4人目は凜堂耶々でした~。
凜堂耶々 キャラクター紹介
成稜学園2年E組。黄昏部の部長であり、成稜学園理事長の娘という本物のお嬢様。しかし、父親を亡くした後は母娘の関係が冷え切っている。颯太朗曰く喋らなければ美少女という評の通り、見た目は文句なしの美少女だが中身は皮肉屋でイタズラ好きという困った性格をしている。学内で色々と問題を起こしているせいか、生徒会に監視されることとなった。しかし、そんな状況でも彼女は気にすることなく学園生活を愉しんでいる。何でも完璧のように思えるが、実は動物が苦手で、猫や犬を見かけると警戒してしまう。理由は動物は考えが読めないからどう接していいか分からないからとのこと。そして、1番苦手なのは幽霊。
頭脳明晰で様々な知恵と知識を持っており、冷静沈着。強い信念と鋭い洞察力も持っている。自称IQ184。しかし、颯太朗と同等かそれ以上の頭脳を持っているはずだが、テストでは“平均点を狙って取りに行く”という変わったことをしているため、天才ぶりが表に出ることはない。普段は人の話に乗ってきたりはしないが、負けず嫌いなため、挑発には乗りやすく、彼女をやる気にさせるときは煽るだけでよく意外と単純なところがある。
寮の部屋は今まで一緒にいたルームメイトが引っ越してしまったため1人で使っていたが、エリサが転入してきたときの手違いで色々とあって彼女とルームメイトになった。それ以降エリサとは仲良くなり、危なっかしいエリサの面倒を見ることが多くなった。このことから意外と面倒見がよく、勉強も教え方が上手い。武道にも秀でている。更に料理も普段はやらないだけで実は上手い。色々と高スペックではあるが、演技だけはド下手である。
普段は大人びている彼女ではあるが、スイーツ関係になると年相応の顔を見せる。しかし、ものすごく甘党で、耶々に淹れるココアは“凜堂ココア”と呼ばれており、甘さ3倍濃縮でその甘さから耶々以外誰も飲もうとしない。又、コロッケが大好きで、特に肉屋「マエジー」のコロッケがお気に入り。色は黒が好きで身に付ける服や装飾品も全てが黒というほど。又、父親の影響でアンティークも好き。
アーケンカードは「漆黒の第六感(エヴォニー・シックスセンス)」。能力は使用者が驚異的な超直感力を発揮する。ただし、ものすごく勘が鋭くなってヒントが分かるだけで答えが直接分かるようなものではない。その辺は使用者自身の頭脳に左右される。
凜堂耶々 攻略情報
素直に言う→もう少し話していく→雪に会いに行く→話しかける→同じ鍵→アーケンを使う→本命チョコ……?→何かを言わなければ→様子を見る→さすがはエリサだ→肩を揉む→考える→証拠を整理する→笠倉の放送→注目を集めたかった→散歩も悪くない→みんなおいしかった→本心を言う→上手くなったら頼む→だから言わないって→分からない
凜堂耶々編 あらすじ
【7章】
ひょんなことから耶々と学年末テストで勝負することになった颯太朗。勝った方が負けた方に何でも言うことを聞くという罰ゲーム付でした。その日は簡単な依頼だったため、戻って勉強しようと思っていましいたが、途中で盗撮事件が発生し、犯人が逃げ出したため、追いかけます。すると、反対側から耶々が通りかかり犯人を取り押さえますが、2人が話している隙を突いて犯人が逃げ出そうとします。しかし、犯人はバランスを崩して階段から落ちそうになったため、颯太朗が手を伸ばしますが僅かに届きませんでしたが、耶々が身体を乗り出して犯人の手を掴み、颯太朗は下から犯人を支え、事故を未然に防ぎます。颯太朗が一安心していると、耶々は珍しく犯人のことを叱りつけ、流石の犯人も大人しくなりましたが、普段は怒ることが珍しいことから、颯太朗は驚きます。その後の職員会議で警察に通報するかどうかで教師たちは揉めますが、理事長の一言で警察に通報することに決定。耶々も「こうなると思った」と呟きます。その後、部室に戻るときに耶々が先ほど犯人の手を掴んだとに腕を痛めたことが発覚。颯太朗は彼女を医者に連れていきますが、全治1週間と診断され、利き腕を怪我して勉強しにくいから勝負の件もあるし、公平な勝負にするために一緒に勉強しようという話になります。
