今年も1月7日から恒例の「京の冬の旅」が始まりました。

























毎年テーマも決めて、ゆかりの寺院や神社が特別公開されます。
今年はNHKの大河ドラマ「どうする家康」にちなみ"徳川家康と戦国武将ゆかりの地"が公開されています。
最初に拝観したのが東本願寺です。




唐門の檜皮葺の屋根も修復が終わり、3月には堀川通沿いに広場が新設されます。
今回の特別公開は大寝殿と白書院です。
① 大寝殿



東本願寺は創建以来4度の火災に遭い諸堂の全てを失っています。
大寝殿は慶応3年(1867)に上棟された境内で現存する最古の建物です。
主に公式行事や儀式に使われています。




昭和9年(1934)には竹内栖鳳により障壁画が描かれました。
本来なら、もう二羽雀が描かれていましたが、何者かに切り取られる事件があったそうです。
それ以来、障壁画の前にはガラスが設置され、反射で良く見えなくなってしまいました。
② 白書院


白書院の向かいには能舞台があり、大きな法要の際には能が演じられるそうです。





白書院は賓客の接待に使われ、明治44年(1911)親鸞聖人650年大遠忌に際して再建された建物です。
床の間や違棚、付書院、頂戴構えを備えた書院造です。




上段の間は金壁障壁画に彩られ、天井は最も格式の高い折上げ小組格天井が張られています。



御影堂門の柱根巻には立った獅子が彫刻されていますが、一ヶ所だけ、寝た獅子が彫刻されています。
ご存知の方はかなりの通の方ですね。