私は今この本を読み始めている。『現代スペインの歴史』と『スペイン現代史』である。前者の著者は碇順治氏という元外国官の方である。後者は経済学を専攻する三人の研究者と歴史学を専攻する一人の研究者による物である。
さてスペイン現代史を見るとき、最も長く政権の座に座り続けたフランコによる独裁政治がなぜ可能であったのかの視点を外すわけにはいかない。1937年に始まったスペイン市民戦争で共和国政府に勝利したフランコはその後37年以上も長きにわたり独裁者であり続けた。彼の長期政権の背景にはどんな社会事情があったのか。どのような統治の体制がそれを可能にしたのか。そんな疑問をもったのである。
さて現代に目を転じると第二次世界大戦後では民主主義が世界を覆い、独裁者による統治は過去のものだと私たちは思っていた。しかしその認識が誤っていたことに世界が気づくのは2022年の始まりの頃であった。言うまでもなくプーチンによるウクライナ侵攻が始まったのである。
ウラジミール・プーチンが大統領に初めて就任したのは1999年である。その後、彼は一期だけドミートリー・メドヴェージェフが大統領に就き、自分は首相になったがその期間も含めると25年もの長きにわたり政権の座に居座っている。
長期の独裁政権が存続するためにはおそらくは共通の特徴があると思われるのだが、それは何なのかなどを考えてみようと思っているのである。
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