次は洗浄後の各パーツの点検をしてみた。
まず、目に付いた大きな不具合はフロート室となっているロアーボデイのゴムパッキンが経年変化によりつぶれ過ぎて本来のゴムの弾力はナシ。カチカチに硬化している。これではガソリンが漏れ出るのもうなづける。
前所有者もそれの対策とおもわれる処置をしていた痕跡があった。シール材を塗布したようである。
が、そのシール材ももはやその役目を果たしていない状態になっていた。
次に点検したのはジェット類の詰まりを見てみた。
メインジェットは異常なし。光にすかしてみるとちゃんと穴が貫通している。
スロージェットはと見ると、これはいかん。全く穴が貫通している様子がない。
洗浄液にしばらく漬け込んでみるが詰まりが溶け落ちる様子がみられない。
そこで、荒療治をしてみることに。
荷札の細い針金で穴を突いてみることにした。サービスマニュアルなどではしてはいけない事になっているようだが(穴を傷つける為)、背に腹は替えられない、実行あるのみ。
何度か試みるうち、やっと貫通しました。
それを再度、こびりついた物を洗浄液で溶かし圧縮エアーを吹き込み穴の貫通を確認。
上記の画像、左よりスロージェット、中がメインジェット、右のものがパイロットスクリュー。
パイロットスクリューのニードルにも段付き磨耗が見られなかったので、それらの部品は再使用ということにする。
各パーツを組上げればキャブのオーバーホールは完成なのであるがここで大きな壁に突き当たってしまった。
このパッキンをどうするかである。
再使用が無理なのは明らかである。
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