長旅をする計画に備えて、夜間走行もあるかもしれないのでヘッドライトをカスタムしてみました。
当節、流行のHID(エイチ、アイ、デイ)の装着です。今どきの車両は2輪4輪ともヘッドライトは明るいですよね。
わがKLEはもはや旧車と言っても良いぐらいの年齢なのでヘッドライトの明さに不満がありました。夜間走行などはなるべく控えておりました。でも遠出の帰路には暗くなってからやむを得ず走らなければならない時もあります。
そこで、明るいと言われている「HID」を付けて見ることにしました。はたしてヘッドライト換装はうまくゆくのでしょうか。以下はその顛末です。
まずはヘッドライトの付いているフロントカウルを車体より外します。
ついでにバッテリーへのケーブルの接続もありますのでシートやらカウル類をすべて一緒に外してしまいます。
フロントカウルのヘッドライトユニットのバルブはH4タイプです。電極が3本足のものです。
それを取り外し、HIDのバーナーと呼ばれる発光部をまず装着します。
バーナーの装着の作業自体はごく簡単です。ヘッドライトユニットのゴムカバーを取り除きH4バルブを抑えているスプリングを外すだけです。そこにHIDのバーナーの三又形状の爪を合わせて装着しスプリングで抑えるだけです。その後、防水の役目をしているゴムカバーを付けなければならないのですが、これが少し大変。
ゴムカバーの円形の穴がバーナーの直径よりかなり小さいのです。H4バルブの後部の太さが22mmほど。
それに対してHIDバーナーの当該箇所の直径は25mmぐらいもあります。ゴムなので伸びるといってもかなりきつそう。HIDの説明書には直径26mmの穴をあけカバーをしてその穴の周りをシール剤などを使用し防水処理を行いなさい、とあります。
でも、穴をあけてしまうと元のH4バルブに戻したときにゴムカバーの穴が大きすぎて不具合が発生しますのでなるべくなら穴はそのままにしておきたい。とういわけで、無理やりゴムカバーを装着するこに決定。
シリコンスプレーを少量吹きつけ、摩擦を少なくして装着をすることにしました。
作戦は見事に成功。かなりきつめでしたがゴムカバーを装着することが出来ました。
次の画像はバーナーとカバーを装着したもの。
作業の次の段階は試験点灯です。HIDがちゃんと発光するかを車体装着の前に確認しておかなければなりません。
バッテリーに電源線をつなぎ、HIDの機器を説明書通りに接続してバイクのエンジンを始動させます。
KLE400のヘッドライトは常時点灯なのでエンジンを始動させると青白い閃光が一瞬、光ります。その後、暗くなり1秒後過ぎあたりから徐々に明るさが増して光量が安定します。
HIDは蛍光灯や水銀灯などと同じ原理の放電による発光なので明るくなるまでタイムラグがあります。
試験点灯は成功です。表題の画像が試験点灯のもの。
HIDの光源はかなり白っぽい色をしています。今までのハロゲンバルブが行灯の明るさに感じられます。
大げさに言うなら、文明開化の時代にアーク灯の光を目にした人々の驚きを想像できます。
さて、試験点灯の次の段階はHIDの各パーツをどのように車体に装着するかです。これが実は厄介な作業でした。
各パーツの大きさや取り出し線の位置などをにらみながらの検討します。各パーツは防水構造になってるとはいえ直接水が掛かる位置ではやはりまずい。パーツに接続されるケーブルのコネクター部は完全防水ではなさそうなのです。しかもバイクの振動に耐えるように確実に留めておかなければなりません。
当初、フロントカウルの取り付けステーのパイプにネジ留めをしようと考え仮留めの状態でハンドルをストッパーに当たるまで切ると左右のどちらかでパーツに干渉することがありました。
3箇所ほどの位置で仮留めをしてみるも、どの場所も不具合が発生する。
やむなくフロントカウルステーには装着不能と判断。
しからばどこがいいのか。しばしパーツとヘッドライトユニットあたりをにらめっこ。
ヘッドライトユニットの周りにHIDのパーツを納められそうな空間を発見。だがしかしそれらのパーツを取り付けるにはフロントカウルにビス留めの穴をあけなければならない。それもいやだな。と思いながらも気付いた方法がありました。穴をあけなくとも物を留められるすばらしい方法です。接着をしてしまおう。でも待てよ。
