・精進料理
・極力肉や魚などを少なめにして、修行者の精力を抑えてくれる食事形態です
・肉や魚、あるいは生姜やにんにくなど過度に味付けの濃いものは過剰な栄養接種であると戒められてきました
・人間ひとりが1日活動するのに必要最低限のエネルギー接種が修行者の鉄則でした
・小欲知足とも呼ばれ
・必要以上を求めることは戒められます
・栄養が足りなくても、過剰すぎでも悟りを目指す上では妨げになるようです
・栄養不足では苦しみが勝り、過剰では眠気を誘うためでしょう
・そう考えると、命を大切にするための料理=精進料理とすると、少し軸がぶれてくる気がします
・そもそも野菜も草木も命であると言う主張もあり
・野菜と肉魚に命の有無と言う区別はつくのか曖昧です
・不殺生と呼ばれる戒律があり
・おおよそ生き物をむやみに殺すことなかれと言うところです
・精進料理はこの不殺生と結び付いた慣習のように受け取られますが
・お野菜の類いも生き物である以上、最低限は侵さざるを得ないのがその本質です
・盗むことなかれ、悪口を吐くことなかれと言った他の戒律に関しても、立場が変われば受け取り方も変わり、完全に遵守することは難しいです
・人間が生きていく上で、戒律に抵触してしまうのは、仕方ない領域も存在します
・なので人間に出来ることは、戒律の遵守を最大限努力することであり、完全に達成することに躍起になることではないように思えます
・そして、他者のためや自分の生存のため不可避に迎える戒律への抵触には、心から懺悔や感謝の想いでもって迎えることが肝要に思います
・精進料理全般に見られる形骸化したただただ肉と魚を品目からなくす行為は
・若干の違和感を思います