翌日、部室で勉強することになりましたが、そこにはエリサや雪もいて、耶々も生徒会の書類の提出を忘れていたため、しばらく勉強会はお預けとなります。その後、エリサと雪が退出し、2人きりになりますが、颯太朗にからかわれた耶々が颯太朗のちょっと恥ずかしいエピソードを話します。「校内放送で教頭先生吊し上げ事件」・・・颯太朗の友人の1人が厳しい両親からの抑圧が強く、そのストレスからスーパーで万引きを働いてしまいます。その友人は大いに反省していたことから警察に通報されることはなくスーパーの人も許してくれましたが、二度とこんなことが起こらないようにと教頭先生がその友人に反省文を書かせ見せしめのために全校生徒の前で読ませて自主退学に追い込み他の生徒の犯罪の抑制をしようと考えていました。反省している生徒を見せしめにしようとしていることが許せなかった颯太朗は、教頭先生の悪事や秘密を校内放送で暴露したことで、友人は救われましたが、逆に颯太朗は問題児として扱われるようになります。自分のことを暴露された教頭先生は颯太朗を退学処分にしようと考えていましたが、それを阻止したのが生徒会長の優理と出張から帰ってきた理事長でした。その後、颯太朗は優理の尽力もあり生徒会預かりになったことで退学は免れ黄昏部に入って耶々と出会ったのでした。
懐かしくなったついでに颯太朗は黄昏部が出来た経緯について耶々に聞きます。耶々が学園に入学した当初は、理事長の娘ということもあって、妙な期待を背負わされていました。耶々は少し面倒だとは思っていたものの、多少の我儘が許されるなら悪い環境ではないと思っていました。その多少の我儘というのが、いくつもの部活の入退を繰り返したり、委員会に自由に出入りするというものでした。七星の間の重要文献を読み漁ったのもその時期で彼女にとってその頃はある意味では一番有意義な時間でした。しかし、少しやり過ぎてしまい、ある時から教師陣は耶々の存在を疎ましく思うようになり、生徒の事は生徒でと生徒会に管理を任せることにしました。颯太朗はふとその耶々が好き勝手やっていた頃に美術部員を怪我させたという噂のことを思い出し、昨日の盗撮犯を助けた理由を助けた理由を聞きます。耶々は気紛れだと答えますが、彼女ははっきりとした理由がない限りは行動しないというのは知っていたため、昨日の状況が美術部員が怪我したときと同じだったからではないかと考えます。あの当時、耶々は美術部員を助けたはずなのに、その美術部員は耶々の才能に嫉妬していたのもあり、階段から突き落としたのは耶々であると言いがかりを付けてきました。すると、事故当時現場にいなかった人まで耶々が突き飛ばしたと言い始めます。結局、その美術部員は誤解を解くことなく転校。それなのに続々と自称目撃者が増え続け、容疑を否認するだけの耶々は追い詰められていました。それでも耶々は信じていました。本当の自分の事を知り協力してくれる人が現れることを。それが優理であり、天球儀事件のときは颯太朗でした。その後、優理は教師や生徒たちには“隔離施設”として「黄昏部」を提案。その真の目的は優理が用意した耶々の“保護施設”でした。耶々はあの当時颯太朗も優理と同じだったのかと聞くと、颯太朗はその当時は興味はなかった、けど、昨日の耶々を見て、凜堂ならきっと助ける、俺はそう信じていると答えます。すると、耶々は君は実に馬鹿だねと言って微笑み、颯太朗はその顔に見惚れてしまうのでした。
翌日、耶々の部屋で勉強をしますが、それが終わって廊下に出ると優理と会い、外で少し話をします。すると、優理は耶々は天才型であり、天才は苦手なものほど出来ないのが欠点だと言います。耶々は自分の欠点を理解しており、本来なら自分の不利なフィールドには上がらないはずで、確実に勝てる勝負しかしないタイプなのに、颯太朗の得意とする定期テストで勝負するというのはどういうことかと優理に聞かれ、颯太朗は考えます。優理が言っているのはつまり、“颯太朗と対等になりたい”ということでした。だから勝つかどうか分からないテストで勝負するのだと。もしくは、もう対等になっていることを確かめたいだけなのかもしれないと。そう優理に言われて、颯太朗は自分の中で耶々がどんな存在であるのか気付き、寮へと急いで戻ります。すると、ロビーで耶々に会ったため、俺は凜堂に勝つと宣言します。彼女と向き合うために。そして、これまで以上にテストに真剣に取り組んだ結果、颯太朗は満点を取り、今まで通り1位、耶々は惜しくも3点差で2位になりました。耶々が間違えたのは彼女が苦手とした読解問題でした。