パーツをもし取り外さなければならない事態になったらどうしよう。しばし考える。
結論は簡単でした。3mmほどの厚さのスポンジの両面に接着剤をつけてあるもので「ミラーマット」というものがありますがそれで部品を固定してしましょう。内装工事などで鏡を壁や天井に貼り付けるのに使用されているものです。これはとにかく強力に接着できます。取り付け位置を間違ったときなどは鏡を割って撤去するのをみたことがあります。
ヘッドライトユニットの補強のリブなどをカッターナイフで削ったりして次の3点のHIDパーツをカウル内に設置することに成功。バラスととイグナイターはヘッドライトユニットの下部に、ハイビーム ロービームの切り替えリレーは側面にそらぞれ貼り付けることが出来ました。ただし、カウルの下部には空気通風孔が2個空いていますので、それからの水の浸入を防止するために流し台テープというもので穴をふさぎました。
このようにして各パーツを納めました。
なかなか良く収まっているなと自画自賛。
自宅脇の道路にてHIDライトの照射テストをして見ました。
左画像がロービームの点灯。右画像がハイビーム。空車状態ですと前さがりに車体がなりますので道路の手前側を照らしています。
ハロゲンのH4バルブ(旧来のもの)と比べると明るさは増しましたが配光パターンがハロゲンのH4バルブとはだいぶ違いますねえ。実際に走ってみないとなんともいえないところがあります。場合によってはヘッドライトそのものの光軸の調整が必要になるかもしれません。夜間走行の結果は又後日。
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当節、流行のHID(エイチ、アイ、デイ)の装着です。今どきの車両は2輪4輪ともヘッドライトは明るいですよね。
わがKLEはもはや旧車と言っても良いぐらいの年齢なのでヘッドライトの明さに不満がありました。夜間走行などはなるべく控えておりました。でも遠出の帰路には暗くなってからやむを得ず走らなければならない時もあります。
そこで、明るいと言われている「HID」を付けて見ることにしました。はたしてヘッドライト換装はうまくゆくのでしょうか。以下はその顛末です。
まずはヘッドライトの付いているフロントカウルを車体より外します。
ついでにバッテリーへのケーブルの接続もありますのでシートやらカウル類をすべて一緒に外してしまいます。
フロントカウルのヘッドライトユニットのバルブはH4タイプです。電極が3本足のものです。
それを取り外し、HIDのバーナーと呼ばれる発光部をまず装着します。
バーナーの装着の作業自体はごく簡単です。ヘッドライトユニットのゴムカバーを取り除きH4バルブを抑えているスプリングを外すだけです。そこにHIDのバーナーの三又形状の爪を合わせて装着しスプリングで抑えるだけです。その後、防水の役目をしているゴムカバーを付けなければならないのですが、これが少し大変。
ゴムカバーの円形の穴がバーナーの直径よりかなり小さいのです。H4バルブの後部の太さが22mmほど。
それに対してHIDバーナーの当該箇所の直径は25mmぐらいもあります。ゴムなので伸びるといってもかなりきつそう。HIDの説明書には直径26mmの穴をあけカバーをしてその穴の周りをシール剤などを使用し防水処理を行いなさい、とあります。
でも、穴をあけてしまうと元のH4バルブに戻したときにゴムカバーの穴が大きすぎて不具合が発生しますのでなるべくなら穴はそのままにしておきたい。とういわけで、無理やりゴムカバーを装着するこに決定。
シリコンスプレーを少量吹きつけ、摩擦を少なくして装着をすることにしました。
作戦は見事に成功。かなりきつめでしたがゴムカバーを装着することが出来ました。
次の画像はバーナーとカバーを装着したもの。
作業の次の段階は試験点灯です。HIDがちゃんと発光するかを車体装着の前に確認しておかなければなりません。
バッテリーに電源線をつなぎ、HIDの機器を説明書通りに接続してバイクのエンジンを始動させます。
