こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

220年の昔(寛政8年)、大島の仏師さんがつくられたお地蔵様をまつる船ノ村地蔵堂

2016年03月25日 | 仏教

船ノ村地区のお堂に参拝させて頂きました。

このお堂におまつりされているご本尊様は、お地蔵様の立像です。

このお地蔵様は、寛政8年(1796)に大島村の仏師、木寺左忠治により製作されました。

前回の修理(昭和8年)から80年以上の歳月を経て、湿気や害虫による痛み甚だしく、

3年前に大がかりな修復がなされました。文化財修復を専門に手がける福岡県の浦仏刻師様に

お願いし、地元の方々の協力と理解、堂守さんの努力、佐世保市教育委員会の多大なる協力の下、

古仏の良さを維持しつつ、しっかりしたお地蔵様に復元されました。

 このご本尊様の左右両脇には、十二神将が祀られています。

とても素朴な彫りです。本来は、薬師如来様を守護するご神体。

どんな経緯でこのお堂に祀られるようになったのかは定かでありません。

どこかにお薬師様がおられるのだと思いますが、なにぶん遠い昔のこと。

今となっては知る術もありません。しかし、地元の方々には絶大な信仰の対象である

のもこの十二神将。自分の干支の仏さんはどなたかしら?と、親しみ深い仏さまのようです。

みんなでお経さんお唱えした後は、楽しい茶話会です。皆さんそれぞれに

持ち寄ってきたお菓子やデザートを頂きながら、四方山話に花が咲きます。

大変お世話になりました。また、次回を楽しみにしております。

みなさまのご健康とごかつやくをきねんしつつ

 

 

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