教師の思想により左右されやすいその問題での差だったため、颯太朗は勝負を無効にするか聞きますが、耶々はそれで点が貰えるかどうかは教師からの信頼を勝ち得ているかどうかであり、例え違う回答だったとしても減点はされてたと話します。そんな風に話し少し寂しそうな顔をする耶々を見て、颯太朗は守ってあげたいと思い、罰ゲームは1時間後に時計塔の前で告白するというものでした。耶々は告白の意味を理解していないようでしたが、約束通り時計塔の前まで来ると、颯太朗に好きだと告白され、驚いて聞き返します。そして、颯太朗に返事を求められたためキスをしますが、颯太朗に口で伝えてほしいと言われ、一度しか言わないと言って、私もキミのことが大好きだと返事をします。その後、颯太朗の告白は命令ではないと耶々は言いましたが、颯太朗は時計塔の前まで来てくれというのが命令だったと答えます。すると、耶々がそれはノーカウントだと言ったため、颯太朗はそれだったら、ずっと側にいてくれ、そして凜堂と一緒に支え合っていきたいと命令します。耶々はその命令に対し、キミが望むのであればと了承します。こうして2人は恋人同士になったのでした。
【8章】
手を繋いでいるところを目撃され、交際しているのが早速バレた2人は、付き合っていることを報告し、優理たちに祝福されます。初体験や初デートも済ませ2人の交際も順調でしたが、ある日、飼育員の人手が足りないので手伝ってほしいという依頼を受けた黄昏部は、犬の散歩をすることになりますが、耶々は犬をモフモフしたがっていたものの、相変わらず犬に嫌われ吼えられてしまったため、自分のアーケンカードで犬の考えていることを見抜こうとしますが、当然動物の考えていることなので耶々には理解できませんでした。そこで自分が見たものを教えるから颯太朗のアーケンで分析してほしいと言われ、颯太朗は仕方なくアーケンを使って耶々の身体に触れると、とにかく広い空間を自由に駆けまわっているような映像が頭の中に映し出されます。しかも、その映像が耶々にも見えていました。そのお蔭で耶々はついに犬の考えを理解し触ることが出来ましたが、依頼が終わって部室に戻ってくると先ほどの能力共鳴現象を解明しようと言い出します。学園でアーケンに詳しいのはまおり先生と祥子の2人でしたが、颯太朗が祥子の名前を出すと耶々の顔に陰りが見えたため、不思議に思います。その後、2人は手分けして能力共鳴現象について聞くことにしますが・・・。
祥子に能力共鳴のことを聞くと、耶々の超直感能力と颯太朗の超集中能力が共鳴した結果、もたらされた力は相手の考えていることを聞きとる力などではなく、もう1ランク上の“未来視”かもしれないと言います。その根拠は颯太朗のアーケンカードとのことでしたが、共鳴はこのアーケンカードが原因なのかと颯太朗は聞いたものの、祥子はそれ以上は教えてくれませんでした。翌日、耶々の部屋でまおり先生から聞いた情報を聞いた颯太朗。まおり先生からの解答ではアーケンカード“ミラージュ”では共鳴現象は絶対に起こり得ないため、原因は間違いなく颯太朗のアーケンカードにあるということでした。耶々はてっきり颯太朗のアーケンカードもミラージュだと思っていましたが、颯太朗のアーケンカードが量産型ではなくプロトタイプ型であることを知り、颯太朗がいつも能力を使った後の副作用がある理由に納得します。耶々は能力を使ったときの身体的負担などはないか颯太朗に聞きますが、颯太朗が定期的に祥子さんに見てもらっていると答えると、祥子の名前を聞いた耶々の表情は途端に険しくなります。颯太朗は彼女と祥子の関係について気になりましたが、耶々の性格を考えて彼女から話してくれるまで待つことにします。その後、アンセム機関についての説明も受けますが、颯太朗の方は祥子に聞いた“未来視”については能力使用を控えるように耶々から言われたため、そう共鳴することもないだろうと考え、伏せることにしたのでした。