KLE400のヘッドライトは常時点灯なのでエンジンを始動させると青白い閃光が一瞬、光ります。その後、暗くなり1秒後過ぎあたりから徐々に明るさが増して光量が安定します。
HIDは蛍光灯や水銀灯などと同じ原理の放電による発光なので明るくなるまでタイムラグがあります。
試験点灯は成功です。表題の画像が試験点灯のもの。
HIDの光源はかなり白っぽい色をしています。今までのハロゲンバルブが行灯の明るさに感じられます。
大げさに言うなら、文明開化の時代にアーク灯の光を目にした人々の驚きを想像できます。
さて、試験点灯の次の段階はHIDの各パーツをどのように車体に装着するかです。これが実は厄介な作業でした。
各パーツの大きさや取り出し線の位置などをにらみながらの検討します。各パーツは防水構造になってるとはいえ直接水が掛かる位置ではやはりまずい。パーツに接続されるケーブルのコネクター部は完全防水ではなさそうなのです。しかもバイクの振動に耐えるように確実に留めておかなければなりません。
当初、フロントカウルの取り付けステーのパイプにネジ留めをしようと考え仮留めの状態でハンドルをストッパーに当たるまで切ると左右のどちらかでパーツに干渉することがありました。
3箇所ほどの位置で仮留めをしてみるも、どの場所も不具合が発生する。
やむなくフロントカウルステーには装着不能と判断。
しからばどこがいいのか。しばしパーツとヘッドライトユニットあたりをにらめっこ。
ヘッドライトユニットの周りにHIDのパーツを納められそうな空間を発見。だがしかしそれらのパーツを取り付けるにはフロントカウルにビス留めの穴をあけなければならない。それもいやだな。と思いながらも気付いた方法がありました。穴をあけなくとも物を留められるすばらしい方法です。接着をしてしまおう。でも待てよ。
パーツをもし取り外さなければならない事態になったらどうしよう。しばし考える。
結論は簡単でした。3mmほどの厚さのスポンジの両面に接着剤をつけてあるもので「ミラーマット」というものがありますがそれで部品を固定してしましょう。内装工事などで鏡を壁や天井に貼り付けるのに使用されているものです。これはとにかく強力に接着できます。取り付け位置を間違ったときなどは鏡を割って撤去するのをみたことがあります。
ヘッドライトユニットの補強のリブなどをカッターナイフで削ったりして次の3点のHIDパーツをカウル内に設置することに成功。バラスととイグナイターはヘッドライトユニットの下部に、ハイビーム ロービームの切り替えリレーは側面にそらぞれ貼り付けることが出来ました。ただし、カウルの下部には空気通風孔が2個空いていますので、それからの水の浸入を防止するために流し台テープというもので穴をふさぎました。
このようにして各パーツを納めました。
なかなか良く収まっているなと自画自賛。
自宅脇の道路にてHIDライトの照射テストをして見ました。
左画像がロービームの点灯。右画像がハイビーム。空車状態ですと前さがりに車体がなりますので道路の手前側を照らしています。
ハロゲンのH4バルブ(旧来のもの)と比べると明るさは増しましたが配光パターンがハロゲンのH4バルブとはだいぶ違いますねえ。実際に走ってみないとなんともいえないところがあります。場合によってはヘッドライトそのものの光軸の調整が必要になるかもしれません。夜間走行の結果は又後日。
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同じくKLE400に乗ってる、にれ。です。
HIDランプへの換装、参考になりました!
ツーリング楽しんできてください!
KLE400に乗っておられるんですね。走行距離が55555kmになった記事を拝見しました。
HIDランプの件、参考になったとのこと、うれしく思います。
明日、長野県、名古屋市、東京、群馬県とツーリングしてきます。全工程で2000kmkmぐらいになる予定です。
いろいろカスタムして楽しんでいます。
HIDユニットに変えていますが、最近は夜走ることが億劫になっています。
KLE400にはアフターパーツがほとんど無いようなので、私も排気系などはサイレンサーを自作して取り付けております。