こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

山門の中心性が特徴的です。定まった建築様式があるのですね。

2015年11月18日 | 仏教

平戸市内、および佐世保市内にある山門を見てまわりました。

まずは、平戸猶興館さま。
幅3.700、奥行き2.400

門扉も付いたお城の入り口風。元気な高校生が出入りしています。

 

平戸最教寺さま。
幅3.155 奥行き1.270
幽玄な森を通りぬけるその先に、談義所の聖域が拡がる。

 

平戸雄香寺さま。
幅3.740、奥行き3.200
大きな六本のケヤキの丸柱で建てられた荘厳な山門。彫刻も各所に見られる。

 

平戸淨香寺さま。

幅3.930、奥行き3.20。
二層の楼閣になった山門。威風堂々たる門構え。

 

佐世保洪寺さま。

幅3.000,奥行き2.100.
二重垂木がしつらえてあり、間口と奥行き、屋根の軒の長さと厚さ、
総体的に調和の取れた山門。

 



佐世保東漸寺さま。
幅2.430,奥行き1.360。

天然記念物のクスの巨木横に立つ山門。江戸時代後期に時の平戸藩主により建立。
屋根の部分は近年改修が施されているが、柱や横木に歴史を感じる風情ある山門。

 

 
佐世保教法寺さま。

昭和二年建立。佐世保空襲の難をものがれた巨大な山門。彫刻も隅々に施されている。
幅、奥行き、測定せず。
佐世保教法寺東門。
幅、3.340、奥行き1.750。

教法寺の東側に位置する山門。大きさや全体バランスの均衡が取れた
スッキリした作り。材質は不明。

 

佐世保法雲寺さま。

幅2.200,奥行き1.005。

コンパクトな山門だが、山門建築の大切な要素が全て投入されている。

以上、近隣にある山門をいろいろ見てまわってみました。
それぞれに味のあるもので、たいへんに勉強になりました。

今回はじめてわかったことは、山門にはひとつの定まった建築様式があるということ。
柱が建ってその上に屋根がのる、といった単純なものではありませんでした。

参考までに、下記に無断転載。

 

 

 

 



 

 

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