こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

サブプライムローン・・・リーマンブラザース破綻

2008年09月18日 | 仏教
慢心という言葉があります。
他より自分の方が優れている、価値があるんだと、
実際の価値よりも過剰に評価をしてしまう煩悩ですね。
この心は、大きな錯覚からさらなる錯覚を生み出し、
砂上の楼閣の如き社会システムを作り上げてしまうようです。
とうとう、巨大化し重くなりすぎた楼閣に耐えきれなくなった基盤が、
大きな音と共に揺らぎ始めました。
この慢心のやっかいなところは、
砂の上に楼閣を築いているという事実に、
なかなか気が付かないということでしょう。
楼閣の建て直しに躍起になっている姿が見えてくるようです。

謙虚な生き方と堅実な歩み。
社会や経済のシステムを構築していく上で、
これからの時代、最も大切な心構えであるような気がします。
貨幣経済の基本に立ち戻って欲しいと切に願います。
はじめ人間ギャートルズを思い出しました。
大きな貨幣を苦労して持ち運び、
家族に必要なマンモスの肉を購入する。
お金は、物品を購入するために必要な便利な道具です。
お金でお金を転がして儲けてしまうようなシステムがビジネスなんだという、
大きな勘違いが、早々に無くなることを祈ります。
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力強い引導

2008年09月16日 | つれづれ
あるお店でご法事の宴が催され、
私も一時間ほど同席しました。
飲酒をしましたので、
迎えに来てくれるよう伴侶へ電話。
程なく「表で待ってるよコール」があり、
助手席に乗り込むと、
何やら尋常でない様子の伴侶。
なんでも・・・、
ゆったりと停めることのできる駐車スペースがあったので、
駐車ラインに沿って停車させていると、
ご法事の宴がおこなわれているお店の隣の飲食店主が、
ツカツカと伴侶のもとへやってきて、
「此処はうちの店に来る人のために契約しているスペースなんだから、
停めてもらっちゃ困るよ!出て行ってっ!」
と・・・叱られたとか。
だったらだれでもわかるように明確に表示すればいいのに、
などと思いながらも、よく考えてみれば、
祭日の昼食時であるにも関わらず、
スッカスカの駐車場スペースで、
店主自ら駐車場のチェックをしていること自体、
異常事態だなあと。
それに、このせまい田舎町で、
サービス業の人が、かようなギスギスした対応をした時にゃあ、
もう終末を感じざるを得ません。
「絶対ここのお店で食事しない!」という
伴侶の締めくくりの言葉には、
引導の如き強いエネルギーを感じ取ることができました。

穏やかさや和やかさを忘れたサービス業は、
時と所を問わず、成立が難しいかも知れませんねぇ。
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FM市民放送

2008年09月14日 | つれづれ
先日、半ば強引に(笑)、
某市FM市民放送にゲストとして招かれる。
喋る内容の整理も付かないままに本番が始まり、
言葉巧みなMCのインタビューにあたふたと対応。
ライブの恐ろしさを体験。
しかしながら、一つ勉強になった。
普段、多数の聴衆を目の前に語る講話や講演会では、
おしゃべりのスピードや顔の表情、身体の動き、
語りの間、などを注意することで、
聴衆を飽きさせずに伝えたいことをしっかりと伝えることが
可能になるのだが、
声と音のみが伝わるラジオ放送では、
テンポのよい小刻みで明瞭な話題の展開が、
リスナーを飽きさせずに興味を持って聞いてくれる、ということ。
録音された番組を聞き返すことで、
そのことをつくづく実感する。

あ~、時間よお、もどれ!

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シャツの混在。

2008年09月08日 | つれづれ
中学三年生の長男が着用するシャツと、
私が着用するシャツが、
タンスの引き出しの中で混在しだした。
急いでいると、お互いに気が付くことなく
そのまま着用。
つい一年ほど前までは、
絶対にそんなことは起こり得ないくらい、
サイズやデザインの違うシャツを着ていた。

何とも感慨深い。

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権力やお金を多く持つことが教育の目的?・・・座談会のおしらせ。

2008年09月04日 | 教育
どんな内容の教育がいいのか、
子育てはどうあるべきか、
といった問題は、
学校と家庭と地域が互いに手を取り合い
補いあいながらというのが、今最も大切なことだと思います。
古くは、藩校や塾や道場や寺子屋の教育観が、
子育てのあり方を決定し、
その教育力が地域全体に影響を与えました。
今は、みんなで練り上げた教育観が、
学校や地域や家庭みんなに影響を与え、
子育て観や教育力を決定するのだと思います。

権力や財力、情報や文化資本などといったものを、
他人より多くもつことが人間の生きる目的であって、
教育もまたその目的実現のために存在するという考え方。
近代日本の教育は、こんな価値観でずっと進んできています。
でも、そろそろみんな気づき始めました。
これじゃあ、いつまでたっても幸せになれないと。
残念ながら、学校でも家庭でも「勝つ」ことだけを目的にしている。
どうやって勝つかというノウハウについては膨大な情報にあふれるけれども、
私たちは勝ち続けることはできないし、日常的な出来事の場合、
私たちの人生における「ここ一番」の勝率は微々たるものです。
自分の健康や寿命さえも自由にならないことを悟るべきですね。
ならば、勝ち方を勉強するよりは、
負けることからどれだけ多くの「よきもの」や「豊かなるもの」
を引き出すかに、発想を転換した方がいいと思います。
「負けるが勝ち」という言葉を、
子育ての場で有効に発してみたいものです。

******************

明日9/5(金)19:00から
長崎県北松浦郡鹿町町下歌ヶ浦免
町立鹿町中学校を会場に
「おとなの座談会」が開催されます。
ネットワークを豊かなもにすることで、
家庭や地域の教育力を高めていこうという趣旨です。
大きく四つの分散会に分かれて、
(乳幼児から少2。児童期。思春期。おやじ集合。)
子育てを中心に、座談会形式の自由な談義をします。
ちなみに、親父たちの分散会では、
冒頭に「ロープワーク」のプチ講義があります。
どうぞお楽しみに。
■鹿町町教育ネットワーク推進事業
 鹿町町教育委員会0956-77-5251

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