本日は快晴、「長老」もご機嫌なようだ。雑草を刈り取って積み上げていたが、どうやら処理に掛かるらしい。無論、言わずと知れた焼却処理だ、作業の一環としての焼却だが、そこはそれ、楽しみの側面も。流石に焼き芋をするほどの火力は無いが、そこそこの火勢はあり、点火には気を遣う。延焼事故など起こしたら即出入禁止、否、何よりも村の衆に顔向けできない。慎重な配慮の下に注意を重ねて点火する。
乾燥した雑草たちだから、即座に燃え上がるかと思っていたら左程でも無かった。立ちのぼるのは白い煙のみ、勢いのある炎の姿は見えない。どうしたことか、考えられるのは素材たる雑草類が完全には乾燥しておらず、多分に水分を含んでいるのだろう。雑草類の下部に古竹などを挿入しておけば、火力を保ちつつ燃えあがってくれるのだが。長老の手元には古竹は見当たらないようだ。
白い煙のみの焼却作業だが、なあに、しばらく継続すると徐々に燃えてくれる。仲間の「大御所」がしばしば挑戦していたが、青草でもこの手の手法を使えば燃え上がるのだ。真竹を割って農業用資材として使っているが、数年経過すると廃棄処分となる。それを焼却用の基礎資材として活用するのだ。
子狸も焚き火は好物(?)で、しばしば挑戦する。叉、自ら挑戦しなくとも眺めるだけでも至福の一時なのだ。長老の焼却作業も子狸にとっては楽しみの一つ。白い煙を眺めているとほのぼのとしてくる。もう少し火力があって焼き芋等への挑戦が可能なら尚よろしいのだが。
数ヶ所に別れて積み上がっていた雑草類だが。順を追って焼却処分となったようだ.火勢の静まるのを待って消し止め、残り火の確認を行ってから野小屋へと引き上げた。本日のノルマは達成した模様だ。