もしもカンパニーがいなかったらG2・・・ぃゃ、G3?っていうメンバーだった今年のマイルチャンピオンシップ。
春のマイル王者のウオッカが出走してないので当たり前といえば当たり前なんだけど。
で、圧倒的1番人気は毎日王冠と天皇賞・秋の両方でウオッカを破ったカンパニー。これが引退レースとなる。
同期にはマイルCとダービーの変則2冠馬キングカメハメハ、日本馬で唯一ディープインパクトに勝ったハーツクライ、皐月賞や天皇賞などG1・5勝のダイワメジャー、牡馬の一線級相手に宝塚記念を勝ったスイープトウショウなどそうそうたるメンバーがいる世代。近年最強世代とも言われているほどだ。
この馬はG2は勝てるけどG1では好走止まりだったが、前々走の毎日王冠でウオッカを破ってから一変。天皇賞・秋ではウオッカをはじめとする並み居る強豪相手に圧勝してしまった。
8歳馬であれだけの走りをする馬はあまい例がない。それもそうだ、8歳で中央のG1を勝ったのはこの馬が初めてなのだから。
ましてや、G1を2連勝ともなれば今後打ち破ることは出来ないんじゃないかって思う大記録になる。
・・・とはいっても、冒頭で言った通り、メンバーがイマイチ。女王ウオッカらに勝ったカンパニーとしては負けられない一戦だ。
レースはマイネルファルケが引っ張る形で進む。カンパニーは中団の内にいた。
3コーナーから4コーナーで外にいた馬たちが動き出す。カンパニーはまだ動かない。
そして直線へ。
逃げた2頭、マイネルファルケとキャプテントゥーレが逃げ粘る。まだカンパニーは来ない。
まさか先週のエリザベス女王杯のような結末が!?と思ったその時、ついにカンパニーが動き出した。
あっという間だった。仕掛けた瞬間にカンパニーがはじけとび、ゴール前ではキッチリ計ったように粘ってたマイネルファルケを差しきった。
カンパニーは見事有終の美を飾った。
スタンドからは「おつかれさま」とか「ありがとう」とか声が聞こえた。
これでカンパニーは来年から種牡馬生活がスタートする。父のような個性的でファンから愛される馬が産まれてくることを願う。
おめでとう、カンパニー!
ジャパンカップや有馬記念の結果次第では年度代表馬の可能性も出てくるねぇ。
で、来週はいよいよジャパンカップ。
女王ウオッカは鞍上をルメールに替えJC3度目の挑戦。ダービー馬ロジユニヴァースも復帰するし、2冠牝馬を破ったレッドディザイアも出走する。外国馬ではG1を4勝しているコンデュイットが楽しみ。
武豊はウオッカから降ろされちゃったねぇ・・。まぁ2度続けてヘマをしたから仕方ないか。安田記念だって馬の能力に助けられた感があったしね。
最近は不調だねぇ。全国リーディングジョッキーの座もウチパクに取られそうだし。もう40歳なんだよね。どれくらいまで現役で頑張るんだろうか。
まぁいいや。
ウオッカは本質的にはマイラーなので勝つことは難しいかもしれないけど、2歳下のダービー馬ロジユニヴァースとのダービー馬対決は楽しみです。
ディープスカイがいればもっと盛り上がったのになぁ。昨年に続いて2年連続3世代ダービー馬揃い踏みなんて珍しいよ。まぁそれが叶うことはなくなったけどさ。