「正義の味方、月光仮面のおじさん」が当時乗っていたバイクの車種は何だったのかを調べてみました。
当時、月光仮面が乗ってたバイクはテレビ版と劇場版では違ってたようです。
テレビ版でのバイクはどうやらホンダ ドリーム C70 というバイクと判明。
早速、手元にある「モーターサイクリスト増刊号 国産モーターサイクルのあゆみ」をあたると、出てきました。
ページの最下段にホンダドリーム C70が載っています。
1958年にホンダドリーム C70は発売になっています。
諸元表によると全長1990 全幅670 全高950 軸距1310mm 車重158キロ 最高速度130kg/h 空冷4サイクル2気筒OHC ボアXストローク54x54mm
排気量247CC 圧縮比8.2 最大出力18HP/7400rpm 4段変速 タイヤ寸法前後とも3.25-16
現金正価17万2千円 となっています。
このバイクに付いてもっと詳しい記事は無いのかと「国産モーターサイクルのあゆみ」のページをめくっていたらなんとありました。
それも、巻頭ページにカラーで特集が組まれておりました。それが次の画像のページです。
この C70型というバイクの外観上の大きな特徴は、ヘッドライトリムの形状やフロントサスペンション部分の形、そしてフロントフェンダーなどのプレス形状などにおいて丸みを少なくし角ばったデザインを採用したことであった。
これは社長であった本田宗一郎氏がそれまでの外国製品の物まねではなくわが国独自の意匠をバイクと言う工業製品の設計に取り入れたとの事である。
なるほど、言われてみれば神社仏閣の屋根のラインなどと共通する凛としたたたずまいが無くも無い。
タイヤのサイズが前後とも同サイズで前輪タイヤとしては3.25-16の幅は少し広すぎる感じも受ける。
前輪のサイズを細身にすると軽快な感じを与えると思うのであるが、あえて後輪サイズと同じにして、「神社仏閣型」にふさわしいどっしりとした風格を狙ったのかも知れない。
いずれにせよこの C70型はその後ドリームスーパースポーツCB72へと連なるエポックメーキングなその最初のバイクだったのである。
さて、話をはじめに戻そう。「正義の味方 月光仮面のおじさん」はテレビの中では白く塗装された C70と言うバイクに乗って登場するのだが、このヒーローが出現する以前にも白い乗り物に乗って悪人たちを懲らしめようと登場した人物がいたことを思い出した。
白馬に跨った「鞍馬天狗」がその人である。
上記の画像は市川雷蔵版の鞍馬天狗であるが白馬に跨り杉作少年を伴っている。
月光仮面の原作者は 川内康範氏である。氏が月光仮面を書くにあたり「鞍馬天狗」を念頭においていたのではないかと小生は推察する。
月光仮面は白いバイク、鞍馬天狗は白い馬、そして月光仮面は2丁拳銃の名手、鞍馬天狗も拳銃の使い手、このような共通点を見出すことが出来る。
さらに言うなら、川内康範氏はその主題歌の中で月光仮面を「月光仮面のおじさんは」と親しみをこめて呼びかけている。
対するに、鞍馬天狗は彼のお供である杉作少年より次のように呼びかけられるのである。
「天狗のおじさん、おいらも連れっておくれよ」と。
共に、おじさん と呼びかけられる親しみのある人物として物語りに登場している。
昨今の内外の世相を見るに付け、月光仮面や鞍馬天狗でも出現してここらで一丁がんばってもらいたいなと思うのは小生だけであろうか。
最後はバイクネタとはかけ離れてしまったがご容赦願いたい。
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白く塗装された ホンダC70と言うバイクに乗っていたのでしたか。
そうでした。鞍馬天狗は白馬にまたがってました。^^