その日、耶々の部屋に泊まった颯太朗は夢を見ました。幼い耶々が布団に寝ている夢。そこには耶々の父親がいて、何故か祥子もいました。次に見たのは病室らしき部屋で、病院のベッドには男性が寝ていて、その男性は耶々の父親でした。耶々の父親は危篤状態で傍にいた耶々は父親に抱きつきます。耶々は祥子を捜しますが当然その病室にはおらず、父親にはお姉ちゃんなら私のときみたいにお父さんの病気も治してくれると言いますが、父親は目を覚ますと耶々に“お姉ちゃん”は正しいことをした、だから決して恨むんじゃない、そして、幸せに生きてくれと最後のお願いを言って息を引き取り、耶々は泣き崩れました。次に映し出されたのは耶々の父親の葬式でした。葬式にも姿を現さない祥子のことを“私たちのことを見捨てた”と思った耶々は、「絶対に許さない」と言い、父親との約束を破って復讐を誓うのでした。
【9章】
翌日。この日は卒業式で颯太朗は卒業生を見送りますが、学園に来てから耶々の姿を見ていないことに気付き、部室にいるのかもしれないと思って生徒会室に入ります。すると、生徒会ではまおり先生が1人エロゲをやっていましたが、彼女に呼び止められて先日の能力共鳴についてはまだ何も分かっていないことを話します。本来ならアーケンカードを借りたいところでしたが、祥子から絶対に手放さないように言われているため颯太朗が断ると、まおり先生は祥子のことを知っているような口ぶりだったため、彼女から祥子のことについて聞きます。
祥子はアーケンという分野に関して言えば超重要人物であり、元アーケン所持者だった彼女はアンセム機関でも成功したことのない研究を成功させましたが、その内容については禁則事項のため教えてくれませんでした。そんな優秀な研究者である祥子をアンセム機関では保護しようと働きかけていましたが、その理由についても禁則事項のため教えてくれませんでした。しかし、祥子はアンセム機関からの働きかけを拒否し、現在は成稜学園の理事長・・・つまり耶々の母親が祥子を匿っているという状態でした。アンセム機関は学園に寄付金を出して、学園側は研究の場を貸している関係ですが、学園側が場所を提供しているという関係上、理事長の方が立場が上のため、アンセム機関としても強く言えないのが現状でした。まおり先生は理事長について誰も反論できないくらい凄い人と評しますが、その時、耶々からメールが着たため話は中断、まおり先生はエロゲを再開したため、颯太朗は彼女の元へと向かうのでした。
3年生が卒業して春休みに入ったため、ここ数日、黄昏部には何の依頼もなくのんびりと部室で過ごしていると、まおり先生がやってきて、理事長が倒れて病院に運ばれたと言います。まおり先生は耶々と理事長が不仲というのは理解していましたが、それでも行くべきだと言い、耶々はすぐに病院に向かいます。その後、颯太朗とエリサは下校しますが、その途中で耶々からメールが着て、理事長は過労による体調不良が原因で、数日入院すればすぐに回復するという報告を受け、安堵します。翌日、やはり耶々と祥子の関係が気になった颯太朗はまおりや祥子を尋ねて学園に行きますが、生憎不在でした。学園を出て考え事をしながら歩いていると、1人の女性とぶつかってしまい、その女性がたくさんの食材を持っていたことから、家まで運ぶのを手伝います。すると、そこは「ふじの」という料亭でした。颯太朗は女性の顔を見るとどことなく雪に似ていると思います。その後、部屋に通されますが、颯太朗が成稜学園の制服を着ていたため、女性は自分の成稜学園のOGという話をして、颯太朗のことを当時の生徒会長である凜堂会長に雰囲気が似ていると話をします。颯太朗は凜堂という名字が気になったので聞いてみると、どうやら耶々の父親のことのようでした。女性は雪の母親で間違いなく、女性も雪から颯太朗のことは聞いていたため、颯太朗から事情を聞くと、耶々の恋人なら知る権利はあると言って、凜堂家のことについて話し始めます。
耶々の父親の実家は由緒ある神社でした。そして、学園を卒業すると同時に宮司を継ぎました。その神社では武道や神通力と呼ばれるものを教えており、そこには耶々も一時期通っていました。耶々は筋が良く、若くして神社の跡取りとして期待されていました。しかし、凜堂会長が正統な跡継ぎとして選んだのは神無月祥子でした。耶々と祥子はすぐに仲良くなって、まるで姉妹のように遊んでいました。ある日突然、耶々が現代の医療では治せないほどの重い病気に罹ってしまいますが、耶々は父親と祥子の神通力を使ってその病気を治します。しかし、耶々が治ると同時に今度は父親の方が同じ病気を患ってしまいます。当初は病気を治した祥子がいることから耶々の父親もすぐに回復すると思われましたが、その後、祥子は耶々の父親を治すことなく、何の前触れもなく姿を消しました。