花ちらしの雨 高田 郁著
ハルキ文庫 ISBN978-4-75384-3438-6
571\+税
巻末にある澪の料理帖より
なめらか葛饅頭を作ってみました。
<材料>(4人分)
葛(できれば吉野葛)----25g
砂糖ーーーーーーーーーーーー45g
水ーーーーーーーーーーー100cc
小豆こしあんーーーーーーー100g
<下ごしらえ>
・餡(あん)は手つくりでも市販のものを用いても、どちらでもかまいません。
それを4等分して、丸く成形しておきます。
・ボウルにたっぷりの冷たい水を用意。
・手を冷やすための水も用意しましょう。
<作り方>
①葛に、水を少しずつ加えて木の杓文字(しゃもじ)で混ぜながら完全に溶かします。
②砂糖を①に加えてよく混ぜたら、一旦、濾し器などで濾します。
③鍋に②を入れて中火にかけ、底から混ぜ、煮立ち始めたら弱火に落として、手早く
底からしっかり混ぜます。
④生地③が透明になったら、火から下ろし、匙か木べらで一口大にすくい、水で濡ら
した手のひらに広げます(火傷に注意)。
⑤真ん中に餡を置き、手早く生地で包みこみます。
⑥冷たい水を張ったボウルに放ち、冷やします。乾いた布きんなどで水気を取ったら
出来上がり。
ひとこと
さらに透明感のある仕上がりにするには、⑥の行程のあと、蒸し器で5分程蒸すとよ
いでしょう。この料理ではくれぐれも火傷に気をつけてください。ラップなどを用い
て成形してもよいと思いますよ。
乾物屋に頼んでおいた吉野葛に砂糖と水を加えて火にかけ、糊状に練り上げる。手を水
に充分に冷やしてから、葛の生地を掌に広げる。柔らかな生地は容赦のない熱さで、澪
はくっとそれに耐えた。真ん中に丸めた餡を置くと、くるりと包み込む、素早く水に放
って冷やし、葛が固まったところを掬い上げて、乾いた布きんに取った。
P213より引用
掌に熱さが直撃してきます。澪が絶えた熱さは私にはちょっと辛いものがありました。