◆村岡花子ファンで大盛況◆
11月26日、甲府市藤村記念館で第32回藤村学校が開催されました。
開府500年記念として開かれているこのイベント、
今回のテーマは「朗読と講演~『花子とアン』山梨英和と村岡花子の真実~」です。
午後1時半からでしたが、すでに会場内は満席でした (゚д゚)!
最初に山梨英和中学校・高等学校の三井校長先生がごあいさつ
続いて、糟谷教頭先生が山梨英和について紹介をしてくださいました。
それでは、いよいよ朗読が始まります。
朗読を披露してくれるのは、放送部の精鋭、5名。
耳なじみの良いトーンに滑らかな語り口、落ち着いて堂々と読み上げるその様子に、思わず聞き入ってしまいます
村岡花子が随筆に託した想いが、いきいきと伝わってきます。
続いて、第二部✨
山梨英和学院史料室の深澤室長による講演です
花子が生まれたのは1983(明治26)年、甲府の旧和田平町。
中央線が開通する前の様子に、会場はどよめきました。
青春時代の花子が教鞭をとった山梨英和の学び舎。
5年間の赴任でしたが、彼女の心に刻まれる、貴重な時間になりました。
英語教師兼校長の秘書として赴任したのは大正2年、21歳のとき。
笑顔に満ちた若かりし日の花子です。
東京へ戻り、26歳で村岡儆三と結婚。長男も誕生しました。
幸せの絶頂期、とても素敵な家族写真ですね
夫の工場の倒産や一人息子を失うなど、不運に見舞われましたが、
持ち前の才能を活かし、精力的に翻訳作品を出し続け、ついに生まれた『赤毛のアン』。
夫の後を追うように、75歳の生涯を閉じた花子。
『ぶどうの房』の一節にあるように、山梨の思い出は彼女の心に深く刻まれたようです。
甲府の歴史もこんな風にゆかりの人物とともに学ぶと、すうっと頭に入ってきます
なんとも中身の濃いひとときでした
次回の藤村学校は3月に行われる予定です。お楽しみに
詳しくは甲府市ホームページもしくは広報誌でご確認ください。
<藤村記念館地図>