だから、耶々は祥子を恨んでいたようでした。翌日、耶々とデートすることになり、丁度聞く機会を得られたため、耶々のことについて聞き出します。すると、耶々はやはり父親を助けなかった祥子を恨んでいたようで、颯太朗に近づいたのも颯太朗が祥子の義弟であることを聞いていたからでした。義弟を利用して祥子に復讐しようと考えた耶々でしたが、父親を捨てた彼女なら義弟をも捨てるかもしれないと思い、そう思った途端、颯太朗を利用するということよりも颯太朗を守りたいという気持ちが湧いてきました。それから颯太朗と一緒に過ごした日々の中で、耶々はあっという間に颯太朗に惹かれていきました。
颯太朗は耶々と祥子が不仲なのは心苦しいと言い、祥子が耶々の父親を治せなかったのではなく、治せなかった理由か事情があるかもしれないと話します。耶々もそう考えたことはありましたが、祥子がその理由を教えてくれなかったため、何も言わないのはその理由がないからじゃないかと結論付けました。颯太朗もその理由までは知りませんでしたが、颯太朗は以前荒んでいた時代に祥子に救ってもらったことから、一概に祥子を悪者扱いには出来ないと伝えます。すると、耶々は呆れつつも、颯太朗の意見を尊重し、祥子に会いに行くと言います。その後、制服に着替えた2人は学園の温室へと向かいます。すると、温室では祥子がまるで2人が来るのを予想していたかのようにいつもの席で待っていました。耶々は単刀直入に父親の件について聞くと、祥子も今の耶々になら教えてもいいかもしれないと言って、当時のことについて話を始めます。
そもそも耶々が患っていた病気は、RoP症候群と呼ばれるものでした。この病気は未来科学において、最近重要視されている極秘情報であり、言い換えれば“可能性の暴走”でした。アーケンカードの力の根源は“可能性”。使用者の可能性を糧に能力を発動しています。耶々は常人よりも多くの無限の可能性が溢れていてそれが暴走した結果、RoP症候群を発生しました。この病気に罹る可能性は低いですが、病気に罹った人にはある共通点がありました。それが“悠久の場所”でした。凜堂家が継いできた神社はその“悠久の場所”の入口であり、“悠久の場所”とは“あらゆる可能性が満ちた場所”でした。つまり、“無限の可能性”を持つ耶々が、“あらゆる可能性が満ちた場所”である“悠久の場所”の入口がある場所で育ったため、可能性が暴走して病気を発症したということでした。この病気は現代の未来科学でも治療不可能であり、祥子は耶々を治したわけではなく、移転でした。耶々のRoP症候群を耶々の父親に移転したのです。耶々の父親は自分の命と引き換えに耶々の命を救いました。祥子はその覚悟を前に反対することも同意することも出来ませんでした。何故なら、反対するということは耶々の命を見捨てることになるのだから。同じ方法で耶々の父親を助けようと思えば助けることは出来ましたが、その場合は母親が亡くなっていただろうと祥子は話します。RoP症候群を移転させる相手は血縁関係者であることが必須条件だったのです。耶々の父親も祥子も耶々に真実を伝えなかったのは、当時の耶々に真実を伝えていたら責任を感じてまた別の病に罹ってしまう可能性があったからでした。祥子は耶々の父親から、真実を話すのは物事を正しく判断できる時が来てからにしてほしいと頼まれていたから。耶々の父親の葬儀に行かなかったのは、耶々にどんな顔をして会えばいいか分からなかったから。真実を知った耶々は祥子に復讐しようと考えていたことを打ち明け謝ります。祥子はそれを聞いて辛い思いをさせてしまったと言って耶々を優しく抱きしめます。すると、耶々は辛かったと言って泣きだすのでした。
ひとしきり泣いて落ち着くと、耶々は復讐という目的がなくなり、やることがなくなってしまったとぼやきますが、祥子は颯太朗なら道筋を照らす力になると言い、能力共鳴のことを教えます。しかし、耶々は能力に頼るのは止め、自分には無限の可能性が秘められていた、つまりこの先どう転ぶか分からない、それならいっそ、どんな未来が待っているのか期待しながら毎日過ごすのも悪くないと言います。けど、彼女にとって1つだけ確定している未来事項がありました。それは颯太朗は耶々の人生において欠かせない存在であるということでした。耶々は颯太朗にそう伝えキスをすると、こう宣言します。「さぁ、私たちの人生(ゲーム)を始めるとしよう!」と。
