
弘兼憲史著 東洋経済新報社 P88より引用
ISBN4-492-04165-6 1400円+税
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年をとると男は弱い立場だと自覚せよ
◆男は女に寄りかかりたくなる
年をとると、家庭のなかで男は女に寄
りかかりたくなる、女は男から逃げた
がって独りになりたがっている。(中略)
男と女の年齢差もある。だいたいの夫
婦の場合は女の方が若いし、平均寿命
も七歳くらい長い。平均寿命をまっと
うするとして、年齢差を考えると十年
以上を独りで生きるという女の人が多
いことになる。(中略)
男は会社を辞めたら、隣のご主人のと
ころに遊びにいくかと言ったら、あん
まり行かない。(中略)それなのに、男
は自分が不利になっているということ
をまだ気づいてない人が多い。(中略)
定年後は問題である。何もせずに家の
なかにいたら、女にとってはうっとう
しいに違いない。男は今までのように
女に命令して、炊事・洗濯をさせて晩
酌するというのではダメである。
僕は妻に頼る夫ではない。家事もする
し料理もする。食事を作ったり食器を
洗ったりするのに、何の抵抗もない。
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▼会社では今まで家族の為にと思って、
言いたいことも言わず我慢をしてひた
すら業務一筋にやってきて、少しはゆ
っくりさせてほしいなんてのは甘い夢
ですかね。定年後やれやれと思っては
居られないみたいですね。朝起きても
行くところがないという事実。また今
までの会社勤めから自宅にこもりきり
の生活という変化に対応できず、家族
にあたり散らしたり、体調を崩してし
まう方もみえますね。こまめに体を動
かして体力の低下を少しでも先延ばし
にして、テレビとはあまり仲良しにな
らず、何か楽しみを見つけて愉快に毎
日を過ごせればいいかなと思います。