去る7月19と26日に秋田県の船川港に帆船が入港しました。男鹿市を中心として海の日を記念する「海フェスタおが」の行事が行われ、その一環として帆船が二度にわたり来港したのでした。
一回目に入港したのが「日本丸」です。
友人と連れ立って見物に行ってみました。
船川港は秋田市より車で一時間足らずの距離です。目的地に向かう車列に混じって船川港の岸壁に向かいます。
指定された駐車場は日本丸が係留されている岸壁から徒歩で7~8分足らずのの距離ですが当日の気温は30度を越えていましたので、歩くと汗が流れ落ちてきます。
日本丸に近づくにつれその大きさに圧倒されます。
一番高いメインマストの高さは海面から50メートルもあるそうです。
その日のメインイベントは畳んである帆を拡げそして収納する「セイルドリル」です。
帆を拡げたり畳んだりする作業はほとんど人力で行われます。帆を上げ下ろしするのには全部で300本ものロープがあるそうです。作業を行う練習生たちはまずはそれらのロープの位置と役割を全て頭に入れておかなければなりません。各班に分かれた練習生たちは航海長の命令を受けた各班長の号令のもと、ロープを引いたり緩めたりして、帆を張る作業に取り掛かります。その前にジブ(マストに取り付けてある横桁のこと)に結わえ付けてある帆を畳んでいるロープを解かなくてはなりませんのでマストに掛けられたほとんど垂直に近い縄梯子をよじ登って行きます。
最も高い位置は50メートル近い高さがあるのですから、作業する人たちの姿は、遠眼にはまるで小さな鳥か昆虫のように見えます。観客の口からは「ほうー」と言う感嘆の声が上がります
およそ、45分ほどの時間を掛けて全ての帆を展開したのが表題の画像です。
初めて帆船が帆を展開した姿を見ましたが、その姿は優雅で品があります。
当日は快晴に近い空模様だったのにも助けられ、紺碧の空をを背景にした日本丸の優雅な姿を見ることが出来ました。
さて、その一週間後にまた別の帆船が入港しました。
今度の船は「海王丸」と言います。今度もまた見学に出かけました。海王丸は先日の日本丸とほぼ同じぐらいの大きさの船体でした。
やはりセイルドリルを見学しました。帆を展開する手順は日本丸の時に見ておりますので、次に何を作業するのかを予想できました。日本丸の時ほどの感激は今回はありませんんでしたが、前回の時と少し違っている情景を目にする事が出来ました。
それは帆船の船首と船尾に二隻のタグボートが張り付き、一所懸命に帆船の船体を押していたのです。
これは、何のためにそんなことをしていたのかは全ての帆を展開し終わり、その帆に風を一杯に受けている情景を見たときに理解しました。
帆を全展開した帆船が受ける風の影響は船体を大きく傾ける作用をもたらします。
岸壁に係留されている帆船は風を受けても走り出すことが出来ないため、船体が大きく風が吹いてくる反対側に傾きます。その船体をなるべく垂直に保つために風の吹いてくる方向から船体を岸壁側に押し付けていたのです。
このような大きな船体をかなりの速さで帆走させるのですから、その風の力はものすごいものがあると思われます。
タグボートは機関を全開にして帆船を押していました。
ちなみに船首を押しているタグボートの船名もくしくも海王丸でした。
二回目の海王丸の時は空模様もあまり良くなく、青空ではありませんでしたので、帆を全展開しても写真の出来はよくありません。帆の色と空の色が似通っていたために帆船の姿が際立ちませんでした。
ですから、帆の収納を見るのをきりあげて、次の見学地の三種町の釜谷浜に向かいました。
其処では「サンドクラフト」の展示が行われているのです。「サンドクラフト」とは要するに「砂の彫刻」です。
これについてはまた今度ということにして本日はおしまい。
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一回目に入港したのが「日本丸」です。
友人と連れ立って見物に行ってみました。
船川港は秋田市より車で一時間足らずの距離です。目的地に向かう車列に混じって船川港の岸壁に向かいます。
指定された駐車場は日本丸が係留されている岸壁から徒歩で7~8分足らずのの距離ですが当日の気温は30度を越えていましたので、歩くと汗が流れ落ちてきます。
日本丸に近づくにつれその大きさに圧倒されます。
一番高いメインマストの高さは海面から50メートルもあるそうです。
その日のメインイベントは畳んである帆を拡げそして収納する「セイルドリル」です。
帆を拡げたり畳んだりする作業はほとんど人力で行われます。帆を上げ下ろしするのには全部で300本ものロープがあるそうです。作業を行う練習生たちはまずはそれらのロープの位置と役割を全て頭に入れておかなければなりません。各班に分かれた練習生たちは航海長の命令を受けた各班長の号令のもと、ロープを引いたり緩めたりして、帆を張る作業に取り掛かります。その前にジブ(マストに取り付けてある横桁のこと)に結わえ付けてある帆を畳んでいるロープを解かなくてはなりませんのでマストに掛けられたほとんど垂直に近い縄梯子をよじ登って行きます。
最も高い位置は50メートル近い高さがあるのですから、作業する人たちの姿は、遠眼にはまるで小さな鳥か昆虫のように見えます。観客の口からは「ほうー」と言う感嘆の声が上がります
およそ、45分ほどの時間を掛けて全ての帆を展開したのが表題の画像です。
初めて帆船が帆を展開した姿を見ましたが、その姿は優雅で品があります。
当日は快晴に近い空模様だったのにも助けられ、紺碧の空をを背景にした日本丸の優雅な姿を見ることが出来ました。
さて、その一週間後にまた別の帆船が入港しました。
今度の船は「海王丸」と言います。今度もまた見学に出かけました。海王丸は先日の日本丸とほぼ同じぐらいの大きさの船体でした。
やはりセイルドリルを見学しました。帆を展開する手順は日本丸の時に見ておりますので、次に何を作業するのかを予想できました。日本丸の時ほどの感激は今回はありませんんでしたが、前回の時と少し違っている情景を目にする事が出来ました。
それは帆船の船首と船尾に二隻のタグボートが張り付き、一所懸命に帆船の船体を押していたのです。
これは、何のためにそんなことをしていたのかは全ての帆を展開し終わり、その帆に風を一杯に受けている情景を見たときに理解しました。
帆を全展開した帆船が受ける風の影響は船体を大きく傾ける作用をもたらします。
岸壁に係留されている帆船は風を受けても走り出すことが出来ないため、船体が大きく風が吹いてくる反対側に傾きます。その船体をなるべく垂直に保つために風の吹いてくる方向から船体を岸壁側に押し付けていたのです。
このような大きな船体をかなりの速さで帆走させるのですから、その風の力はものすごいものがあると思われます。
タグボートは機関を全開にして帆船を押していました。
ちなみに船首を押しているタグボートの船名もくしくも海王丸でした。
二回目の海王丸の時は空模様もあまり良くなく、青空ではありませんでしたので、帆を全展開しても写真の出来はよくありません。帆の色と空の色が似通っていたために帆船の姿が際立ちませんでした。
ですから、帆の収納を見るのをきりあげて、次の見学地の三種町の釜谷浜に向かいました。
其処では「サンドクラフト」の展示が行われているのです。「サンドクラフト」とは要するに「砂の彫刻」です。
これについてはまた今度ということにして本日はおしまい。
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