凜堂耶々編 感想
耶々ちゃんと祥子さんの関係が分かるお話。それと“悠久の場所”が人にもたらす影響とアーケンカードの能力共鳴について・・・ですが、この2つはえらく中途半端な扱いになってましたねぇ。特に能力共鳴については消化不良でした。耶々ちゃんのシナリオはなんというか、すごくスケールの小さい話だったような・・・耶々ちゃんの個人的な事情って感じで。母親との確執がいつの間にか無くなってたし、祥子さんがアンセム機関の誘いを断って理事長が匿ってる理由も実際のところは分からなかったし。少なくとも共通ルートで伏線があったので母親のことについては語られるのかと思ってました。けど実際には父親の方ばかりに焦点が当てられてて、何故母親があんな風になってしまったのか、耶々ちゃんとどのようにして溝が深まっていったのかって結局分からないままだったのが残念です。それと、颯太朗の行動が、耶々ちゃんの過去について聞くか聞かないかでずっとフラフラしてたのが少し気になったかなぁ。まぁその分、イチャラブが多めなのは良かったですが・・・。
耶々ちゃんは普段はクールを装ってるけど反応は素直ですよね。可愛いとか好きとか言われると「なっ!?」とか言って驚いた顔して照れるし、通常はイジってくるタイプだけど本当はイジられキャラってところが可愛い。あと、不意打ちのように乙女なセリフを言ってくるのもヤバイくらい可愛い(*´Д`*) クーデレのギャップ萌えも良いですなぁ(*'∇') 寂しがり屋ってところもポイントが高い。あとはやはりエリサちゃんとの関係が良いですね。さすがの耶々ちゃんもエリサちゃんの天然っぷりには勝てないらしく、なんだかんだでエリサちゃんの面倒を見て「やれやれ」って苦笑いするところが好きです。あとは、祥子さんに対する妹っぷりも良いので、出来れば和解してからの2人の会話をもっと見たかったですね。お姉ちゃんに甘える耶々ちゃんを見てみたいw まぁ1番可愛いのは幽霊とか怪談とかの話をしてるときですけど・・・怖がっている耶々ちゃんを超える可愛さはない(ゲス顔
Hシーンは4回・・・なんですけど、オ○ニーを含めると5回になります。何故かオ○ニーがシーン回想に含まれてませんでしたね。自分、てっきりオ○ニーだけで1枠使われちゃうのかと不安になったんですけど、そんなことはなく、4回ともキッチリ本番Hがあります。本番Hでおっぱいを見せるのは3回。背面座位、正常位、バック、騎乗位ですね。バックがお尻からなのでおっぱい見せません。パ○ズ○は1回ありますが、パ○ズ○フェ○じゃないのが残念だったなぁ・・・。本番Hでは正常位と騎乗位の2つが良かったですね。初体験のは颯太朗の手が邪魔だった。正常位は所謂まんぐり返しみたいな体位でしたが、自分これ結構好きなんで良かったですw 騎乗位もこの作品では珍しく颯太朗がおっぱいを揉まないのでじっくり耶々ちゃんのおっぱいを堪能できて良かったです。揉むのは別にいいけど揉み方次第ではおっぱいが隠れちゃうのがイヤなんです。まぁでも、1つ以外はおっぱい見せてくれたので満足でした。( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
一般シーンですと、エリサちゃんとの寮での会話かなぁ~。たしか共通ルートだったと思うけど、エリサちゃんが大量にご飯作っちゃって、耶々ちゃんが苦笑いしながら食べるっていうシーンがすごく好きでした。張り切るエリサちゃんを止めることはせず、見守ってちゃんと食べてあげるお姉さん的な優しさが良かったです。この2人はある意味では姉妹に感じられるw あとは私服でコロッケ食べてるCGがお気に入りかな。あの衣装を着た耶々ちゃんが1番好きです。黒が好きっていうだけあってすごく似合ってました!
・・・ところで、祥子さんって本当に何者なんだろうw 元ALIAで神社の跡取りで研究者って・・・w
さてさて、お次で最後になります、藤乃雪です~。
「春音アリス*グラム」のあらすじ・感想はこちら↓
【共通ルート】【白羽優理編】【神咲エリサ編】【久遠寺一葉編】【凜堂耶々編】【藤乃雪編】
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祥子さんとの絡みをもっと見せてほしいです!